スキル………………使えない!
ごめんね!
ちょっと待て……宿題……
見上さんいるからスキル使えない!?
「ふぅ……解くのおそいかもしれないけど……やりましょう……」
「あ!うん!」
俺は異空間(見上さんにばれないように)からバッグを取り出し、今日先生から出されていた課題を取り出した。見上さんは勉強道具をリュックから取り出すと俺と同じ課題を出した。
俺は付随する教科書類を出すと見上さんに言った。
「教科書は見るだけだし俺のと一緒の教科書見ようか?」
「!?……う、うん……」
え~ただいま、スキル暴走中。
え、待って……暴走を防ぐためにはスキルを停止しなければならない……
ふぅ……この状況下で精神強化系スキルが使えないのは……きびいが……
(蘭葉くん……なんか……人が変わったかのように言葉が……キザ?になったんだけど……
でもなんか……カッコいい……)
俺は精神強化系スキル(変なスキル)を停止した。
「じゃあ……これ……」
俺は教科書を見上さんが見えるように置くと、
「一緒に見よう?」
と言って見上さんを見た。
見上さんは少しだけ顔を赤くして頷いた。
なんで赤くなってるんだ?
その後、特に何もなかった。
見上さんは学年でも屈指の天才だったらしく、教えるとかは何もなかった。
見上さんは俺に教えたがっていたけど……
俺は教科書ごと記憶にインプット(スキルでずる)しているので躓きはあまりなかった
一つだけ理解ができなかったところがあったが見上さんに教えてもらった。
なんだか……頼られて嬉しそうだった……
「よし!じゃあ片すか!」
「うん!!」
俺らはバッグにそれぞれ勉強道具や終わった課題を入れた。
片付けを終わらせた後、時計を見ると短い針は6を指していた。
外の雷雨はやむ様子がない。
はぁ……見上さん……なんでちょっともじもじしてんの!?!?
第58話終わり
では、今日の夜も遅れます(くそ野郎




