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週末課題

寝る!

「え……あの……どういう……?」


「え~っと……とりあえずリビングで話しません?」


俺はこの場をいったん収めようと見上さんに提案した。

見上さんは納得したようで俺等はリビングに移動した。


「それで、マリハさんとハルちゃんはどういう関係なんですか?」


(もしかして……恋人……でも……そしてら蘭葉くんが……ロリコン!?)


あ~えっと…

この瞬間で精神強化系スキルを使い、「話術」というスキルを使った。

このスキル「話術」はまぁ、出まかせを使って自分の都合のいいように口が

勝手に話してくれるというものである。


しかし、デメリットもある。

自分の意思で話すわけではないので、辻褄が合わないことをしゃべってしまうと

取り返しがつかないということである。


「実はマリハは俺の母さんの兄弟の息子さんなんだよね~

ハルは説明が面倒くさいが一応親戚の娘さんで保護者がお亡くなりになってしまったので

家が引き取ることになってしまって……はは……」


「へ……へぇ~……」


「いや~まさか蘭葉さんにもおともだちがいたんですね——」


「まさか……俺に友達がいないみたいな言い方だな……今日の夜を楽しみにしてな?」


「ひぃぃ……」


「お兄ちゃん!マリハさんをいじめないで上げて!」


「う……うん……」


「ほ~れ見ろ見ろ!!!こうやっていつもそういうこと言ってるからハルに言われる——」


「……………………おい?調子乗ってんじゃねぇぞ?」


「ひっ!?」


「マリハさん……それはちょっと……カバーできません……ぷぷ……」


「あるえ~なんでハルも笑ってんの!?ねぇ!?蘭葉さんも!」


「いや……なんでも(笑)」


「くそ……」


「ふふ……なんだか……にぎやかですね!」


「は……はい……お恥ずかしい限りです……」


おいおい!……ちょっと笑ってない!?

見上さん……笑うんだ……


「よ~し!じゃあ課題をしないといけないですね……」


「あ、忘れてた……」


「二人でやりましょうか!」


「は、はい……」


俺の声は結構どもってしまった。

でも、見上さんはそれも込みで嬉しそうに笑っていた。


「え~お兄ちゃん遊ばないの?」


「ごめんな……これ来週の月曜までにオワラセナイト」


「あれ!?なんか蘭葉くんカタコトじゃない??」


「イヤ、ソンナコトナイヨ。」


いや、やっぱり嫌なんだよ??

だって……スキル使えないもん……


「じゃあやりましょう……マリハ、ハルと遊んでやれよ?」


「はい……」


俺は地獄に突入しようとしていた。


第57話終わり


おやすみ~

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