ハルと見上さんとマリハ(クズ)
もう……なんかすいません!!いつも遅れて!?!?
「で……?母さん?」
「いや~まさかこんなことになるとは……」
「知ってて言ってんだろ!?……はぁ……やってくれるよ……」
「あのね~可愛いからって手を出すんじゃ——」
「出すわけないだろ!?!?!?」
「はは……」
おいおい見ろよ……見上さんが苦笑いしてるって……
「しないからね……しないからね!?!?」
「は……はい!」
見上さんは驚いたように頷いた。
いや、ほんとに勘違いしてほしくなくて……
「あ、母さん~ハルは~?」
「あ!マリハ君と一緒に外行ったわよ——」
「あ~……マリハ……殺す……」
俺は玄関に早急に向かった。
見上さんは俺の動く速さに驚き俺に聞いた。
「すごいですね……人間ってそんな早く動けるんですね……」
「は……はは……」
「あと……マリハ……?さんって誰ですか?」
「え~……っと親戚みたいなもんです……じゃあちょっと行ってきます!」
「え!?外雷雨——」
「では~」
俺は玄関の扉を開けると俺はマリハに転移した。
「はぁぁぁ……雨なのに……」
俺は転移先を見渡すと公園だった。
「あれ?蘭葉さんじゃないっすか——」
「ハルを連れ出してどこ行く気だ!?!?」
「ブフォ……ぐふぇ……」
「あ!お兄ちゃん!」
「ハル~~!!」
俺はマリハに強烈(俺の力0.1%の力)なパンチを食らわせてハルに抱き着いた。
「大丈夫だった!?」
「うん!今雨宿りしてたの!」
うんうん!やっぱり天使!こりゃ……推し一択っすわぁ
「ハル。帰ろう!」
「そうだね!お兄ちゃんの魔法ですぐだもんね!」
「よし!二人で帰るか!」
すると横に気配が——
「ちょいちょい!?俺のこと忘れてない!?」
「あ、ごっめ~ん!忘れてた~~~」
「おい!!!!」
はぁ……懲りねぇなこいつも……
よいしょっと……魔法を三人用に切り替えってっと!
「転移!」
俺は自分の家の前に転移した。
家の中に直は見上さんに見つかる可能性があったためやめた。
「うっし!急いで玄関に入れ!!」
「うん!」
「は、はい!!」
絶賛雷ゴロゴロ中……雨もザーザー降ってます☆
全軍に告ぐ!!!!急いで家の中に入れ~~(なお、全軍(3名))
『ガチャッ』
玄関の扉を開けて家の中に入ると、玄関でそわそわしている見上さんが居た。
「あ!おかえり……って2人も!?」
「お兄ちゃん!このお姉さん誰?」
「ついに……蘭葉さんが男を連れ込ん——ブフォッ!!?」
俺は殴った。
いつものように!
「さて、紹介します!僕の天使と僕の奴隷です!」
「言い方ひどくない!?!?!」
はぁ……説明……めんどいッッ!!
……あれ……?……デジャヴ……?
第56話終わり
もう……時間は……守れな……い……ぐふ……




