ゲーム大会③
すいません……
「マリハさん!お願いします!」
「OK~行きますよ~蘭葉さん!」
「そうやって攻撃するタイミングを教えてしまうのが三流なんだよなぁ~」
俺はシールドを展開してマリハの強攻撃を防ぐ。
俺はその後、難しいコマンド操作をして、マリハにダメージを与える。
ちなみに、ストック(復活できる回数)は俺が四機(一回も死んでいない)
ハルが三機(一回死んでいる)
そして、マリハが二機(二回死んでいる)。
全ストック数が4機のため、この中で一番有利は俺だ。
そして、今ハルとマリハの二人がチーミングをしている。
「大丈夫ですか?今行きます!」
「頼む……!」
しかし、その願いは叶わず俺はマリハを崖外に吹っ飛ばした後、復帰させる間もなく
攻撃を入れる。つまり 復帰阻止 だ。
「え!!!嘘でしょ……」
俺は崖外でマリハを奈落にぶっ飛ばしたあと、普通にステージに復帰した後、俺はハルに攻撃を仕掛ける。
「!避けないと……」
ハルはシールドを展開する。
しかし、シールドですべての攻撃が防げるわけではない!
掴み攻撃をすると、シールド貫通で攻撃ができるので俺は掴み攻撃をした。
「!そっか……シールドは掴みで対処できるのか……」
お~そうそう!そうやって学んでいくんだよ——
「オラァ!」
その瞬間、マリハが俺の背後に来て、強攻撃をくらわされた。
ちっ……クソ……こいつに食らうとは……
「よっしゃー!蘭葉さんにダメージを与えることができた——」
「フッ……その油断がお前の敗因だ!くらえ!破壊蘭裂球!」
俺はコントローラーのボタンを素早く打ち込むと、キャラクターのカットイン演出が入り、
マリハのキャラクターは俺のキャラクターの攻撃により、画面外に吹っ飛んでいった。
『K.O.』
その言葉が流れた瞬間、マリハはがっくりとうなだれた。
「クッソ~やっぱ無理だったか~というか勝てるわけないっすよ……」
現在致命傷を負っているものの、俺のキャラは一機も落としていない。
あとは……ハルなんだが……可哀そうなんだよな~
でも……すまん!ゲームだから……
「あ……マリハさん……」
「すまんがハル。手加減なしで行くぞ……」
「あ……」
ハルが呆けているうちに、俺は素早くハルに近づくと、弱攻撃、上弱攻撃、強攻撃、上コマンド技というコンボを使い、華麗にハルの一機を落とした。
その後も、なされるがままにハルは俺のコンボにはまり、俺の完璧勝利として幕を閉じた。
「ちょッ……滅茶苦茶じゃないっすか!?なんすかあのコンボ!?意味不明過ぎましたよ!?」
「な……何もできなかった……」
「まぁドンマイ!今日始めたんだから……落ち込むことないって!俺と練習しような?」
「うん……」
これくらい高みを目指してもらわないと……
対等じゃないからな……
「三人とも~お風呂入りなさい~」
「「「は~い」」」
「え~マリハと入るの~ヤダ~」
「……ひどい……」
「一緒に入ろ!お兄ちゃん!!」
「すぅ……それは……法に触れる可能性があるからまだ……ちょっと無理かな……?」
「え~」
「で?添い寝はいいと——」
「黙ってろこのくそ野郎!!」
俺はマリハに一発加えた後、ちゃっちゃと風呂を済ませた。
さぁ……添い寝……したい!『優しそうに聞こえても、犯罪者のセリフです』
第44話終わり
夜は普通に出します。




