ゲーム大会②
ZZZZZZZZ
「ちょっと!!兄貴!?俺が復帰した瞬間外に出すのやめてくれません!?」
「は?これが戦術だ……文句は認めん。というか……乱闘ゲームでなんてことを言ってんだ!」
「ねぇ?お兄ちゃん?なんで私を狙わないの……?」
「だって……可哀そうで……」
「え!?でも兄貴……俺も今日初めてやった……」
「お前はいいの!可愛くないから!」
「え~実は俺……俺の世界ではモテてたんすよ!実は——」
「カッコイイを求めてないしお前自慢してんじゃねぇ!!ぶっ〇すぞ!」
「り……理不尽……」
おめぇの武勇伝なんか聞くわけねぇだろうが?あ?
そして……まぁ、マリハにも言えるんだが……今日教えたのに……うますぎん……?
俺は1年やってこの上手さなのに……こいつら……多分俺よりちょっと弱いくらいだ……
ちなみに、スキルや能力は使っていない。俺自身の力だ。
だから、ずる……ではない……
「よ~し!じゃあもう一回やるか!」
「次は勝ちますよ!兄貴!」
「次はちゃんと狙ってね?」
「分かったわかった!んじゃあやるか!」
ハルもゲーム好きなのかな?多分手加減されるのが嫌なのかも……
んじゃあ本気で行くか!
『ゲームスタート!』
「俺は兄貴狙います!ハルさんも狙ってください!」
「わ、わかった……」
二人のキャラは俺に近づいてくる。
マリハは、デカい重量系のキャラを使っている。
こいつは攻撃性を重視しているようだ……
ハルは小さい軽量級のフワフワしているキャラを使っている。
たぶん、自分の好みかな?あるとしたら、機動力を重視したのかな?
対して俺は格闘系のキャラで、コマンド技が使えなければ厳しい戦いを強いられるキャラである。つまり、上級者向けのキャラだ。
俺の持ちキャラ(人並みに使用できるキャラクター)は複数人いるのだが、
このキャラは二番目に好きなキャラクターだ。
あまり団体戦は不向きなのだが、あえてハンデとしてこれを使っている。
俺に全力でマリハが向かってくる。
しかし、俺は回避行動を使ってすぐに反撃に移す。
「っく……やっぱすごいっすね……」
俺はマリハに攻撃を放ち、ステージ外に吹き飛ばすと、ハルのキャラクターの方に向かう。
そして、ハルに何か行動をさせる余裕を与えずコマンド技を打ち込む。
「ッ!あ!私のキャラが……」
ハルのキャラは軽量級なので吹っ飛ばしやすい。
ハルはすぐ体制を立て直し、俺にダメージを与えようと近づく。
「えいッ!」
ハルは魔法攻撃を放つ。
しかし、俺はコマンド技の反射を使ってハルに超ダメージを与える。
「ッッ!!痛っ!」
さて……俺を……倒せるかな?
第43話終わり
というわけで寝る!




