家族……増えすぎじゃね?
遅れて~すんませ~ん
え~っと……このスキル……学校の……家庭科とかで使えそうだな……
「裁縫の手神」か……一応「よく使うかもしれないスキルまとめ」に入れておこう。
あとは~……
〈警告!スキルの効果時間が終了します。強制的に意識を交代させるので
注意してください。警告——〉
「お!もう時間か……もう宿題終わったかな?」
俺はスキル一覧を閉じると、目をつぶってこう念じた。
(スキル解除……)
俺がそう念じると俺の視界は真っ白になって元の世界に戻った。
俺が目を開けると机にはノートに文字がびっしり入っている。
きっと俺がやったのだろう。
さて、多分俺は感情がない状態でこれをやると思ったので自分の部屋でやってよかった。
これで誰にも……ッ!!
「マ……マリハ……?どうしてここに……?」
そう、横のベッドにマリハが胡坐を掻いて座っていたのだ。
「ああ!!よかったっス!さっきっから兄貴ずっと放心状態でしたよ!?」
多分……俺の予測だが、マリハが入ってきたときにはもうスキルを発動中で、
何を呼び掛けても答えなかったんだろう……
いや~でも……こいつになら別に……脅せば……
っと……物騒な考えすぎた——
「なんか変なこと考えてないっすか?」
「……心を読むな~!!」
俺はマリハに軽く小突いた……つもりだった。
しかし、思ったより加減が難しく、ちょっと強くしてしまった。
「痛ッ……ちょッ……兄貴……」
もう……心を読める相手が……3人目に……
「とりあえず……お前はゲームでもやってろ……」
「!いいんすか!!」
「ああ、もう勝手にやっててくれ……」
俺がマリハにそう告げると、マリハは嬉しそうに俺の部屋の扉にスキップで向かっていき、
勢いよく扉を開けると、1階にドタドタと降りて行った。
あいつはなんだかんだ言って……子供だな……初対面とは大違いだ。
あいつ……初めて会ったときは……完全な悪役だったのに……変わったな……
まぁいいけど……
あ!そういえば……っち……やっぱりここでもか……
俺はステータスを開いて称号の欄を見ていたが、やはり「ドッペルゲンガー」は
「鑑定」が意味をなさないようだ。
俺は「無気力的な別人格」を発動させている最中、俺は「ドッペルゲンガー」という
称号を獲得したので、どういう条件で獲得したのか?どういう効果があるのかを
鑑定で確認したかったのだが、「鑑定……しま……し……@¥%$#……」
といった風に鑑定が完全にバグってしまったのだ。
あれは……いったい……
俺はそのまま考えているうちに眠くなってしまった。
そして俺はベッドに飛び込み毛布に包まると惰眠を謳歌することにした。
そして……3時間後……
「……ちゃん……にいちゃん……お兄ちゃん!……起きて!」
「んぅ……て……天使……?そうか……もう……天国か……」
「もう!何馬鹿なこと言ってるの?ご飯だから呼びに来たよ!ほら……起き……ろッ!」
俺はハルに布団をひっぺ剝がされた……くそう……惰眠を貪るか……ハルと戯れるか……
究極の……「二択」……いや待て!一緒にハルも寝れば……( ゜д゜)ハッ!(犯罪です)
「行くよ~お兄ちゃん。」
「あいよ~」
俺は重い体を持ち上げると、ハルに引かれながら1階に行った。
そして、下では父さん以外食卓に座っていて、豪華な食事が用意されていた。
「お~!!ハンバーグじゃん!!」
そう、ハンバーグは俺の大好物。
異世界に行ってからステーキの様な固い肉しか食べてこなかったので……
今……ちょっと興奮気味だ……
「そう!今日は蘭葉が学校行けた日だから!お祝い!」
「兄ちゃん~たべよ~」
「兄貴……早く……食いましょう……」
「お兄ちゃん!食べよ?」
……なんか……和むんだけど……一つ聞きたい……
家族……増えすぎじゃね?(ジャルも含め)
第40話終わり
もうしませ~ん……(常習犯




