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改変

眠い……それしか言っていない年中不眠のくそ男

『まってまって……もしかして冗談?冗談だよね?あは……あはは……マジ?』


ゼウスはこちらをにやにやしてみている。

ああ。なんかわかっちまった……


「マジ!」


『まずはその顔をやめようか……おい!』


「いやいや……別に殺すわけじゃないんだから……」


『いや……』


こいつと戦う。

それは少しでも死ぬ可能性があるってわけだ。

こいつはおかしい。

何かがおかしい。

手加減なんて知らないだろ……多分!

無理無理……無理!!?


「いや~戦うなんて言っても君が一方的に僕に攻撃を当てるようなもんだけど……」


『たぶん……あんた避けるだろ……』


「だ~いせ~いか~——」


『ふざけんじゃねぇ転移なんて使われたら当てらんねぇだろうがよ?』


「それは転移先を読んで攻撃するってことで……」


『だからそれができないっつんてんだよ?お前らみたいに未来は見えないんだよ?』


「え?見えるスキルあるでしょ——」


『神には通用しねぇだろ?だって……因果律訂正を持ってるし。』


そう、俺には「未来視の預言者」というスキルがある。

これは半分の確率で未来を見ることができるというスキルだ。

いつかの時に手に入ったんだがよく覚えていない。

このスキル。10分間未来を読めるが、MPを20000くらい使うので安易に

使えないため封印している。

それに、神に使ったとして相手は「ゼウス」。

因果律訂正と呼ばれるとった行動を亡き者にするという恐ろしい力を兼ね備えている。

神位5位以上しか使えない超強力な力。

そのため、神力をかなり消耗して使うことが許可されているらしい。

まぁ……ゼウス。この男にはそんな制約が通用しないと思うがな?


「じゃあ鬼ごっこにしよう!」


『?』


「お前が俺に少しでも触れたら多分その例のスキルは使えるようになる。」


『いや!でも俺霊体……』


「幽体離脱した体でもそれはもらえるはずだ。

いや、もらえるように未来を「改変」するから安心しろ。」


なるほど……現時点で俺がゼウスに触れてもなにも起こらない。

しかし、ゼウスがそういうふうに昔に「改変」を加えることで

未来もそのように変わっていく。

そう。俺は結局過去を見ているに過ぎない。


「じゃあもう改変はしたからやるぞ?」


『はぁ……乗り気じゃねぇが……やってやるよ?』


「イッツショウタイムってな?」


『うるせぇ!』


さあて……ここが正念場になりそうだ!


第27話終わり


それがこの俺……不登校——ブフォ!?


『ヘラクレスが思いっきり殴ったので許してあげてください。』

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