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神都見学②

寝たい

「まず……隠していた理由を聞こうか?」


俺は今すぐにでもぶん殴りたくなるような衝動を収めて、言葉に怒気を込めながら

聴いた。


「だ……だって……みんな俺を入れてくれないんだもん!!」


ヘラクレスによるとゼウスによる圧政により疲弊していた神々は

話し合いで物事を決めようとしていた。

しかし、ゼウスを倒した主戦力である「ヘラクレス」は、ゼウスみたいに

独裁者になるんじゃないか……と、ほかの神々は思ったらしい。

そこで、ヘラクレスは会議には参加させないようにしようと、

案が出て、案の定ヘラクレスは怒った。

そして、怒りが限界に来た時に発散した場所がその「神界議事堂」らしい……

場所を選べ……ってどこでやっても大惨事か……

んで、ほかの神が鎮圧させたらしいが被害は絶大なものだったらしい。

天使や神々自体に被害はなかったものの、建物は半壊。

「神界議事堂」も跡形もなく吹き飛んだらしい。

これにはお手上げ……という状態になり、

ヘラクレスには一番上の地位を、会議には参加してもしなくてもいいよ的な

処置になったらしい。


正直、ヘラクレスが可哀そうだと思った。


「だろ?俺寂しかった……」


「だからってやりすぎだ!!!反省しろ!」


「すいません……」」


甘やかすとす~ぐ調子に乗るんだから……考えも丸聞こえなの忘れてた~


「なんで隠したの?」


「だって……こういう風になるのが目に見えたから——」


「隠したらばれたときもっと怒られるだろうが!馬鹿!」


「な!この偉大なるヘラクレス様に向かってなんて口の聞き方——」


「黙れ!!!!!!!!!!!!!」


「は、はい……」


な~にが「偉大なる」だ。現に俺に土下座して怒られてるやつに

威厳も偉大さもかけらもねぇよ。


俺はヘラクレスに正座2時間を命じた。


「へッ……30分なんて余裕——」


「じゃあ2時間な?」


「しまった余計なこと言わなきゃよかった~!!」


……はぁ……なんか周りの皆さんすいません!

俺らは道の中央に居座っていて正直邪魔だと思う人がいると思ったのだが、

この光景が信じられないのか目を丸くしてこちらを見ている。

それもそうなるか……


「ねぇ……蘭葉くん?」


「ん?なんだよ?」


「あの~僕の部下がこっちに向かってきているんだけど……」


「?だからなに?」


「たぶんこれ見たら……」


「ヘラクレス様―――――――――――!!!!!」


すると、頭上から声が聞こえてきた。

空は真っ白だが……なんか影が見えた。


「もしかしてあの人が……?」


「イエ~ス!」


「え!?この状況を見たら……」


「うん、間違いなく勘違いするね。」


「……………………だっる……」


そして……空から美しい女性が降ってきた……いや、降りてきた。

もちろん天使様だ。

正直無茶苦茶きれいで俺惚れたわ……ってそうじゃない!

この人こめかみにしわが寄ってない……?


「そ……そこのお前……ヘラクレス様になにをしている!?」


あ~怒ってる~今すぐにパンチ飛んできそうなぐらいの殺気をびりびり感じてる。


「あ~え~っと……説教してます。」


「説教!?しかも……お前人間か!?なぜ「神界」に……?」


「ヘラクレス~?」


「は、はい……説明するから怒らないでよ~……」


「!?ヘラクレス様……そいつとは……知合いですか?」


「ああ、紹介するよ、俺の友達……人外の「蘭葉くん」で~す。」


いやいや……紹介の仕方!?


第20話終わり


なので寝る……何が悪い?

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