表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
20/189

神都見学①

寝ます

「ヘラクレス!いるんだろ?」


「「ヘラクレスって……まさか!?」」


俺は帰るためにヘラクレスの力を借りようと思った。

なぜなら、「神との会合」のスキルが使えなかったのである。

エラーとか言われたしね、ここが「神界」なのも関係あるのかな?


「ちょっ!ランバさん!いくら何でも最高神に挑むのは……」


「そうだよお兄ちゃん!!早くお兄ちゃんたちの世界に帰らないと——」


「大丈夫、そのために呼んでるんだから。」


いつの間にハルが俺のことを「お兄ちゃん」呼びしてくれてる……

嬉しい!!!ずっと妹が欲しかったんだよなぁ~っとそれどころじゃねぇ。

今、俺たちがいるのは「神々の都市」と呼ばれるところだ。

ヘラクレスが直接ラファエルの試練に行かせたから、

ここがどこなのか把握できていなかったのだ。

俺らがラファエルを倒した後、この試練ごと消えてしまった。

そして、ラファエルが管理していた神殿までもが消えてしまったため、

ここはもう更地になってしまったのだ。

帰ろうとしてもスキルが使えない以上ヘラクレスを頼るしかないのだ。


「ヘラクレス様は現在神の中でのトップですよ!?

しかも……あのゼウス様を殺したって……」


「そうだっけ?」


「そうだっけじゃないよお兄ちゃん!!ああ、どうしよう……天罰でも下るのかな……」


「大丈夫だって、たぶん——」


「「多分じゃダメ!!!!」」


「あ、はい。」


必死過ぎない?てか、早く来いよなヘラクレス~


「とにかく!早く前言撤回しないと「神官監査局」が来る——」


「お前たち!!そこで何をしている!!」


すると、向こうから背中に羽を生やした頭に輪っかの乗ってる屈強な男たちが

こちらに向かってきていたのだ。

ああ……早くしろっつってんだろ!?ヘラクレス!!


『ああ~ごめ~ん!忘れてたわ~』


殺す。痛みを与えて殺す。


『そんな物騒なこと言わないでって……ね?』


うるせぇ、だったらこの状況を何とかしろ!!


「ランバさん……これ、捕まったら確実に死刑ですって……」


「ああ、ハルだけ守ってやるからお前は何とかしろ?」


「そ、そりゃないですって!!(汗)」


『そいつらに俺の仲間って知らせばいいんでしょ?

ああ、もうめんどくさいなぁ~』


お前がこの状況を作ったんだろうが!?((# ゜Д゜)


『そいつらに、「マリダ・エル・ヘラクレス」って伝えてくれない?』


はぁ……最初から言ってくれ!


『メンゴメンゴ~』


この野郎!!!っとそれどころじゃなかった。

こいつら今にも襲い掛かろうとするような勢いでこっちを見てるな……

二人は怯え切っているし……早いとこ対処するか……


「おい、お前ら?」


「なんだ?神に粗相を働く愚か者よ!聞くだけ聞いてやる!」


「チッ、偉そうにしやがって……「ヘラクレス」からの伝言だ!」


「!?敬称を付けないとは何様のつもり——」


「「マリダ・エル・ヘラクレス」、どうだ?」


「「「!?!?」」」


その瞬間、そいつらは跪いた。

まるで目の前にいるものが恐怖、いや、従うべき対象なのだと。

本能的に感じたのかもしれない。

俺が今言った言葉はなにか暗号のようなものなのだろうか?

にわかには信じられないが……この言葉はそれほど重要なことなのだろうか?


「あ、あなた様は……ヘラクレス様の……部下なのですか……?」


?いや……そうともとれるのか……?


「いや、あいつとは友達みたいなものだ。」


「「「「「!?」」」」」


ここにいる全員が恐怖を感じた。

こんな化け物がいるのかと。

蘭葉は知らないが、異世界、またこの「神界」では、ヘラクレスには別の名称がある。

ヘラクレス、別名「神殺しの頂点」。

そんな名前が付けられている。

そんなことを蘭葉は知る由もなく……まぁ、部下でも十分恐ろしいが……

さて、ここからどうする?

全員開いた口がふさがらないと言わんばかりに口を開けている。


「あ、あの……お兄ちゃんはなんで最高神様とお知り合いなの?」


「ああ、それはね——」


「すま~ん遅れた~」


その声が聞こえると周りにいた人たちは一気に跪いた。

なんでそんなヘラクレスが怖いんだろうな?

後ろからいつもの恰好をしたヘラクレスが走ってきた……いや、飛んできたがただしいか?


「おせぇよ殺すぞ。」


「ちょっ、ヘラクレス様に向かってなんて不敬——」


「ごっめ~ん俺の対応が遅れたせいで……」


「「「「「!?」」」」」


「そうだよ!お前がもっと態度改めれば……」


なんだ?なんでそんな目で俺を見る?

あ、こいつ死んだみたいな顔すんじゃねぇ。

おい!!


「ごめんって。許してちょ。」


「「「「「!?!?謝った!?」


「「いやそこ!?」」


二人でツッコんじまったじゃねぇか!


「お前何やらかしたんだ?」


「だから言ったじゃん。君の——いやいや、ゼウスを殺したって?」


「ああ、でもあれゼウスが全部悪いんじゃ……」


「……………………そ、そうだね~……」


……

………………

………………………………


「なんか隠してるだろ?」


「い、いや~………………」


「だれかこいつの悪行を教えてくれない?」


「あ、あの……私………………いいですか?」


「どうぞってヘラクレス。威圧とか脅したら殺すからよろしく?」


「は、はい……」


「ヘラクレス様がビビってる?」


「どういうことだ?」


そうなるか……でも自業自得だ。イメージを一回ぶち壊しておこう。


「で?何をやらかしたの?」


俺はその立ち上がった天使(子供(どっちの意味でも天使))の女の子に聞いた。


「は、はい。あ、あの……」


「言ってみて?」


「あ、あの……」


怯えてはいるが……勇気ある女の子だな~


「ヘラクレス様は神々の皆様が会議する、神界議事堂を()()いたしました。」


「……………………ヘラクレス?」


「は……はい!!」


「お説教だこの馬鹿野郎!!!!」


日本で言う「国会議事堂」をぶっ壊したって!?

頭おかしいだろ!?


第19話終わり


そして昼夜逆転(←中学生)

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ