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再会は早めに

「ここです……」


「ああ、ありがとう。ジルクリス。」


ヘラクレス軍がゲートを通ってヘラクレスについてくる。


「冥界……他の世界に干渉するのは……ご法度なんだが……」


ヘラクレスは拳を握りしめて怒気を強めて言う。


「向こうが破ったのだ。冥界を破壊する気でいけ。お前ら。」


「「「「「了解」」」」」


彼は思ったのだ。ヘラクレスを倒す方法を。

しかし無理だと悟った。


なぜなら圧倒的な差があるとわかってしまうのだ。

ジルクリスは諦めまいと思考する。


しかし冥界を守る方法は思いつかない。


「……ジルクリス。お前がそう思うのは分かる。しかし……ファルティアは破ったのだ。ルールを。」


「すみません……わかっているんですが……」


「……ここで一つ教えておく。お前の親玉は他の世界の人間を殺してエネルギーを奪った。それは許されないことだ。」


「ええ……そうですね……クソっ……」


目の前で今から民たちや主が殺されていくのを見ることしかできないのだろうと考えると目から涙が出てくる。


「……」


「って言うと思ってたわ。なぁ?ヘラクレス。」


「ッッ!!!!」


「ッ……俺でもびっくりしたぞ蘭葉。」


「おッ!初めてじゃね?俺お前を欺いたの。」


「ふむ……確かに……」


「ってそうじゃない。主君。一体どこから……?」


「この冥界転移はできないはずなんだが……実は俺とヘラクレスはつながっているからそこから転移が可能なんだ。まぁそのつながりが切れちゃったからヘラクレス焦ってたんだろ?」


「……ああ。その通りだよ。冥界に入った時蘭葉。お前の生存が確認できたからすぐ転移しようと思ったんだがこの量だからな。さすがに一人で転移するのは危険と考えた。まぁ俺は大丈夫だけどこいつらがな……」


「あ!そうそう。ファルティアとは和解したからよろしくな?」


「「「「「「「「「ッ!?!?!?!??」」」」」」」」」


「お。ナイス。んで?魂は?」


「ヘラクレス索敵使えるだろうが?近くまでもってきてもらったよ。復元不可能なやつはないらしいぜ?結局殺しただけ……まぁ殺したんだけど……魂ごとエネルギーに変換はしなかったらしいな。」


「OK了解。全ヘラクレス軍に告ぐ。すぐ近くにある魂を神界に持って帰って持ち主の肉体に戻せ。最重要命令だ。」


「「「「「了解」」」」」


「あ、あの……主君……?」


「もう大丈夫だ。」


彼は、この瞬間蘭葉に一生忠誠を誓うと決意したのだった。


「だ、大丈夫ですかッ!?蘭葉さん!」


「応!マリハ……お前は騒ぎすぎだよ……」


「だって誰がハルさんの面倒見るんですか?」


「あ、そういう理由???ひどくねお前」


「あははは~」


「ったく……」


そう。再会は意外と……早かった


第187話終わり

遅くなってメンゴ

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