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ファルティア召喚

こんにちは!!

りるくです。

今回の小説楽しんでいってください!

「フンっ……なぜ妾が呼ばれたのだ……?」


「それはこいつに聞いてくれ……?ファルティアさん?」


「はぁ……この戯けが。」


死体はないがその鎧を木っ端微塵にする。


「まったく……主人をなんだと思ってるんだ……」


「チっ……お前も部下のことをなんだと思っているんだと言い返したいな。ファルティア」


「お前に何がわかる……ヘラクレスの忠犬が——」


「黙ってろゴミが。」


俺はファルティアに遠慮なくフレアをぶち込む。


「フンっ……妾に効くと思っているのか?」


炎はファルティアの息が吹きかけられると「フッ……」と消えた。


「まぁ効くとは思ってなかったよ。ここの範囲内にいるだけで魔法を無効化されるんだ。お前に近づくだけで魔法が無効かされると思ってたよ。」


俺は物理攻撃を仕掛ける。

そのままファルティアの顔面にパンチを繰り出す。


しかしその手は彼女の手によって受け止められる。


「あら、ひどいわね……ママに教わらなかったのかしら……女の子に暴力をふるっちゃいけないって——」


「お前は人を殺してさらに死体をぶっ飛ばすようなクズにそんな情けはいらねぇよな?なぁ?」


俺は言葉に怒気を込めながらファルティアに言い放つ。


「はぁ……そうね、それは正論だわ。だけど——」


俺に向かって彼女もフレアを容赦なくぶっ放つ。


「まぁ……効かないわよね……」


「俺はお前と同等の存在レベルだぞ?お前が無力化できないのに俺に無力化できない道理がない。」


「フンっ……それに妾の部下を誑かした——」


「いや?いやいやいや……お前俺のこと殺しにかかってただろ……それにジルクほどのやつらで俺を止められるとでも?」


俺はこっそりバルスさんに撤退命令を出す。


「なッ……」


言いたいことはわかる。だが……こいつと戦う以上おそらく周りに相当な被害がでる——ッ!


彼女は俺に氷のつららを降らせる。

俺は急いで無効化させる。


氷には炎が対処しやすい。

氷のつららは炎の放射によって消えるが、その炎の煙幕によって隠れたファルティアが俺に迫る。


そして俺の顔面にバチバチした手で掴みかかろうとする。


「チっ……なんで左手疼いてるんだよ!厨二病か!?」


「うるさいわね!妾が考えたことを侮辱するな!」


「いや……それ女性にも発現するんかい……」


「チッ……やはり効かないか……」


「そんな手で俺に触ろうとしないで……」


俺たちは攻防を繰り広げるが、決着はつかない。


俺はひそかに戦慄しているバルスに目配せをして、逃げるよう指示する。


「……わかりました……マリハさん、ジルクさん……逃げましょう。」


「なッ!?蘭葉さん一人でここに残すつもりです——!?」


「いや、違います。戦術的撤退です」『ここからは念話で会話しましょう』


「「ッ!?」」


二人は目を見開く。おそらくバルスに念話が使えると思っていなかったのだろう。ジルクは念話自体初見のようだ。


『では話します、この会話が傍受されないよう《《細工》》はしていますがいつ破られるかわかりません。なので端的に話しましょう。まず私たち一同はこの情報をヘラクレス様にお伝えすることが最優先事項です。ヘラクレス様は地球に顕現することはできませんが冥界に顕現することはできる……はずです!少しでも可能性があるならそこにかけるべきかと——』


『でも……』


『気持ちはわかるが主君のためにも……』


『わかりました。それなら急いで行きましょう』


マリハは急いで撤退するようバルスさんに提案する。


そして三人は蘭葉を残して撤退した。


第180話終わり


昨日はいろいろバタバタしてて更新できませんでした!すいません!

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