少女
こんにちは!!
りるくです。
今回の小説楽しんでいってください!
「お兄さんは……火あぶりかなぁ……?」
にやりと笑いながらその少女はこちらを見ていう。
俺はその瞬間悪寒が走る。
数メートル先に転移する。
すると俺が元居た場所に火柱が上がる。
「これは……魔法ではないな……」
「そう、これは……呪詛……場所を呪って火柱をあげるの……うふふ……すぐに呪ってあげるね……?」
「じゃあ呪詛返しは有効かな?」
俺は火柱に対して術式を構築する。
「な、なにしてるの……?」
「本当は教える義理はないんだが……まぁお前には余裕で勝てそうだからな。」
「はぁ?」
「この術式は呪詛、呪いの類を跳ね返してくれる魔法術式だ」
「そんな魔法あるなんて聞いたこともないんだけど?」
「そりゃそうだろうな。俺が作ったからな。」
俺は術式を完成して火柱に魔法を発動させる。
その瞬間少女の目の前に火柱が出現し、さっき火柱が立ったところは消えた。
「ッッ!?」
「チっ……座標がずれたか……」
「おお!さすが蘭葉さん!」
「さすが主君であるな……」
「おい……ジルクリス!!お前はなんで加勢しないのよ!ファルティア様を裏切るのッ!?」
少女は豹変したようにジルクに問い詰める。
しかしジルクは飄々と答える。
「俺はもう一度殺された身なんでなぁ、自由に体がいうことを聞けねぇんだ。もう諦めろ。主君にはかなわねぇ」
「チっ……使えないわねぇ……」
すると少女は藁人形を取り出す。
そして釘とトンカチを取り出す。
「こ、これで……あんたも終わりよ!!」
「ッ!?その呪具は!?」
「大丈夫だ。呪詛返し。」
少女は思いっきり藁人形に釘を打ち付ける。
その瞬間少女は「死んだ」。
「馬鹿だよなぁ……さっきの話聞いてなかったのか?」
呪詛返しが無事に発動した。
おそらく藁人形を俺に見立ててそこに釘を打ち込めば俺を殺せると思ったんだろう。
「これで……あと何人?」
「ちょっと待ってな?蘇生。」
俺は少女を蘇生させて異空間にぶん投げる。
「……さすがですね……」
「ん?何が?」
「少女をそんな適当に……」
「いや殺そうとしてきたし……」
「そうっすね……」
俺たちは城へ向かう方法を再度相談しあうのであった。
第178話終わり
少女~~強く生きて~~




