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六天王①

こんにちは!!

りるくです。

今回の小説楽しんでいってください!

さて……氷のつららが大男だったものにたくさん刺さっている。

おそらく息絶えたと思う。


マリハは絶句している。


俺はその瞬間「蘇生魔法」をかける。


「えッ……なんすかこれ……」


「お前が殺した二奈にかけた魔法だよ。」


俺は氷のつららに貫かれたその体を移動させた後治癒させる。


「こ、これは……ッ!?」


「バルスさん、これは蘇生魔法です。まぁ言った通りなんですけど……」


「ありえません……蘇生など……ヘラクレス様でも……」


そうだな、ヘラクレスはできないだろうな。

なぜならあいつは「半神半人」だ。


中途半端な存在のため「蘇生魔法」が使えないのだ。

これはヘラクレスから聞いた話なのだがどういう原理なのかわからない。

俺の予想だが「純正」な存在でないと使えないものなのだろう。


だからアテネは使える、そう聞いた。


まじでヘラクレスに聞いただけだからまじで俺にわか知識すぎる、


「蘇生魔法は、その素質がある人間の魔法行使、生き返らせたいものの「魂」。

そして「人体」。


人体自体はその者の物でもなくていいのだが、せっかくだからそのままで行こう。


「蘇生ッッ!」


俺がそう唱えた瞬間、大男の真下に魔法陣が浮かぶ。


そしてその魔方陣が光出し、大男が目を開けた。


「こ、ここは……」


「助けてやったんだよ、一応な。」


「ッ!?まさか蘇生——」


「ああ、まぁかけてやる義理はないが、役に立つかもしれないからな。」


「なっ!?俺が裏切る可能性は——」


「ない、そのために肉体と魂に「契約」を結んだ。もちろんお前の許可は取っていない。だがいいだろう?別に、生き返れたほうが、」


「しかし……」


「ああ、わかってる。ここは冥界、死んでしまったらもう本当に魂が消滅してしまうのだろう?」


そう、冥界で死んだ者はもう生き返れない。

というか魂が「霧散」する。


俺は霧散した魂を「復元」という形で保存しこいつの体に定着させたのだ。


「なんと……」


「ちなみに俺が行った契約は3つ。一つ目は自害しないこと、二つ目は俺の命令を聞くこと。そして3つ目は俺を裏切らないこと。」


「そ、それだけか……?」


「それ以外何があるってんだ?こんな暑苦しいおっさんに何を求めりゃいいってんだ?そっちの趣味はねぇよ。」


「ガッハッハッ!いや、失敬、誠に感謝申し上げるぞ。主人。」


「なんかやめてくれ主人は……キm……そうだ、蘭葉様とでも呼んでくれ。あとは「主君」?とか……」


「なるほど。俺は「主君」と呼ばせていただく。それでよろしいかな?」


「ああ……むさくるしいな……」


「まぁそういうな主君!これからよろしく頼むであるぞ。」


「……本当に仲間にするんすかこいつ……」


「ああ、というか多分力量的にはお前より上だぞ?」


「ま、マジですか……」


「っとそれより、ほかの六天王についての情報が欲しい。」


「ああ、了解した。すまないな、敬語は苦手でな……」


「いや、大丈夫だ。俺もなんかこのおっさんが敬語使ってるほうが嫌だわ……」


「ガハハハッそうであったか……ではお伝えしよう。」


このおっさん、名前はジルクリスと言うらしい。

とりあえず「ジルク」というあだ名で呼ぶことにした。


六天王に順位などはないらしく、それぞれが自由なことをやっているらしい。


「そういえばさっきの魔法、見事であった。」


「そうか、実は俺のところで預かってる天使からコピーした技なんだ。」


「あッ!?あの時の……」


そう、ハルと初めて会ったあの「ラファエルの試練」の時に俺に攻撃を仕掛けてきたハルが使った技なのだ。


「その天使とやら……一度見てみたいな……」


「まぁ……あまり近づけたくないから、ハルに聞いてからな。」


「ああ、了解した。主君。」


そして六天王の内、1人は顔を知らないらしい。


「は?なんでしらないの?」


「顔を合わせる会議にも出席しないのである。」


「ふ~ん……」


もしかしたらなじめなくて一人でいるやつなのかも……


絶対仲間になろ……


第175話終わり

さてと……遅くなってほんとごめんなサイドステップ

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