ジェットコースター=ゆりかごな件
こんにちは!!
りるくです。
今回の小説楽しんでいってください!
「そろそろだな……」
「うん!楽しみだね!」
「あ、ああ……」
俺は少し予想があった。
それはコーヒーカップの速度を見てだが、多分俺等ではゆりかごのように感じるだろう。
「ま、まぁダイジョブか……」
俺は少し不安を抱えながらハルと二人でジェットコースターに乗る。
「安全バーを……下げてっと……」
「うん!大丈夫そうだね!」
「楽しみだな!」
俺はじっとその時を待つ。
そして係員の人が声を上げる。
「それでは~いってらっしゃ~い!!」
係員の人がそばにあるボタン押すと、乗っているコースターが激しく揺れ、前進する。
「お!始まった!」
「心の準備しとかないと……」
「いや、大丈夫でしょ!——」
『は~い楽しんでる??』
「「!?!?」」
ハル同じく驚いた顔をしている。
つまりハルもヘラクレスの声が聞こえると思ったほうが良い。というかそうだろ。
そしてよく周りを見ると、モノクロになっている。
こんな状況は3度目だ。
それはすべて……
「おまえ!時を止めやがったな!?」
『ハハッいいじゃないか!別に蘭葉がのぞきとかするわけではないんだし』
「いやそういうんじゃなくてな……」
「え!?のぞき!?」
「ハルも入れたんだな?」
『ああ、どうせなら楽しんでもらいたいからな。』
「それってどういう……?」
「お兄ちゃん……?全部白黒……」
『ハル、今俺が下界の時を止めているんだ。一応ハルと蘭葉は例外としているから安心してくれ。』
「う、うん!?」
「あんま分かってねぇよ……ヘラクレス……」
『あはは~ってそんなことより……』
「どうしたんだ?」
『今からお前らの感度を5倍にあげる。』
「は?それって……」
『普通の人が感じるレベルの揺れをお前らも感じることができる』
「は?まじで……!?」
俺はそれなら楽しめると踏んだ。
「お兄ちゃん?」
「おいヘラクレス?」
『分かってる。ハルの感度はお前より落としてるから安心してくれ。』
「よかった。」
「つまり私たちもジェットコースターが怖くなるってこと……?」
「ああ、安心してくれ。別壊れるほどの感度じゃないから。そうだろ?」
『ああ、大丈夫だから、それに俺が調整するから安心しろ。』
「う、うん!」
『じゃあ頼んだぞ蘭葉』
「了解。」
ヘラクレスはその後、時間停止を解除して帰っていった。
第168話終わり
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