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フィギアを求めて

こんにちは!!

りるくです。

今回の小説楽しんでいってください!

「で?どうしてそこのコーナーにいるんだ蘭葉、明人。」


「い、いやぁ……違うんすよォ……」


「そ、そうっすよ先生!別にやましい気持ちじゃ——」


「いやなんで18禁コーナーの近くに居てやましいきもちじゃないと言えたな……」


「えへへ……」


幸いここに見上さんはいない。

そう、下の階にいるのだ。


あっぶね……まじ軽蔑しかねない……


俺が軽蔑されかねない……


「あっぶねまじで……渡辺(忘れている人のために……見上さんの苗字は渡辺です)連れてこなくてよかったな……」


「いやまじそうよ?」


「なんでお前は先生にため口なんだよ……」


「えへへ……」


「蘭葉はいいのよ。」


「なんでですか……?」


「えっとそれはね——」


「は~い面倒くさくなるのでやめてください」


俺はめちゃくちゃ話を逸らす。

この話をしてしまうとヤンデレアテネを出しかねない。(え?ヤンデレは自意識過剰?お前よくみろよあの目。キマってるぞ)


「じゃあ俺フィギア買いに行くわ。」


「へ?それありなん蘭葉——」


「ありよッッ」


「まじかよ先生……」


これにはさすがに尊敬のまなざし。

普通の学校には許されないようなことでもアテネなら許される。

それがアテネ(神位第二位)クオリティッッ!!!


「まじかよ……それで蘭葉……おまえはなんでそう遠慮ないんだよ……」


「まぁ……先生は……先生だから……」


俺は若干呆れた目をアテネに向ける。


アテネは気まずそうに眼をそらす。


おそらく、ここで甘やかすことによって俺を餌付けしようという作戦が丸見えなのだ。


「おい先生……まじでこの作戦じゃないだろうな……?」


「な、なんのことかなぁ……?」


ん?……ん!?


俺は今口に出していない。

しかしこのアテネさんは俺の心を読み取りやがった。

一体どういうこと……


俺の脳裏に浮かんできたのは一人のふざけた男。


神を統治するだらけたふざけたくそ野郎。その名も「ヘラクレス」


『あったりぃ~~~』


俺は無言で「神との会合」を発動させる。


~~~~~

「おらぁッッ!!!」


『バチコォンンンンンン』


「い、いったッッ!?」


今俺が攻撃した手段は「魔法」だが、打撃にも聞こえたと思う。

そう、この魔法は「打撃に神をも滅ぼす力を籠める魔法」なのである。


「お、おまえ……ッ!!」


「いやふざけんな大方予想はつくが……俺の念話回線を売ったなアテネにッッ!!」


俺とヘラクレスが会話している回線は言ってみればネットワーク。

しかも超頑丈なセキュリティに固められていて簡単に侵入されないような仕組みになっている。


そんな頑丈なセキュリティ。アテネでも突破は難しい。


しかし、ネットのパスワードと同じように「鍵」が俺たちの念話回線にも存在する。


その「鍵」をこのヘラクレスはアテネに売りやがった……ッッ!!!」



「お前ふざけんな!!!」


心の中を読んでくるやつが何人もいてたまるか!!!


この馬鹿!!!


「い、いやぁ違うんすよ……」


これには深いわけがあってとその最初の言葉で始まったヘラクレスの話が長そうだったので……


「あのさ、大方予想がつくぞ?どうせ先日のあの「ファルティア」の侵略計画の手助けの対価をこれにしたんだろ!!!」


「チッばれたか……」


いいじゃねぇかどうせばれてたわ


「それで?どうしてくれるんだ?この落とし前は?」


「いや思ったんだが……この回線を変えりゃよくね?」


「……………………お前神か!!!!」


「はい神だけど(←仮にも神位第一位)……」


「じゃあ早速作ってくれ……」


この回線をつないでおくメリットはないかのように感じるだろう。

しかし、これは緊急連絡のためにつないでおいているのだ。


だって何かあったら怖いじゃん(←こいつ神位第5位くらいの実力者)


「それがなぁ……」


「なんだ……?」


「実は早急に作れないんだ。」


「なんで!?」


「あのレベルの魔法を作り上げるのに神位第一位の俺でも時間がかかるの!!」


ヘラクレスの話ではそれを創るのに約一週間過ごすと言うのだ。


つまり……心をアテネに覗かれながら一週間過ごすのだ。おかしいって……


『そういうことね。じゃあこの一週間は堪能しようかしら。』


「「おまえなんでいんだよ」」


『あら?入口の子はすんなり通らせてくれたけど?』


「……………………おい、お前の部下は俺の中で一人しか思い浮かばんのだが……」


「あんの馬鹿!!おい!バルス!!!!」


お、まえそれ、滅びの、言葉——


「はい、お呼びでしょうかヘラクレス様」


「お呼びでしょうかじゃねぇよお前こいつ通らせんなよ。」


「いや無理です。」


「え?」


「アテネ様の侵入を止めろなど私にはできるはずもございません。」


至極当然だという顔でヘラクレスをじっと見つめるバルス。


俺もそれはそうだと思った。


「もうそれは仕方ねぇな……そうだろヘラクレス?」


「まぁそうだな……逆だったら普通に侵入するしな……」


『それは私的には困るのだけど……』


「で?早めに作ってくれよ。なるはやでよろ」


「了解。」


俺は「神との会合」のスキルを終了して地球に帰還するのであった。


第161話終わり


昨日やすんでgm『ごめんの略』

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