水晶
こんにちは!!
りるくです。
今回の小説楽しんでいってください!
「さてさて……これで……よし!」
俺は水晶玉を手に持つ。
そして事前に構築しておいた魔法を使う。
『きゅいぃぃぃぃぃんんん』
そんな感じで光った。
するとその水晶玉はよどみ始め……そして見覚えのある顔が浮かぶ。
そしてその水晶から音声が聞こえる。
俺も正確に原理は分からない。
この魔法は水晶を媒体にして遠隔にいる人物の映像と音声を届けてくれるというものだ。
『おう?聞こえるかい?』
「応、聞こえるぜ?ヘラクレス。」
『まじか……これで会話ができるな……ッ!』
「これが天才の力って事よ」
『うぜぇ~~~~~』
「いや認めろよ……」
そう、神位第1位ヘラクレスの降臨が不可能なのでこういう形で会話できるようにさせたのだ。
これなら人の心を読まれないだろう……と思ったが読もうと思えば読めると思った。
まぁそういうことはいい。
とりあえず……
「こ、これで神界に……つながってるんすか?」
「す、すごいよ!お兄ちゃん!」
「だろ?」
ここでハルからの好感度を上げておきたい……というのが本音だ(笑)
いやそれだけじゃなくて……
いきなり頭から声が聞こえるとびっくりしてしまうだろうからこの手段を作ったのだ。
「こ、ここからヘラクレス様の言葉が……!?」
『そうだぞマリハ?話せるってわけだ。』
「まじすか……」
『それとハル?お前ちゃんとこの世界に適応できてるか?』
「は、はい!」
そうだ……
「おいヘラクレス。この機会にマリハに謝っておけよ?」
『へ?』
「お前のせいで俺が治療したんだから。」
『……すいませんでした……』
「はい……これは僕もちょっと怒ってます。」
『……どうすんだこの空気!??』
「いやお前のせいだから」
『ピエン』
「いやふざけんな」
よし……これで第一実験成功だ。
そして……
「じゃあいったん閉じるぞ?」
『え?ちょまっ!?』
俺は魔法の維持を解除する。
するとその水晶玉の濁りはなくなり、声は聞こえなくなる。
「さすが蘭葉さんですね……ヘラクレス様に物を言うことができるとは……」
「あのさ……あいつには敬意を払わなくていいんだってww」
「そ、そうですか……」
そう……あいつ多分今昼寝でもしてるんじゃないんかな?
俺がそんなことを思っていると最近買ってもらったスマホ(体感3年前)から通知が来る。
「ん?」
俺が画面を見るとその通知は二奈からのメッセージだった
第151話終わり
遅くなって申し訳ないッ!久々の二奈登場!




