中止?
こんにちは!!
りるくです。
今回の小説楽しんでいってください!
「よし……じゃあ俺はばれそうだからクラスに行くわ。」
「あ!そうだよね!分かったお兄ちゃん!」
「了解っす、終わったらまた来てください!」
「ああ。」
俺は転移してクラスの集合場所にちょっと離れた場所に来た。
「大丈夫かな……」
さっきの騒動は収まったらしく、先生たちが各クラスに向かっている。
速く帰ろう。
俺はクラスの様子をうかがう。
別に俺がいることにみな不自然に思っていないようだ。
俺はひっそりと自分の席に着く。
すると明人が話しかけてきた。しかも見上さんと一緒に。
「あれ?明人と見上さん。二人並んでどうした?」
「あ!お前いつ来たんだよ……」
「し、心配したんだよ?」
「あ、あれ?」
俺が居なくても不自然じゃないように隠蔽で細工しておいたのに……
「気づいたのか?」
「ああ、当たり前だろ?」
「うん……あ!」
「どうしたの見上さん?」
「い、いや……」
見上さんは俺が魔法で隠蔽の工作を行ったことを今知ったんだろう。
明人にはまだ行ってないからな……
察してくれて感謝。
「とりま先生は来てなさそうだ。」
「ああ、まだ観客……いや保護者の説明に回っているらしい。」
俺が見た帰っていく先生は本部に現状を報告するためだったんだろう。
「やっぱりあの騒動気になるよな……」
「ああ。俺もそう思う。」
「うん……心配だよね……」
俺たちは考え込む。
他のクラスメイトも混乱はしているようでどうして倒れたのかクラスメイト同士で議論しあっている感じだ。
「とりあえず先生は来ていないんだな……?」
「ああ、だがこのままの感じだと……」
明人は見上さんに目配りする。
そして見上さんは重々しく言葉を紡ぐ。
「えっとね……言いづらいんだけど……」
「なるほど……中止の可能性が高いと……」
「うん。」
そりゃそうだ、いきなり人が倒れたとなると誰かが毒でも盛ったのか?
それとも学校側になにか問題があるのか?など二点に分かれる。
どちらも保護者としては不安要素となりえる。
「まぁおやとしては帰りたいのが事実だろうな……」
「そうだよね……でも練習みんな頑張ってたから見せたいよね?」
そう。このクラスの出し物は「ダンス」なのである。
第145話終わり
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