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邂逅(友達)

こんにちは!!

りるくです。

今回の小説楽しんでいってください!

次の競技まで待つことになった。

俺は周りの選手に注目しながらグラウンドを見渡す。


「すごいな……みんな頑張ってるな……」


「そうに決まってるだろ?お前も一緒に練習したじゃん!」


「だな……」


いつなまにか隣にいたクラスメイトに驚く。

俺が横を見るとクラスの席には人がまばらで、いない生徒は競技に出場しているようだ。

俺は、クラスメイトに聞く。


「なぁ?一ついいか?」


「ん?なんだ蘭葉?」


「君の……名前は……?」


「は?」


そう、なれなれしく読んで切るクラスメイト。

こいつの名前を憶えていないのだ。


俺はすべてのクラスメイトの名簿を見て、顔と名前を合致させたはずだった。


しかしこの男、なぜか違和感を感じずなれなれしい感じがあったのだ。


違和感を感じない。それは由々しき事態だ。

この俺でも惑わされる幻術魔法の使い手なのだろうと俺は警戒する。


しかし、案外答えはあっさりしたものだった。


「ああ、覚えてないのも無理ないか……俺は転校してきたんだ2年から!」


「!?」


そう、この学校県立のため転校なんてめったに起こらない。

相当な学力の持ち主かつ、前年度入るときに試験に不備があって入れなかった生徒のことだろう。


その問題が一年後に解決するとは思えないが……


「多分今のお前の疑問に答えられるぜ!俺は前年度に入る予定だったんだが……

実は授業費がなくてな……」


そう、曲がりなりにもこの学校、県立のためお金は十分に抑えられる。

しかしそれでも教材が買えないなど相当なお金に余裕がなかったのだろう。


「じゃあ今年からはお金は……?」


「ああ、母さんが稼いで来てくれてな……女て一つでほんとに……よくやるよ。」


「それは……すまなかったな……」


「いいって!あまり気にしてないんだ!父さんは俺が生まれてくる前に他界しちゃったらしくて……俺はあまりわからないんだ。」


「そうか……お前も大変だったんだな……」


「ああ……あ!そうだ、名前!俺の名前は——」


次に出てくる言葉が俺の心臓を跳ね上がらせる。


「明人。白夜(はくや) 明人だ!」


その名前は、かつて俺の小学校で転校してしまった俺の唯一の男友達の名前だった。


第134話終わり


遅くなって申し訳ありません!また今日中にだします!

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