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玉入れ

こんにちは!!

りるくです。

今回の小説楽しんでいってください!

「さて……どういう戦法にしようか……」


ハルが見ている可能性がある以上。失態は晒せない。

だからといって……力の制御が不安だ。


「ふむ……まぁ適当にバフをかけてみるか……」


そう、別に俺が活躍しなくてもよいのだ。

周りに1,01倍のバフをかける。


え?これだけって思うかもしれないが、俺のバフ量はでかすぎるため、もし「二倍」なんてやってしまったらクラスメイトの体が「壊れて」しまう。


この0,01倍で変わるのか?という疑問もあるが……多分変わるだろう。

クラスメイトは「なんだ?少し体が軽いぞ?」くらいだろ……


俺は少しあごに手を当てながら悩んでいると、放送係からカウントダウンが始まる。


『では2年3組VS2年1組の玉入れです!5!4!3!2!1!0!!!!さぁスタートです!!!!』


さてと……俺は見てるだけでも勝てそうかな——


「すげ!!!体が軽い!!!!!やべぇ……い、いたッ!?」


「や、やばっ!体が……」


「うおぉぉぉぉぉぉ……」


クラスメイトの文化部は体が悲鳴を上げて苦しんでいるようだ。

ちょっとやりすぎたか……


俺は痛みを感じているクラスメイトには治療の魔法をかけている。


運動部の奴らは無事になじんでいるようで目にも止まらぬ速さで動いて玉入れを行っている。


「すげぇ……2年1組やばくない?」


「なんだあの動き……もう人じゃ無くね……?」


周りからそんな声が上がる。

その声を聴いた俺らのクラスメイトは調子に乗って


「ふっ、これは俺のおかげだな」


と、調子に乗っている。


「はぁ……まぁ俺が目立たなくていいからいいか——」


「お兄ちゃん!頑張って!」


俺の耳に飛び込んできたその言葉に俺は瞬発的に体が動く。


人には見えない動きで球を拾い集め一気にジャンプして球を入れる。


「ふぅぅぅ……どうだ!ハル!」


俺はハルに向かってどや顔をすると滅茶苦茶笑顔だ。かわいい。


『そ、そこまで!!!勝者は……確認しなくても分かりますね……2年1組の勝利です!!!』


放送係がそう宣言すると観客席から歓声が沸き上がる。


俺のクラスメイト達は……なんか……誇らしげであった。


ちなみに……俺だけはほんとに人に見えないくらいで玉入れしたので他の奴らには玉がいきなり増えたように見えたんじゃないか?


まぁ……ハルとマリハなら……見えてたかもな……


第132話終わり


やすんでごめん!

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