体育祭②
こんにちは!!
りるくです。
今回の小説楽しんでいってください!
俺が出場するのは騎馬戦。障害物競走、玉入れ競争。そして……「選抜リレー」。
なぜか……なぜかなんだが……俺に推薦が集まってしまったのだ。
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「え?運動会の選抜リレーの選手を俺にやってほしいって?」
「うん!お願いできないかな……?」
「そんな!?多分俺より速い人たくさんいるよ?」
「ほんとに?」
「うん……」
「でも女子からの投票では蘭葉くんが一番だし……男子からも票が集まってる——」
「おい……今なんて言った?」
「へ?だから男子からも票が集まってるって——」
「おい!!!!!」
俺はクラスにいる男子達全員に目を向ける。
ある奴は目を泳がせ、ある奴は俺に嫉妬の目線を向けている。
「お前ら……まさか自分がやりたくないから押し付けようってか……?」
俺はクラスに殺気を振りまく。
クラス全員が固まったところで俺は一喝。
「あのな……はぁ……今回は見逃すが次やったら……覚えてろよ?」
幸いクラスには女子が少なかったため俺の殺気はほぼ男子に向かった。
「……………………ま、今回は引き受けてやるよ!」
俺は殺気を解いてサムズアップして応えるとクラス内にいるやつら全員がほっと胸をなでおろしたのが見えた。
ごめん……………………次から自重します……
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「てことが……あったため……どうしたもんか……」
まだ力の制御を完全に行っていない以上、どうしても不安は募る。
「ふむ……どうしたもんか……」
まぁ未来視で確認して調整しよう。
こんな時にしかMPめっちゃ使うこのスキルを使わないしな……
「お~い!蘭葉!なにしてんだ?玉入れ始まるぞ?」
「はいはい……今行くよ……」
俺は乗り気ではなかったが、これがまだ1年あることを加味してなれる必要があると自分に言い聞かせてクラスメイトのところに向かった。
「で……作戦は?」
「ねぇよ。」
「ないんかい!!!!」
なんかこうあるだろ!?何個か拾ってみんなで一斉に投げて入れる……とか
「まぁなんとかなるだろ!」
「楽観的だな……」
俺は別に勝つことに固執してはいなかったが、ハルたちが来ている可能性もあるため、カッコ悪いところを見せたくない……
とりあえず……勝てるように頑張るか!
俺は自信に喝を入れて玉入れに臨むことになった。
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「ひ、人が多いっすね……ハルさん」
「そ、そうだね……お兄ちゃんいるかな?」
「大丈夫っす!蘭葉さんから聞いた情報によると……次の種目玉入れに出場するらしいですよ!」
「じゃ、じゃあはやく前の方に行かないと……」
「いや……実は蘭葉さんからもらったものがあるんす!」
マリハはある装置を取り出すと「起動」と一言を添えた。
するとハルとマリハは浮遊状態となって浮かびだした。
「な、なにこれ……す、すごい!」
「蘭葉さんお手製観戦用魔法(自作)らしいです……すごいですよね……」
「あ!でもこれ他の人から……」
「安心してほしいです!この装置を使うと俺たちに隠蔽魔法が自動でかかって観戦できるらしいです!」
「す、すごい!!お兄ちゃんはやっぱりすごいなぁ!」
「あと……こうすると……!」
マリハは装置をいじると空中に新たな 地面 ができた。
地面とは言っても透明な床のようなもので、地面と平行になっている。
つまりここは二階みたいなものだ。
「す、すごい……」
「ええ……俺も正直びっくりです……」
「これで!お兄ちゃんの活躍してるところが見れるね!」
「そ、そうっすね……」
大丈夫かな……蘭葉さん……?と内心思うマリハなのであった。
第131話終わり
やべぇ……がんばろ小説




