ヘラクレスの疑念
こんにちは!!
りるくです。
今回の小説楽しんでいってください!
「あいつ……何か隠してないか……?」
俺は思った。
要所要所に言葉のとぎれとぎれの分け目に負の感情。つまり罪悪感や憤怒などの感情
が感じ取れたのだ。
俺はすぐにその原因を探ろうと心をのぞこうとした。
しかし、「見えなかったのだ」。
俺の神眼でみえない心とは一体どういうことなのか……と。
もちろん蘭葉は何か知っているのだろう。
きっとあの事件……そう、蘭葉が 怒りに任せて人を殺してしまった件 に罪悪感をずっと持っているのかもしれない。
「スキル……」
俺はその可能性を考慮していなかった。
だってわざわざステータスを見るより、俺が倒してしまえばどうってことはない。
そうヘラクレスには他人を「戦闘相手」としてしか見ていない。
その唯一例外があるとしたら……「人間」。
そう、自分たちの足元にも及ばないそいつらだ。
だが、蘭葉の成長を見ているとなにか違う気がするのだ。
他の人間と違って……
「異世界でいくらチートを使うってったってあそこまで強くなれるはずがない。実に異世界で最強の剣聖は蘭葉にまったく及ばなかった。」
そう、「異世界で」最強の人類さえも怯え跪く実力。
ましてや神位第5位レベルの持ち主と来た。
俺が与えた力だけでここまで成り上がることは到底……「不可能」だ。
だが蘭葉はそれをやってのけた……
俺は蘭葉がついに魔王を倒したときにあいつのステータスを見た。
そこには一つだけおかしなものがあった。
そう、「大罪を背負いし勇者」という称号だ。
この称号はスキルを伴っている。だからこれはスキルと言っていいだろう。
俺はこのスキルを知らなかった。
そうすべてのスキルを管理しているこの俺が、だ。
だがこのスキルを知らない。
俺はすぐに神眼で詳細を確認しようとしたがその詳細はアンロックとされていて俺に閲覧できる権利はなかった。
……蘭葉……お前はいったい……いつこのスキルを……?
第126話終わり
不穏だな……(←お前が作者だよww)
てなわけで今回は少なくてごめんね!




