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鬱?

えっと作者の精神状態が不安だからなんて思わないよね?

「じゃあお兄ちゃん!おやすみ……」


「ああ、お休み。」


俺はハルが寝たのを確認した瞬間、スキルを発動させる。


「神との会合。」


その瞬間俺の視界は白く染まる。


~~~

「ふぅ……」


俺は地面に大の字で寝っ転がる。

この空間は時が止まっているため、眠いとかの欲求がなくなる。


なんなんだろな?

一人でいる時より大切な人と一緒にいる時に、ふと、あの時のことを思い出す。


大勢を殺してしまったあの時の感情。

自分の身勝手な判断で殺してしまったというあの時の罪悪感。

自分自身の手で人を殺したあの感覚。


あは、あははは……はは……


「なにをやってんだかお前は……」


「ん?」


「人の領域に無断に入って鬱になってるんじゃねぇよ。」


「チッ、ばれてたのかよ……」


「心の声が読めるからね。」


はぁぁ……こんなやつに心をのぞかれるなんて……もうやだ。


「お前はほんと悪趣味よな?」


「この力だって最底辺の神から這い上がって手に入れた力なんだから——」


「そうか、お前は努力してきたんだな……」


「ん?どういうことだ?」


ヘラクレスは俺に聴く。もうわかっているだろうに俺に聴くのは嫌味か……


「俺はずるをしたようなものだからな。」


「ふ~ん?どうして?」


「俺は 自分で立ち直ってないんだ 。」


俺はこれだけ言うと下界に帰還した。


~~~~

「どう思う?アテネ。」


ヘラクレスが虚空に話しかけるとその場所に亀裂が入り、アテネが出てくる。

蘭葉との会話を聞いていたようだった。


「あれは……そうとうやられてるわね……友人には隠しているでしょう?あの子……」


「ああ、あいつが俺は少し心配だ……」


「フン、誰のせいだと思ってるのよ。」


「はは……そうだな、俺は蘭葉に…… 罪滅びがしたいだけかもしれない な……」


ヘラクレスは曇り顔になると、下界の様子を見守るのであった。


~~~~

「分かっていたのな……俺は罪を背負いすぎている。」


だから、いつか償いをしなければいけない。

俺はやはりもう一度自分に問う。こんな自分がのうのうと生きていていいのかと、

自分の弱さや罪を隠して生きていくしかないのか、と、


「考えても仕方がない、そう思おう……」


俺はその後眠りについた。


第119話終わり


みんなありがと~~!

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