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ハルの偵察①

昨日は休んでごめん!今日は出しました!

俺は朝の用意をする。

かなり早い時間のためハルが起きていないと思っていたのだが、俺はふと後ろを見ると、

ハルが俺の制服の端っこを掴み上目遣いで俺に言う。


「ね、ねぇ?お兄ちゃん?私も……一緒に行きたいな……?」


俺はいきなりの提案により戸惑っていたが、世間一般の答えを言う。


「いやいや、ハルにはまだ早いよ……」


「イヤだ!お兄ちゃんといっしょに行きたい!」


くっ……俺の邪推が心を汚す。

しかし、俺の理性はぎりぎりで保ち、理性に任せた回答を出す。


「い、いや!ハルは一緒に来たら先生に止められちゃうから……」


「だめ?」


「ぐ、ぐはぁぁぁぁぁぁぁ……!!!!!」


俺はK.O.状態になり、ハルに隠蔽魔法をかけて学校に連れて行ってしまった。

ずっと家にいるのも退屈だろうなと思った俺の罪悪感もここに重なったんだと思う。


「ね、ねぇめぇ……お兄ちゃん!」


「しッ!一応はみんなから見えないことになっているから……」


「だってここだれも人いないよ?」


登下校している見慣れた田んぼ道を俺らは話しながら学校に足を向かせる。


「ハル?俺の言うことはしっかり守ってね?」


「う、うん!」


俺は先に忠告しておいたのだ。

一つ、俺から離れない。


二つ、人に迷惑をかけない。


三つ、存在を知られないようにする。


この三点をハルに伝えて俺はこれを実行するように告げた。


ハルはサムズアップして応え、俺と指切りげんまんをした。

な、なんだか照れるよなぁ……こんなの……


俺はハルと手をつなぎながら歩く。


朝早い時間、かつこの人がいない田んぼ道なため当然周りに人がいるわけもなく、おれは少しぐらいならと思い手を握ったのだった(変態)


「よし……じゃあ今日の用意をするか……」


俺は学校について、自分の教室まで足を運ぶ。

そしてハルがいないかのように教室の奴らにふるまった。


幸いまだ数人しか来ていなかったため、俺は支度を済ませて、トイレに行く。

唯一俺だけが見えているハルが男子トイレ前でおどおどしている。


あ、なるほど。女子だからそういうのにはやはり抵抗があるのだろう。


もうこっちの生活に慣れたのかと感心しながら俺はハルに手招きをして呼ぶ。


そして個室に二人で入り、話す。


「どうだ?ここが俺の学校——」


「お、お兄ちゃん!本番はまだまだこれからだよ!」


「お、おう。」


俺はハルが気を強めながら答えたその姿に若干戸惑いながら、最後にもう一度忠告をして教室に戻っていくのであった。


第116話終わり


学校に行けました!!!

この調子で小説も学校生活も両立していきたい!

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