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だれだ担任は?

遅くなった!


俺は席に座る。

俺の席は真ん中の真ん中。

そう、右から3列目(全体で6列)。

前から4番目。


もうど真ん中。教室を上から見たらちょうど真ん中あたりになる。


「はぁぁ……ここじゃかなり目立つじゃん……」


俺は目立つことが好きだが面倒ごとは嫌いだ。

女子の中には俺に攻めの強いものもいる。

そいつらが厄介だ。


「担任だれだろうね~」


「うん!楽しみだね~」


後ろの女子たちからこんな会話が聞こえてくる。


そうか……担任が変わるのか……


俺はあの先生じゃないといいなとこころから願う。


だってあいつ俺のいじめられてるやつ無視しやがったんだぜ?

キッモっちわりぃ。面倒くさいと理由を付けて生徒たちの問題に介入しようともしない

クズだ。


しかし俺の願いはことごとく打ち砕かれる。


「は~い今年も私が担任で~す。」


前任の先生が部屋に入ってくる。

はぁ……ついていないなと感じながら俺は他の生徒を見渡す。


しかし、みなざわついている。


おかしい……なぜだろう。


俺はそう思い、後ろの女子生徒に理由を聞く。するとその女子生徒は俺に慌てながら答える。


「あ、あのね……蘭葉くんは知らないと思うんだけどあの先生あんな感じの先生ではなかったの!だって無茶苦茶生真面目な先生だったんだけど……少し……チャラくなってる?」


な、なんだって!?

俺は確かにさっきの先生を思い出す。


1ヶ月前の先生を思い返す。

俺はそれを思い返し、さっきの先生の話し方を思い出す……


「な、なんであんなしゃべり方なんだ……?」


俺は疑問が募る。


そして先生から発せられた言葉は意外なものであった。


「んじゃ、今日は初登校日。中学二年生になってからのね。だから今日は特別な授業とかなく帰れるわ。今日は教科書とノートを配っていくわね。それじゃ、出席番号一番から——」


先生は手際よく進めていく。

確かに一か月前までは少しおどおどしていた感じがあったのだ。


この対応には生徒たちも驚いたが先生の言われるがままに俺たち生徒は行動する。


そして、教科書とノートの配布が終わり、俺たちのクラスは解散となった。

俺は一瞬で帰りたいところでもあったのだが、ひとつ心残りがあったので

見上さんと一言挨拶を交わして教室に残った。


そして、生徒が全員去った後俺は先生に話しかけた。


「なぁ?お前、」


「な、なんですか!?お前なんて言葉使っちゃダメ——」


「お前……もしかしてアテネか……?」


俺は人類最強、そして神位第5位に匹敵する力を持っている。


だからこそわかるのだ。この教師の魂の格が俺より上だと。


「まさか……ばれてしまうとは……」


「もうとっくにばれてたよ……俺を騙されたと思うなよ?」


「きゅん♡」


「……………………」


正直に言っていい?このやな教師の顔できゅんはきも——


第112話終わり


よし……アテネはヒロインレースに参加させよう(←あたおか

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