旅行一日目後半②
海鮮系食ったことない
「カポーン~~~」
そんな音がお風呂に響き渡る。
まさに大浴場。
中にお風呂があり、外には露天風呂がある。
俺は足早に体を洗い、マリハを置いてなかのお風呂につかる。
「ふぅぅ……はぁぁぁ~癒される~」
俺は本番はここからだと、体全体をお風呂の中に飲み込ませる。
「こ、これは~気持ち~」
俺は声が出てしまう。
すると、後ろからマリハから声をかけられた。
「ちょっと!蘭葉さん!何勝手に入っているんですか!?俺を待ってからにしてください!」
この旅館。老舗の店舗らしいが最近リニューアルしたばかり。
お値段も高く、あまり若い人は泊まりにこないと女将さんから聞いていた。
しかし、実際お風呂に入って周りを見渡すと、10代くらいの若い男性がちらほら。
しかし、半分以上はおっさんが占めていた。
おっさん……おっさんパラダイスで草。
しかし、みな俺たちを見ている気がするのだが……
「なぁ?マリハ——」
「なんか注目されてますね……なんでですかね?」
「お、久々に気が合うな。」
「そ、そうっすね……多分俺たちの体に興味を持たれているんじゃまいんですか?」
「ど、どういう……」
俺は自分の体を見る。
鍛え抜かれたバッキバキの腹筋。
身長も平均の人より高く、中学生に見えない。
そして俺はとても痩せた。
少なくともあのみっともない体よりはよくなっているはずだ。
それにマリハも美形だ。みなが注目するのも無理ないか、マリハに。
「よ、よし!マリハ、露天風呂いこうぜ!」
「あ、は、はい!」
俺たちは露天風呂を楽しんだ。
海が見える場所でとても綺麗だった。
中から外に出たときにお風呂にいたときの体温も相まって外の気温が寒く感じた。
しかし、それも一瞬。露天風呂につかったらそんな寒さも一瞬で吹き飛んだ。
その後。俺たちは談笑して過ごし、お風呂から出て部屋に向かった。
部屋に行くとハルと荒南が交流を深めていて、「ハル。」「あらなん!」と呼び合えるようになったらしい。
嬉しい限りだ。
こうして俺たちは親が帰ってくるまでカードゲームで遊んだ。
~~~
「すげ~この食事!」
「ああ、とてもおいしそうだ。」
俺たちの目の前に出てきたのは海鮮料理。
俺たちは一瞬で平らげてしまった。
感想は……みんなおいしそうに食っていたがひとり海鮮系が苦手だと言えなかった蘭葉でお送りいたします。
「じゃあ寝ようか。」
布団はみんなで並んで寝ることにした。
「んじゃあ、お休み。」
俺はそう言って電気を消す。
俺はそして深い眠りについた。
第103話終わり
どうも。食わず嫌いの王。リルクです




