旅行一日目後半①
ごめん!後半もう一回続く
「ふぅ~空いてて最高だな?」
「そうっすね~これも運がよかった俺のおかげ——」
「なわけあるか!」
「うん!海に入る!」
「よし……じゃあ入りますか!ハルさん!」
おいおい荒南?ハルにさん付けはどうかと……
俺は荒南のハルの呼び方に疑問を感じながら俺はとりあえず聞き流す。
「おい!あまり遠くに行くんじゃないぞ?流されたら一巻の終わり——でもないか……」
ハルは天使。しかも最上位天使ラファエルの手で創られた最高傑作。
そして、もともと神界という過酷な場所で生きてきたハルにとって海にある波ごときに流されるわけがない。
「ハル……力は見せないように、あまり行かないようにな?」
俺はハルにくぎを刺す。
まぁ、もしおぼれそうになったら俺が転移させればいい話なのだが……
「それと荒南!お前は別に超人じゃないんだから……」
「分かってるよ兄さん……僕がそんなことをすると思っているのかい?」
「う、そ、そうだよな?」
俺は荒南に要らぬ心配をしたとした。
俺は二人にくぎを刺すと、椅子に座ってバカンスを満喫することにした。
「あれ?蘭葉はいかないのか?」
「隣のテントで休んでいる父さんが俺に聴くか?」
母親もそこで休んでいて……日焼け止めを塗ってやけるやけるとうるさい。
テントは日が指していないのに……何を言っているんだこの怪獣は(怪獣……うん、怪獣)
「兄さん!入りなよ!めっちゃ冷たいよ!」
「そうっすよ!入ったほうが良いんじゃないっすか?」
おい……マリハ……いつの間に海に入っていたんだ?
「え?いつ入ったかって?それは——」
「だから人の心でも読んでんのかお前は!?」
「お兄ちゃん!こっちに貝殻あるよ~」
「今行く……」
「はっや!」
こうして俺たちは海辺のバカンスを楽しんだ。
周りの観光客もいるにはいるのだが、混んでいるとは言えない状況だ。
そして、数時間遊んだ後、俺たちはご飯を食べに飲食店へと車を発進させるのであった。
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「やっぱここのポテトは最高だな!」
Mでおなじみチェーンバーガー店。
味に心配などなく、3年ぶりに食べたこの味で俺は少し涙していた。
「ぅん!おいしっす!」
「お兄ちゃん!ナニコレ!おいしい!」
「さすがのMです……しかしカロリーは多くなってしまいますね……」
「そんなこと気にしていないで食え!荒南……」
俺は荒南にそういってハンバーガーにがぶっとかぶりつく。
俺のを見て習ったようにハルとマリハの二人もバーガーにかぶりつく。
俺はその食べっぷりを見てとても満足した。
母さんは太っちゃうよ~とかいいながらがっつり食っている。
さすがデブ活……ダイエット中の母さんをいとも簡単にってこれは母さんが原因か……
「母さん……食べるのもほどほどにね……太りたくなかったらって……もう太ってたわ……」
「な!何を!!」
こうして俺たちは昼食を平らげると泊まる予定の旅館に行くことにした。
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「どうぞ、これが部屋の鍵です。」
「ありがとうございます。」
手際よく旅館の女将さんが部屋の鍵を用意して父さんに渡す。
俺たちはその部屋を確認すべく旅館に入っていった。
「おおお……和室だ……すごいね兄さん!」
「ああ、予想以上だ……」
「ここに泊まるの?お兄ちゃん!」
「ああ、いい部屋だろ?」
「うん!」
「予想以上だったな?母さん。」
「そうね、パパ?」
「すげぇ……俺もここに泊まれるんすね……」
「いや、君には外の犬小屋がある。」
「ちょっと!勘弁してくださいよ!」
俺たちはそのまま晩御飯まで旅館をブラブラするのであった。
父さんと母さんは外へ行ってぶらつくらしい。
俺たちは旅館のお風呂に入る事にした。
「よおぉ~しマリハ~風呂行こうぜ~」
「あ!ちょっと待ってくださいってば!」
俺たちはそのまま大浴場に向かった。
ちなみに荒南とハルはお留守番だ。仲良くできたらいいな……
第102話終わり
おっつぅ




