お前は俺の目標だよ……
ちょっと意味深に……
「それは……君的にどうなんだい?」
「異世界行った時点で「人」の心を問うとか逆におかしくない??」
言えない……殴ったときスゲー気持ちよかっただなんて……
「聞こえてるよ~」
あ、そういえばそうだった……
「で……それを僕に聞くのかい?」
「うん、なんか地獄に落ちるとかあるのかなって……」
「くくく……あははは!地獄や天国が本当にあると思っているのかい?(笑)」
「だって……お前がいる時点でけっこうおかしいんだが……」
「……それもそうだね。でも、天国や地獄はないよ。輪廻転生って知ってる?」
「!?転生式なのか!?」
輪廻転生とは、日本だと仏教の教祖「釈迦」が説いた「命あるものは何度でも転生する」
というものだ。ヒンドゥー教も同じ説を説いている。
つまり、死者は記憶をなくし、動物も含めた生命に生まれ変わるということだ。
「つまり……異世界転生って存在するのか……?」
「しないよ。異世界に「転移」……まぁ「召喚」が正しいかな?
神。つまり僕らが呼ばない限り転移は起こらない。「転生」もまた然り。
普通死んだ魂はずっと生まれ変わるってわけだ。
「なぁ……それなら……」
「ああ、それは大丈夫。発動したらちゃんと反映されるよ。」
ならよかった。いざって時何とかなるからな。
「それで……殺していいのかって話だっけ?別にいいんじゃない?ただ犯罪者に……
あ、「存在ごと」消しちゃうからいいよね?それは自由だけど……」
「そうそう、生かして置いたら逆恨みして復讐されたら嫌だし、
そいつの親密なやつが復讐しに来てもおかしくないしな。
……なんか笑っちまうよ。自分は復讐して相手には復讐させない。
そんなの……」
「自己中心的だって?そんなの……気にしていたら「殺せないぞ」?」
その瞬間、俺は漠然とした。
ヘラクレスのその言葉で、時が止まったと感じた。
「「殺す」なら徹底的にやれ。俺はお前の幸せを願っている。
たとえ……お前が全世界の敵になったとしても。俺だけは。
俺だけはお前の味方だ。」
はぁ……こいつは俺の最高の目標だよ。
「ありがとな。でもやっぱ殺すのやめた。」
「あ、そう。なら相談スンナや……」
「あはは~めんごめんご。」
「なにそれ、流行ってんの?」
それにしても怖かったな……ってそんなことどうでもいいや。
「じゃあ、またな。」
「ああ」
そして俺は現実の世界に帰っていった。
~~~~~~
「「殺す」か……」
ヘラクレスは蘭葉のことを不思議がっていました。
「お前は 怨まれる 存在だったのにな?「蘭葉」。でも、俺が守ってやるよ。「神」だけ…な」
~~~~~~
「とりあえず、学校は行く。言ってみよう。最終手段の記憶操作があるし。」
とりあえず……制服どうしよう。
第9話
明かされるのは結構あと




