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web拍手お礼画面まとめ(ジャンVer)

 旧 web拍手ジャンVer のまとめ。その53~その63までの期間使っていたものです。


 本日はもう一回、小話まとめを更新予定です。

 

 

 

 このたびは、 web拍手ありがとうございます。

 お嬢さまは残念ながらお取り込み中ですので、このジャンが読者のお嬢さまのお世話を任されました。

 今日一日、読者のお嬢さまに誠心誠意お仕えさせて頂きます。





 ■ お目覚めに、モーニングジャンは如何でしょうか?



 おはようございます、読者のお嬢さま。


 アーリーモーニングティーのお時間でございます。本日の紅茶は強めのロイヤルブレンドをお持ちしました。スコーンも焼き立てのうちにお召し上がりください。お砂糖とミルクは、どう致しますか?


 はて。読者のお嬢さま。そのように、ゴミ虫を見るような視線でジャンを睨むとは、如何されましたか?


 よろしゅうございます、読者のお嬢さま。寝起きで不機嫌なのですね。


 そんなときは、ジャンをお使いください! 眠気覚ましに鞭打つのは最高だと、ルイーゼお嬢さまがいつも仰っています!


 このジャン、お嬢さまにお仕えすることが至高。しかし、読者のお嬢さまも、よろしゅうございますよ!


 よろしゅうございます、読者のお嬢さま! 良い鞭打ちでございます!


 はあ……! は、ぁッ! よろしゅうございますぅぅぅううう!!





 ■ 庭園の散策なども、よろしゅうございますよ。


 では、読者のお嬢さま。


 眠気が覚めたところで、庭園の散策でも致しましょう。今の公爵邸はマリー・ゴールドが見頃にございます。シャリエ公爵夫人マリー・ローズ様のお名前を冠するこの花を、旦那さまは大変愛でておいでます。


 他にも、季節の花々が美しゅうございます――おや。如何されましたか。またそのような表情をされて。


 これでも、ジャンは執事にございます。主の表情や仕草から感情を読み取る力に長けていると、ルイーゼお嬢さまにもお褒め頂いております。執事に必要な資質にございましょう。


 なるほど、読者のお嬢さま。散策の前に、ジャンを鞭打ってくださるのですね。よろしゅうございます、よろしゅうございますよッ! この痛み。むしろ、快感にございます!


 ハッ……! 読者のお嬢さま、そ、それは!


 その縄で、ジャンを縛ってくださるのですね。よろしゅうございますよ! 嬉しゅうございます!


 さあ、ご存分にジャンを堪能してくださいませ!





 ■ もっと締めつけてくださっても、よろしゅうございますよ!


 はあ……は、ぁッ!


 こうやって、仰向け縛りのまま吊るされて、どれほど時間が経ったでしょうか。ジャンは嬉しゅうございます。放置プレイも、よろしゅうございますよ!


 おや、読者のお嬢さま。お帰りなさいませ。


 庭園の散策は楽しゅうございましたか? 公爵邸自慢の庭園でございます。楽しんで頂けて、ジャンは嬉しゅうございますよ。


 ああ、読者のお嬢さま。その目は、また良いことをしてくださるおつもりですね? よろしゅうございます。ジャンはなんでも受け入れとうございます!


 は、はあッ! くッ、はぁぁぁあああッ! よろしゅうございますぅぅううう!!


 仰向け吊りからの、エビ反り型! よろしゅうございます、よろしゅうございますよぉぉおおおお! 読者のお嬢さま、もっと。もっとでございます!


 もっと、激しく、強く! 背骨が軋んで悲鳴を上げるまで、締めつけてくださいませぇぇええええッ!





 ■ お預けもプレイのうちにございます。


 読者のお嬢さま。先ほどは楽しゅうございましたか?


 そろそろ、昼食の時間にございます。


 本日は軽食をご希望ということで、冷製カボチャポタージと前菜盛り合わせ、鶏肉のパニーニをご用意致しました。存分にご堪能あれ。デザートはアップルパイです。


 はい、左様ですか。お気に召して頂けて、嬉しゅうございます。料理長にお伝えしておきましょう。ええ、承知しました。お代りでございますね。


 それで、お嬢さま。そろそろ、ジャンもお代りが欲しゅうございます……ああ、かしこまりました。冷たいポタージュもお気に召しましたか。よろしゅうございます。


 では、お代りを取って参りますので、ジャンにも――はあ。ジャンとルイーゼお嬢さまの出会いについてお聞きしたいのですか?


 お預けも、よろしゅうございます。





 ■ 執事の美学について、お話しましょう。


 それでは、ジャンとルイーゼお嬢さまとの出会いの話でございますね。


 ジャンが生まれたアルベルト家は、代々の執事家系でありました。執事に求められる美学は全て叩き込まれ、厳しい教育を受けて参りました。


 マナーや礼儀作法など執事学は全て十歳には習得しております。また、執事はなにがあっても主に寄り添う職業。使用人をゴミとして扱う非道な主も、数多くおりましょう。


 半端な気持ちと身体では務まりません。そのために体力作りや、お仕置きに対する耐性、主のために立ち向かう勇気……ありとあらゆる訓練を受けました。


 それもこれも、主のため。影のように寄り添い、必要なときにスッと歩み出る。それが、執事の美学なのです!


 ジャンはお嬢さまのためなら、激しい鞭打ちも踏みつけも、緊縛も耐え抜く所存でございます。むしろ、ご褒美。快感にさえ思えてきます! いいえ、快感にございます!


 ああ、横道に逸れましたね。ルイーゼお嬢さまと、ジャンの出会いのお話でしたか。





 ■ お嬢さまとジャンの出会いは、運命的なものでした。


 ところで、読者のお嬢さま。話を横道に逸れたジャンへのお仕置きを……いえ、なんでもございません。続きでございますね。


 ジャンがシャリエ公爵邸で雇われたのは五年前でした。前の主から解雇された頃合いに、募集を見つけたもので。


 雇われた初日、運悪く公爵邸は強盗に遭いました。勿論、私兵も雇っておりますが、使用人の通用口から忍び込んだのでしょう。強盗たちが首尾よく盗みを働く現場を、ジャンは目撃してしまったのです。


 そのときの恐怖と言えば。なんと例えればいいのか。全然、よろしゅうございませんでした。


 なんとか、見回りの私兵に知らせようとしたところ見つかってしまい、ジャンは捕えられました。


 そのとき、現れたのがルイーゼお嬢さまだったのです。


 おっと、話が長くなりました。そろそろ、アフタヌーンティーの準備を致しましょう。





 ■ アフタヌーンティーがご用意出来ました。


 お待たせいたしました、読者のお嬢さま。


 本日のアフタヌーンティーはアールグレイをご用意しております。香り高い王室御用達の茶葉です。ピスタチオのマカロンも、どうぞ召し上がってください。


 さて。お話の続きですね。ジャンとしては、お仕置きの続きを再開して欲しゅう……いいえ、いいえ、なんでもございません。


 当時十歳のルイーゼお嬢さまは強盗の侵入を察知して、厨房から持ち出したフライパンを片手に廊下に立っておりました。その姿は、まさに悪魔。そうですね、噂に聞く首狩り騎士を彷彿とさせる、鋭い殺気を放っておりました。


 フライパン一つで強盗たちを手玉に取り、あっという間に捕えてしまったルイーゼお嬢さま。とても、十歳の所業とは思えないものでした。


 あの氷のように冷たい視線。ジャンは痺れました。あのような視線で、いつかジャンも睨まれてみたい。そして、足蹴にして欲しい! 数々の厳しい執事修行を積んでおりましたが、そのような気持になるのは初めてでございました。不思議でございます!


 そのとき、ジャンは決めたのです。このお嬢さまに一生お仕えしようと。そして、是非とも、お嬢さまのお仕置きを受けてみたい、と!





 ■ そろそろ9ページ目でございますよ、読者のお嬢さま。


 お茶受けのお話はお気に召したでしょうか?


 それでは、そろそろディナーと参りましょう。本日は料理長が腕によりをかけて、メインに仔牛のフィレステーキを用意しているそうですよ。


 おや、読者のお嬢さま。そろそろウズウズして参りましたか? 貴族の生活は、退屈でございましたか? なるほど、ドレスが窮屈なのでございますね。


 よろしゅうございますよ。このジャン、お嬢さまの気分を晴らすためとあらば、どんなことでも! さあ、読者のお嬢さま。その鬱憤をジャンで晴らして、よろしゅうございますよッ!!


 あ、はぁッ……! はあっ! よろしゅうございます、読者のお嬢さま! もっと! もっとでございます! お預けのあとのお仕置きは、格別にございますッ! はぁぁっぁあああんッ!


 そう、肉と言わず、骨に食い込むまで、グリグリしてくださって、よろしゅうございますよッ!


 よろしゅうございます! 大変よろしゅうございますよッ!!





◆10ページ◆


 ここまで拍手頂きまして、ありがとうございました。

 引き続き、「前世悪役だった令嬢が、引き籠りの調教を任されました」を

 ご愛顧頂けますよう、何卒、よろしくお願いします。

 

 

 

 本日はもう一回、小話まとめを更新予定です。

 人気投票結果発表時に書き下ろした3本と、もう1本新しく書き下ろしました。

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