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流浪荘の管理人  作者: 中酸実
第三荘 隣人の事情
21/33

第一室 会社員の職場風景

お久しぶりでございます中酸実です。

約三か月ぶりの更新・・・まことにお待たせしました。

え?待ってないだって?

 カタカタカタ・・・


「なぁ、サクラ~」


 私、大櫻(おおざくら)証音(あかね)はただ今仕事中だ。早く書類を打たないと・・・

 何か雑音が聞こえたが気のせいと言う事にする。


 カタカタ・・・


「なぁってば~・・・こうなったら」


 無視だ無視、兎にも角にもこの仕事を早く終わらせねば・・・


 カタ・・・コチョコチョ


「ひゃ!!!・・・何さ?(あおい)


 まさか、無視するからってくすぐって来るとは・・・


「いやな、幾ら話しかけても。仕事に熱中しとるやさかいに実力行使したわけよ」


 私のジト目の反論を飄々と流しているこいつは和崎(わざき)(あおい)。私の同僚で特徴はダークブラウンのボブカット・・・

 いやそれよりも、北海道出身のはずなのに関西弁なのが一番の特徴やったな。

 本人曰くここに来る前は関西の部署に働いてたって言ってたっけ・・・いや、それよりも


「だからってさ、仕事中にくすぐることはない・・・」

「あほか、時計見ろ時計」


 葵が親指で指さした壁掛け時計には短針が真上を向いていた。


「そう、もう昼・・・」


 私は腕時計を見てそう呟く。


「お、おう・・・それより久々やな、あんたがそないに仕事に没頭するなんて。新作ゲームでも出るんか?」


 渋々と親指を下げながら、葵はそんな事を聞いてくる。

 やだなぁ、私が仕事を早く終わらせたい理由なんて一つに決まってる・・・


「そう!あの『車軸の国』で有名な『SHIROBEiSOFT2』からの新作が・・・」


 ゲーム以外ないでしょ!


「ああ、はいはい。あんたがゲームの話をしだすと長くなるからパスやパス」


 ちぇっ、せっかく新作ゲームの素晴らしさをいやかと言うほど教授してやろうと思ったのに・・・

 さて、それはさておき昼御飯の用意でもしますか。




「なぁ、サクラ・・・」


 ふと、昼食を作っていると横槍が入る。


「なにさ?」

「あんた、最近カップ麺ばっかやな。最後にまともの食事とったの何時なんや?」


 何?カップ麺はまともな食事ではないのか・・・

 あ、三分経った。


「う~ん、カップ麺以外を食べたのは先月だったような・・・どうしたのさ?急に」

 

 カップ麺は、安い、早いが詰まった現代の便利フーズ。

 

 ズズー やはり醤油味が至高、異論は認めない。


「いやな、カップ麺ばっか食べると体調を崩すって話を聞いたんや」

「ふ~ん、にぇもらいひょうじゅでひょ」

「口にもの含んで喋んなや・・・」


 ここには女性しかいないし大丈夫、大丈夫。


 ゴクン


「いや、大丈夫でしょ。私、体は無駄に丈夫だしさ」


 コミ〇(この国最大の同人誌即売会)で3日間連続で参加したけど何ともなかったし。


「まあ、用心に越したことないんちゃう?自炊するなり外食するなりで」


 と言ってもな・・・


「私、家事はからきしダメ」

「あ・・・」

「それに、外食に費やすお金もない」

「ああ・・・」





 そう言えば、そんな事を言ってたような・・・あの後、システム上のトラブルがあり昼までは順調だった仕事が一気に残業までもつれ込んでしまったけど。

 急にふと昼頃のやり取りを思い出したのはきちんとしたわけがある。

 現在、帰路に着いているけど眩暈がする。気のせいかもしれないけど会社から出たときから酷くなっている気がする。



「ああ、私の居城がみえる」


 週末の疲れも相まってか足元がおぼつかない。

 あともう少し・・・頑張れ私。



「何か、本格的にヤバいかも・・・」


 目が酷く、気を抜くと一瞬で意識を刈り取られそうな錯覚に陥る。

 一段一段階段を上っているけど、その一段が途方なく感じてしまう。

 せっかくの休日、病院のベットの上で過ごしたくない一心で階段を上る。



「やっと、自室」


 断崖とも感じられた階段を上りきり、自室の前に辿りつく。

 安堵感と充足感でドアノブで手を掛けたとき。


「えっ」


 気が付いた時には私の意識は黒く塗りつぶされてしまっていた。


 ドサッ


ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー




「はぁ、今日は疲れた・・・」


 ベットで大の字になりながら今日の出来事を思い出す。

 昨日は行き成り大家さんから新しい入居者の対応を頼まれて驚いた。

 けど、今日の午前中に起きた引っ越し業者との騒動と午後での娘さんの一人暮らし件の方が驚いたなぁ。


「あ、もうこんな時間か」


 物があまりない自室で数少ないちょっとしたアクセントである緑色の卓上時計を見ながらそんな事を呟く。

 時計の短針はほぼ真上を向いていて、日付が変わることを伝えていた。


 ウトウト・・・・・・・ゴンッ


 はっ、一瞬寝てしまいそうだったが鈍い何かが落ちる音で目を覚ます。

 何の音だろう、外から聞こえたような。


「見てみるか」


 なんだか嫌な予感がよぎり玄関先を見てみることにする。



 扉を開けてみるが音の正体がつかめずそのまま外に出てみると・・・


「大櫻さん!?」


 殺人現場のような体勢で大櫻さんが倒れていた。


さて、三章に入りました。

ここまで長らく更新がなかったのは近々更新予定の活動報告を覗いてください。作者のくだらない言い訳が大半を占めていますから・・・

兎にも角にも、一言で占めるなら

『失敗をやらかしてモチベが地の底に落ちた』

ですかね。

まア、あべこべと言うジャンルの中でこんな零才作家の作品を期待している人はいないですよね・・・

最近はあべこべ物が増えて中酸実もホクホク顔であります。偏に頑張って下さっている作者方には感謝ですね。

さてさて、今回のキャラ紹介はこの方!前にちょろっと名前だけは出てたよね。


和崎 葵 ワザキ アオイ


年齢・27歳

職業・Tie・Ions会社員

趣味・アメリカの映画を見る事

好物・ポップコーン

家族・妹 母

誕生日・2月10日


 北海道出身なのになぜか関西弁の女性。大櫻さんの同僚で良き友人であり理解者でもある。

 作者の裏事情としては元々彼女の苗字は道券ドウケンだったのですが個人的に言葉の並びに疑問を持ったので和崎になりました。

 北海道出身なのに~はその名残ですね。

 作者のお気に入りキャラです。流浪荘の住民とはまた違った良いキャラに仕上げていきたいですね。

 この世界での杉谷的役割の人です。ん、と言う事は大櫻さんは・・・?

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