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vsアードベッグ10年

 正露丸と評されるクセの強すぎるウイスキー。アードベッグ10年。通称アドTEN。


 今回、僕がこのエッセイを書くきっかけになったのがこのウイスキー。


 癖の強いアイラのウイスキーの中でもトップクラスのクセを持ち、好き嫌いが明確に分かれる一本。


 好きな人はドハマリし、嫌いな人は二度と飲まないという。


 どうせなら美味しく飲んでみたいじゃない?


 このウイスキー。『蒸留酒なのに濁っていることがある』というとびきりのやべぇ奴だ。それなのに、何故か色は薄いw


 無濾過ノンチルフィルター、高アルコール度数(46度)のこいつは、多くの人が初心者お断りの味だと太鼓判を押す。


 でもさ、タリスカーだってアルコール度数はそんなに負けてないし(45.8度)?


 僕は、よりアルコール度数の高くて加水控えめの、ニッカ フロム・ザ・バレルやグレンファークラス105も飲んだことがあるッ(キリッ。


 同じく正露丸と評されるラフロイグはむしろ甘くて美味しかったし、辛くてドライなカリラ12年やグレンモーレンジィ オリジナル、後味の苦いグレンフィディック12年なども飲んできた。


 大丈夫と信じ、いざ勝負!(実飲!)


▲ ▽ ▲ ▽ ▲ ▽


 アロマ 海の匂いを覆い隠すピートの強烈な煙さ(おこげ)。強烈なアルコールの刺激。薫製。

 フレーバー 麦の甘さ。塩をかけたマンゴー。おこげ。

 フィニッシュ 海の匂いとピート香とビリビリくるアルコール辛さの裏でフルーティーな甘い余韻が続く。


 封を切ると部屋中にアードベッグの匂いが広がった。すげぇよこれ。


 正露丸というよりも、おこげに近い香ばしい匂いだなと僕は思った。

 ラフロイグと比べても、ずっと焦げ臭い。燻製香をまるっと飲み込む『おこげ』の焦げ臭さだ。


 次に強烈なアルコールの刺激臭。遅れて磯臭さが漂ってきた。重く淀んだ海の匂いだ。


 正露丸っぽさは確かにある。ただ海の匂いがあんまりヨードっぽい方向性ではないので、僕は正露丸の称号はカリラ12年にあげたい。


 アルコール辛さは強いものの、反面飲んでみると甘口で美味しい。奥の方にちょっと酸味のある甘い南国のフルーツ系の香りがある。リンゴでも梨でもさくらんぼでも葡萄でもライチでもない。苦し紛れのマンゴー。


 焦げ臭さは非常に強くて、アルコール辛さはある程度焦げ臭さでマスキングされている印象。


 グビグビ飲めるかと言うと、とても無理だが、ぶっちゃけ僕には甘くないカリラのほうが飲みにくかった。


 しっかし、とにかくピート香が強いね。手についたら数時間は確実に消えないレベル。

 蒸留酒でこんなのってありか? と驚愕する強烈な個性。


 強烈なアルコールと焦げ臭さ。だけど、香ばしく甘くて美味しい。


 こんなのチビチビ飲むしかないでしょう。これがアードベッグの旨さか!


 戦闘力(お値段)3700円。ラストを飾るにふさわしい。強烈な個性の一本だった。


 やったよ! 『アードベッグ10』美味しく飲めたよ!

 ここまで読んでくれたあなた! 読んでくれてありがとう!!


 ――完

読んでいただきどうもありがとうございました!

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― 新着の感想 ―
[一言] 亡くなった父がウィスキー好きでよく片手にグラスを持ちながら色々蘊蓄を語っていたのを思い出しました。 いまだに自分にはウィスキーの壁は分厚く高いですけどね(^^)
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