たっちゃんと夕食
その日の夜、僕はたっちゃんと夕食。
彼女と一緒に夕食を食べるのは、最近ごく普通になってきてる。
彼女と親密になれて嬉しい。恋人まで、もう一歩かな。
それに、金銭的にも嬉しい。
僕の給料を知ってから、こういう時って彼女が奢ってくれるんだ。
また、会社と違って外で会うとリラックスできる。
彼女の提案で、プライベートで会うときはタメ口で話すことになったんだ。
なんか高校時代に戻ったみたいで、楽しい。
「まあ、懸命な判断ね」
僕は早速、今日部長に言われたこと話してみた。
「あたしは上司権限で、貴方の人事評価データもある程度見られるの。
貴方の人事評価では、今年試験を受けても、とても総合職にはなれないでしょうね。
まず、入社前の通信教育や入社研修中の成績がマズイわ。それでなくとも、貴方は補欠入社なんだから・・・」
言葉は優しいが、辛辣な内容だった。
そんなに酷かったのか。
でもまさか、通信教育や入社研修のテストが職種転換試験に影響があるなんて、考えもしなかった。
こんなことなら、サークルの後輩にやらせたりせず、ちゃんと自分でやっておくべきだった。
入社研修のテストも知識不足で確かにもメタメタだったな。
まあ、今更仕方がない。
どうせ、今年は記念受験のつもりだったし、来年頑張ればいいんだ。
「それより、いつウチに住むの?」
「えっ?」
いつかの彼女の提案、あれって本気だったんだ。




