36:死闘開幕
マンガ版底辺領主6巻発売・明日はマンガ版「ブレイドスキル・オンライン」配信されるので初投稿です!
というわけで朝ッ!
(俺、起床!!!!!!!!!)
おはようおはようおはようおはよう!
クソでかドラゴンと殺し合う予定のクロウくんです!!!
いやぁー、ビビりな俺のことだから殺される悪夢とか見て寝付けないと思ってたんですけどね、それがグッスリ快眠できたわけですよぉ~!
妙にスッキリしてるし満足感に溢れてるし肌ツヤテカテカだし、どうなってんだろうねコレ~!?
なんかいい夢を見てたような!?
「あらクロウ、もう起きたのねっ♡」
と、そこで。謎の絶好調感に戸惑ってる俺にティアナさんがオハヨーしてきた。
ってあれ? ティアナさん、なんか色気が増してるような……!?
ご飯を作ってくれていたのかエプロンをしているため、なんだか若奥様みたいな雰囲気さえ感じるゾ……!
「体力のほうは大丈夫? アナタってば、無意識のまま腰を掴んできて七発も……えへへへへひ……♡」
んん? 七発って何のことだ? それにティアナさん、昨日までは俺のこと『アンタ』って呼んでたような……?
「なっ、なんでもないわ! それよりもほらっ、ちょうど朝ご飯が出来たところだから、早く食べちゃいなさい!」
おぉありがたい! なぜか滅茶苦茶ハラペコだったんだよなぁ~!
おっ、10センチくらいあるクソ長ソーセージだ! うまそうっすねティアナさん!
「んー……今だと小さく思えるわね。この三倍くらいのをお腹に入れた後だと、ねぇ……♡」
えぇっ、そんなソーセージ食べたことあるの!? 俺も食べてみたいってばよー-!!!
◆ ◇ ◆
「――悔しいけど、アタシがついて来れるのはここまでね」
朝ごはんのあと。俺たちはドラゴンと戦うべく、『ルナ山脈』の登り口に来た。
ティアナさんに連れ添ってもらうのはここまでだ。依頼書からの指定として、あくまで龍と対峙するのは俺一人だからな。
「書物にかけられた呪詛のせいで、条件に背こうものなら即座に失敗判定を受けちゃうものね。出来ることならもっと助けになりたかったんだけど……」
(おあぁ~! ティアナさんええ人や~!)
もしも俺が彼女だったら、ドラゴンの潜む山の近くに来ること自体拒否っただろう。
だって滅茶苦茶こわいしな。別にクロウくんのことを見捨てたところで自分が死ぬわけじゃないしな。
なのにティアナさんはここまで甲斐甲斐しくしてくれて、マジで俺は嬉しいよ……!
「――有り難う、ティアナ。君には本当に助けられた」
キリリッッッとした顔で彼女の手を取る。
最後になるかもしれないからな、きっちりとお礼は言っていこう。
「君から受けた恩は絶対に忘れない。ティアナのおかげで、俺は全力で戦う事が出来る」
「クロウぅ……♡」
ほんとにありがとねーティアナさん。ここまでお世話しまくってくれたもんね。
たぶん俺が絶好調なのは彼女のおかげだろう。
――魂ッ……超絶美味ッ魂臭!――
おぉっと、ムラマサくんが騒ぎ出したぞ。
これまでにない反応だ、それほどドラゴンはヤバい相手ってことだろう。戦うのいやだなぁ……。
――巨大 邪魂 アレ 食エバ、我……進化……!――
はんっ!? 今なんつったコイツ!? え、おまえ剣なのに進化ってどゆこと!? 無機物がそんなんするわけねーだろ夢見るな!
――無機物差別……!――
(事実だよ!)
……いやまぁ魔導兵装って意味わからん能力持ってるし、進化くらいするのか?
ちょっと気になる話だな。ただ、それを確認するにはドラゴンに勝たなきゃダメかぁ。
(とにかくやるしかないかぁ。任務に失敗してアイリスさんに迷惑かけたくないし、何より死にたくないしな)
うし、今回ばかりは気合を入れていくとしよう。
俺は顔をさらにキリリっとさせると、ティアナさんに別れを告げる。
「じゃあ、行ってくる」
「ええ……どうか『アタシたち』のためにも戻ってきてね、アナタ♡」
ん、アタシたちってどういうことだ? ……ああ、フィアナ支部長さんも心配してくれてたからな、彼女のためにも戻ってきてってことか!
それにしてもティアナさん、なんで片手で手を振りながら空いたほうの手でお腹を撫でてるんだろ?
ソーセージ、食べすぎたのかなぁ??
◆ ◇ ◆
――魂ィィィィィイイイイ!――
「止まってぇええええええええええー--!?」
山に入ってから数分。のんびり行こうと思ってた俺だが、それはムラマサが許さなかった。
ある地点を超えたあたりから猛ダッシュを始め、山脈を全力疾走するという地獄みたいな運動を強いてきやがった……!
「ぜぇ、はぁっ、し、死ぬぅ! 性格最悪な剣に殺されるぅー-!」
もう心臓がバクンバクンしてるんですけどぉ!?
ねぇムラマサくん、ドラゴンと出会ってから本番なんだよ!? わかってる!?
――器、頑丈! 体力、信頼ッ!――
「信頼じゃねえよ心配しろよ!?」
いやまぁたしかに山登りダッシュしながら文句叫べるくらいの余裕はあるけどさぁ!?
「くそっ、お前のせいでここ数週間はいつも全力バトルだったからな……おかげで鍛えられちまったよ……!
でも戦闘に回すべき体力はマジで余裕を持ったほうがいいと思うぞ? 何せ相手のデータがほとんど揃ってないんだからな。ティアナさん曰く、ドラゴンの中には呪文を使ってくるヤツもいると聞く。ただ斬りかかってるばかりじゃ搦め手にやられるかもだぞ? まずは相手がどんな技を使ってくるか見極めるために、逃げに徹する体力も必要だと思うわけだが……」
――器ッ、戦闘ッヤル気全開!? 我、ウレシイ!――
「ってヤル気全開じゃないと今回は死ぬからだよッ!?」
うぅ、俺の平和な脳細胞をこんなことに使うなんて不本意だ。本当はバトルする気なんて一切ゼロなんだけどなぁ……。
――ウレシイ、ウレシイ!――
ともかく今回は俺の意見が合理的だと思ったのか、ムラマサは足の速さを緩めてくれた。
何気に初めて言うことを聞いてくれた気がするな。今なら別の要求も通るか?
「なぁムラマサ、俺ってばお前の器として雑魚だと思うんだよ。だからさ、この戦いが終わったら別れようぜ?」
――嫌。貴様、一生我ノ物――
「って嫌だよそんなのッ!?」
お前みたいなのと一生一緒とか地獄すぎるだろ!
くそっ、いつか絶対に引っぺがしてやるからなぁ……!?
「いいかぁ戦闘大好きソード? 俺はバトルが嫌いなんだよ。そんな疲れることするより恋愛とかしたいんだよ。それで将来的には甲斐甲斐しい嫁さんをもらって赤ちゃんとか作ってだなぁ」
――達成シテル――
「はぇ?」
何を言ってるんだろうかムラマサくんは……? 俺なんてキスもまだな非モテ野郎なのに。
「おい、それってどういう……」
かくして、俺が鬼畜ソードの謎発言を追及しようとした――その時。
『ガァァァァァァァァアアアアアアアアーーーーーーッ!』
暴力的な大爆音が、山頂のほうより響き渡った。
そして、巨大なる黒影が舞い降りる。
「……はぇぇ?」
村にあった爪痕から、おっきいというのはわかっていた。
だが、これは……。
「デカすぎるだろ……!」
全長・500メートルを超える黒龍が、真っ赤な瞳で俺を見ろしてきた……!
『ガァァアアアアアアアアッーーー!』
ひええっ!? よくも縄張りに入ったなって感じで怒ってらっしゃる!?
ム、ムラマサさん、コレって倒せるんですかねぇ!?
――可能!――
お、マジで!?
――……器、一年修行スレバ、可能……――
ってそれじゃダメじゃないかよぉおおおおおおおー--------!?
・クロウくん死す――! ここまでのご愛読ありがとうございました!!!
『面白い』『更新早くしろ』『止まるんじゃねぇぞ』『死んでもエタるな』『こんな展開が見たい!!!』『これなんやねん!』『こんなキャラ出せ!』『更新止めるな!』『底辺領主発売&ブレスキ配信めでたい!』
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