27:絆を紡げ、クロウくん!
新ヒロインラッシュするので実質初投稿です!!!!!!
「――支部長いますかー!? 例の黒いヤツを連れて来ました!」
(その言い方はやめてくれ……)
ティアナ先輩と出会った後のこと。
彼女に連れられて騎士団支部に辿り着いた俺は、そこの支部長さんと面会することになった。
実はブラックモア団長さんから言われていたのだ。『話は通してある。任務が片付いたら、シリウスの街の支部長に会いに行け』と。
(う~ん、偉い人と会うのは緊張するなぁ。怖い人だったらどうしよう……!)
などと、俺が内心ビクついていると……、
「支部長~!? 入っちゃいますからねー!」
(え、ええ!?)
なんとティアナさんは返事を待つこともなく、支部長室へとずかずか入っていった!
奥に腰かけた女性が、「ちょっ、ティアナ!?」とビックリする。どうやら彼女が支部長らしい。
そんな女性へと、ティアナは猛ダッシュで迫り、
「あぁーっやっぱりママいたー! ママぁーっ!♡」
……トロットロにとろけた笑顔で抱き着くティアナさん。
え、ママって……どゆことぉ?
◆ ◇ ◆
「――お見苦しいところをお見せしました。わたくしの名はフィアナ・フォン・アリトライ。ここの支部長であり……そこの馬鹿娘の、母でございます」
「うぇ~ん、ママ~……!」
丁寧に挨拶をするフィアナ支部長と、その横で頭を押さえて泣くティアナさん(思いきりゲンコツされてた)。なんとも対照的な親子である。
(うーん。雰囲気はまるで違うけど、容姿はそっくりだよなぁ)
ママっていうより姉妹にも見えちゃうくらいだ。
ティアナさんの肉付きのいい身体をさらによくして、元気なバチバチおめめを糸目に変えたって感じか。同じ桃髪だし、遠目にはわからないかもだな。
「クロウ様、でしたね。この馬鹿娘が何か失礼な真似をしませんでしたか? ……少し甘やかしすぎたせいか、我儘で怠惰で考えが足りないところがあり、先ほどのように突飛な行動を取ることもありますので」
酷い言われようである。
支部長さんが「たとえば、妙な思い込みから新人いびりをされそうになったり?」と言うと、ティアナさんはビクッッッ! と肩を震わせた。
んん? なんでビクついたんだ? むしろ優しくしてくれたのに。
俺は素直に答えることにする。
「ご安心を、フィアナ支部長。彼女はとても親切な方です」
「えっ、この子が……!?」
「ええ。右も左もわからない自分に声をかけ、ここまで導いてくださいました」
いやぁ実際感謝してますわ。クロウくんってば不愛想な顔付きしてますからね。好んで寄ろうと思う奴は少ないでしょ。村の女子たちなんてみんな顔を合わせてくれなかったし。
その点ティアナパイセンは違いますよ。俺なんかに近づいてきてくれたことに加え、出会い頭に勘違いから怖がらせてしまったにもかかわらず道案内してくれた。
うん、完全にいい人だ。クロウくんの目に間違いはないぜ。
「美味い飯屋に品揃えのいい雑貨店、それに猫の集会所など、ここに来るまでに街の紹介も行ってくれました。彼女の優しさに感謝です」
「えぇっ……それってたぶん、探索任務に戻りたくなくてわざとブラブラしてただけじゃ……」
おぉっと、それじゃあティアナパイセンがクズみたいな感じじゃないですか!
それは失礼かと思いますよ~!? ほら、ティアナさんも傷付いちゃったのか「うぐっ!?」って声出してますし。
俺は俺に優しくしてくれた人の絶対的な味方ですよ。というわけで抗議しますわ!
「フィアナ支部長。事の真偽も確かめず、ご息女の善意を疑うような発言はどうかと」
「そっ、それは!」
「今までの娘さんがどうだったかは知りません。ですが俺にとっての彼女は、優しく明るい尊敬すべき先輩です。
アナタも彼女の母親ならば、過去ではなくて『今の彼女』を信じてやるべきでは?」
「はぅ!?」
堂々とそう言うと、支部長さんは顔面も蒼白に押し黙った。
かなり心に堪えたようだ。自身の過ちに気付いた彼女は、やがて娘のほうを見て頭を下げる。
「ご……ごめんなさい、ティアナ。わたくしってば、今までのイメージからうっかり酷い疑いをかけてしまったわ。
いくらアナタが色々とアレな上に弱すぎてコンプレックスも拗らせてて、数か月前なんて最年少で騎士になったカームブル家のヴィータさんに『どうせコネ入団でしょ!? 成敗してやる!』と自分も武家貴族の娘のくせに喧嘩売ってボコられて年下に泣かされる残念無双を決めたからって……」
まずは改心した可能性を信じるべきよね、本当にごめんなさい……と支部長さんは震えながら謝罪した。
――そんなお母さんに対し、ティアナさんもなぜかビクビクしながら答える。
「そっ、そそっ、ソウヨ! アタシ、改心したのよ! 新人いびりとかサボりとか、そんなの一切考えてないんだからッ!」
「まぁっ、そうなのねティアナ! お母さん、アナタはもう色々と駄目だと思ってたから嬉しいわ!
それじゃあこれからは、毎日ちゃんと修行するのね!? お勉強も、貴族としての礼法のレッスンもちゃんとするのね!?」
「すっ、するわよぉっ! うえー--んっ!」
なぜか泣き出すティアナパイセン。きっとお母さんに信じてもらえたことで、喜びの涙が溢れ出してしまったんだろう。
「ティアナ……!」
「うぐぅ、ママァ……!」
涙ながらに抱き合う二人。
そんな感動の光景を、俺は温かな気持ちで見守るのだった――!
【朗報】超大型新人クロウくん、支部長と会って1分で家族関係を改善してしまう――!【ティアナちゃん嬉しいね!】
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