101.登場人物・舞台設定一覧
100話-200話までの登場人物(所属別)とここまでで明らかになっている舞台の設定のまとめです。
100話以降の登場人物なども記載されるので、ネタバレが苦手な方は飛ばしてください。
■オーレリア・フスクス 18歳(初登場時) ep.1~
主人公。付与術師。
白い肌、にんじん色の髪、水色の瞳。
真面目で思慮深く、少しネガティブな部分がある。
生まれ育った環境からあまり自分に自信がないが、慎重で自分の能力を隠してきた転生者。
王都で様々な出会いがあり、前向きに奮闘中。
現在はアリアと共同経営でアウレル商会を興した。
一人称は私。
■ウォーレン・レオンハルト・グレミリオン 24歳(初登場時) ep21~
ゴールドランクの冒険者。冒険者パーティ「黄金の麦穂」の副長。
紺色の髪、緑の瞳。
真面目で礼儀正しいが自分を大事にできないタイプ。ストレス性の胃痛もち。
風と土の魔法使い。パーティでは索敵と前衛を務める。
グレミリオン伯爵家当主。母親似。
エディアカラン攻略の褒賞でプラチナランク、侯爵家に陞爵。
一人称は俺/公式の場では私。
■■■黄金の麦穂■■■
■ライアン・ウォーロック 24歳 ep29~
黄金の麦穂のメンバーの一人。
金髪碧眼。眩いほどの美形。
ウォーレンとは初等学校から高等学校までの腐れ縁。
豪商の三男で好きに進路を選んでいいと言われたため、友人のウォーレンについて王都の高等学校→冒険者になった。
エディアカラン踏破の褒賞により子爵の爵位を与えられたが、現在苦労している最中らしい。
一人称は俺。
■エリオット 25歳 ep.39~
黄金の麦穂のメンバーの一人。
栗色の髪に栗色の目。
背が高く筋肉質でパワー系。オークキングとも素手で対等に戦う膂力の持ち主。
気は優しくて力持ち。シンプルで竹を割ったような性格だが頭はいい。
幼馴染の妻がいる。一人称はオレ。
■ジーナ 22歳 ep.39~
黄金の麦穂のメンバーの一人。
鉄をも溶かすほど高出力の火の魔法使い。
短剣、ニードル、弓など飛び道具を使うのが得意。
刃物全般得意で広域フィールドではデスサイズを愛用。素早くて身軽。その特性を生かすため装備は最低限。
小柄で金髪に褐色肌。
一人称はあたし。
■ジェシカ・アンダーグレーズ 22歳 ep.39~
黄金の麦穂のメンバーの一人。
薄紫色の髪に菫色の瞳。
おっとりした学者肌で誰に対しても丁寧語。
冒険者は本業というよりフィールドワークとして行っている。水の魔法使い。
■アルフレッド・エインズワース 24歳 ep.39~
黄金の麦穂のメンバーの一人。
黄金の麦穂の縁の下の力持ち。
パーティでは地図の作製、罠の解除、装備や予算、食料の管理。ギルドとの交渉などを行っている。
準備不足で苦労するのが嫌い。食事は一品は温かいものをつけたい派。
口は悪いが一番の常識人で苦労人。いつも眠そう。
弁護士の口うるさい兄が一人いる。
一人称は僕。
◆黄金の麦穂・旧拠点
東区と中央区の境にある、とある一軒家を拠点としていたが、そこに住んでいたのはジーナとジェシカだけで、残りのメンバーは家や定宿で暮らしていた。
元は鍛冶工房でボロボロだったのをアルフレッドが安く買いたたき、メンバーで補修したもの。
大通りから一筋離れた通りに建ち、すぐそばを大きな水路が走っている。
三階建ての建物で裏には建物と同じ程度の面積の庭があり、井戸もある。
二階は廊下を挟んで左右に三室ずつ、六つ部屋がある。
紆余曲折あり、オーレリアとアリアが買い取ってアウレル商会の拠点となっている。
■■■ヘンダーソン商会■■■
■アルバート・ヘンダーソン 25歳 ep.1~
20代半ば、オーレリアの元婚約者。
ヘンダーソン商会の三代目。
オーレリアを婚約者に迎えたが、もっといい条件を提示されてそちらに乗り換えた。
商会が傾いた際、近くに居た女性たちがさっといなくなったため、軽い女性不信に陥っている。
一人称は僕/公的な場では私
■メリッサ・ガーバウンド 19歳 ep43~
元宮廷付与術師。
温・冷・軽量・保存・乾燥を扱うことができる。
濃い灰色の真っすぐな髪、琥珀色の瞳。
背が高く、スレンダーだがメリハリのある体形。
ガーバウンド男爵家の庶子。庶子だが父親に可愛がられていて、苗字を名乗ることを許されている。
世間知らずで子供っぽい。外見の妖艶さとは裏腹に浮世離れした少女のような内面の持ち主。
母は有名な舞台女優のクラリッサ。
■ロバート 50代 ep.42~
ヘンダーソン商会の番頭。
アルバートの祖父の時代から勤めている。
先代を止められなかったことを今でも悔いていて、誠心誠意アルバートに仕えている。
◆ヘンダーソン商会
アルバートの祖父が大きくした商会。かつては大きな商いを行っていたが、アルバートの父の代に新規事業に次々と手を出しては失敗し、事業規模を縮小し、負債を負った。
アルバートの母は負債を返済しようと働きづめの結果早世。父は負債を負ったままま倒れて寝たきりになったため、アルバートが成人後は商会の副会頭だが実質会頭として切り盛りしていた。
■■■その他商会■■■
◆フォスター商会
王都-地方の食品の流通を行っている商会。ヘンダーソン商会とは先々代からの付き合いだったが、納品の遅れにより融資の貸し剥がしを行った。
◆ジャスマン商会
■ジョルジュ・ジャスマン
王立図書館館長、ジャスティンの弟。
厳しい雰囲気を持つジャスマン伯爵家の当主で事業家。
■ティモシー・ジャスマン
ジョルジュの息子で現場担当。
ふっくらとした体形とおっとりした雰囲気が
伯父のジャスティンに似ているが、商才は父親譲り。
■■■東区■■■
■スーザン・ホーク 25歳 ep2~
王都東区にある「鷹のくちばし亭」のおかみさん。
赤みの強い癖のある髪を高い位置でくくっている。化粧っ気はないが整った顔立ちをしている。
世話焼きでおせっかい。5歳の息子と0歳の娘がいる。
一人称はあたし。
■マイク・ホーク
スーザンの夫。鷹のくちばし亭の腕のいい料理人で入り婿。無口。
■ロジャー・ホーク 5歳 ep11~
スーザンの息子。
■ジェニファー・ホーク 0歳 ep11~
スーザンの娘。
◆鷹のくちばし亭
東区の大通からすこし逸れたところにある宿屋。
冒険者の定宿がメイン。食堂は宿泊客以外も使えて、人気がある。
スーザンが綺麗好きなため内部はいつも清潔。連泊の場合部屋の掃除は各自で行うことになっている。
スーザンの父親がやっていた宿屋だが、引退にともなって料理人だったマイクと結婚し、後を継いだ。
■ロゼッタ・フローレンス 23歳 ep12~
オーレリアにナプキンの依頼をしたシルバーランクの女性冒険者。
短気で喧嘩っ早く勝ち気でよく笑い、よく怒る。
炎属性の魔法使い。
赤髪・赤い瞳。
■ノーラ・ホリデー 20歳 ep35~
シルバーランクの女性冒険者。
白銀の髪と同色の瞳。
水神フルウィウスと白の誓いを交わしている強力な水の魔法使い。フルウィウスの巫女となるはずだったが、様々な事情から現在はロゼッタのパートナー。
一人称は私。
■ミーヤ・マルセナ 17歳 ep22~
マルセナ洋裁店の娘でお針子。
亜麻色の癖毛と同色の瞳。
個人の請負として吸収帯を作っている。
裁縫が好きで一生裁縫をして暮らしていたいと思っているが、オーレリアと出会うことで新たな夢を抱くようになり、現在はアウレル商会の専任の縫製師。
一人称は私。
■■■中央区■■■
■アリア・ウィンハルト 18歳 ep6~
王都西区の私設図書館の司書→オーレリアのパートナーとしてアウレル商会の共同経営者に。
水色の髪のサイドだけ伸ばして後ろはショートカットにしている。水色の瞳。
ウィンハルト子爵家の次女。
婚約者に友人と浮気されて婚約破棄になった過去があり家と職場の行き来だけをする日々だったが、オーレリアの才能に触れたことで本来の才覚を奮うことに。
気が強いがオーレリアの前ではあまりそうした面は見せたくないと思っている。
一人称は私。
■レオナ・ウィンハルト 24歳 ep10~
水色の髪と瞳。
アリアの姉。ウィンハルト家の長女で後継ぎ。既婚者。息子が一人。
貴族としての自覚が強く、能力は公共の利益のために使うものだという意識が強い。
商機に敏いが保守的な一面もある。
一人称は私。
◆ウィンハルト子爵家
本領-王都で広く商売をしていて、爵位は子爵家だが大変な財産家で、レオナ・アリア共に各ギルドにも顔が利く。
現ウィンハルト当主夫妻は現在本領と取引先を飛び回っていてあまり王都に立ち寄らず、所有している劇場のボックス席も使われないままの状態になっている。
■オスカー・フェルミナス ep84
宝飾品を扱うフェルミナス商会の会頭。
■ロクサーヌ・モラン ep84
フェルミナス商会の宝石鑑定士。
■■■王立図書館■■■
■ジャスティン・ジャスマン 48歳 ep14~
王立図書館の館長。
丸々とした体格。白っぽい金髪と青い瞳。
おっとりしていて誰にでも親切で、人がいい分苦労を背負いこむ貴族らしからぬ一面もある。
そのため長男だが家は継がずに実家が支援していた私設図書館の運営をしていたが、色々あって王立図書館の館長を務めることになった。
◆王立図書館
王家が直接運営している図書館であり、大陸一の蔵書量を誇っている。入館にはそれなりの立場・身分を持っていることの証明と、銀貨一枚の入館料が必要。何事もなければ退館時に半銀貨が戻ってくるが、心づけとして受け取らないのが粋とされている。
かつてオーレリアがアルバイト先のひとつとして勤めていた。
0総記 百科事典、新聞、図書館学など
司書・レオナ
1哲学 思想、宗教、心理学など
2歴史 大陸史、伝記など
■ローラ ep31~
王立図書館の司書。
生真面目。リコリスとは喧嘩友達。
3社会科学 法律、経済、政治、教育など
4自然科学 数学、物理、化学、生物、医学など
■リコリス ep21~
王立図書館の司書
メリハリのある体形をしていて垂れ目の色っぽい美人。おっとりした喋り方をするが、気が強い。
自然科学書架担当。
5技術・工学 建築、機械、電気、農業、家政など
■ナタリエ・ハートマン ep31~
王立図書館の司書。
6産業 商業、運輸、通信、観光など
7芸術・美術 絵画、音楽、演劇、スポーツなど
■ハインリッヒ ep31~
王立図書館の司書。
片眼鏡で偏屈そうな男性。
館長のジャスティンとは長い付き合い。
8言語
9文学 小説、詩、戯曲、文学
■■■王宮■■■
■ヴィンセント・マクシミリアン・レイヴェント 19歳 ep57~
レイヴェント王国第一王子。ウォーレンの弟。王太子。
冷静で穏やかな性格だが、母親譲りの情熱的な一面もある。国民には静寂の王子と呼ばれ愛されている。
愛称はヴィンス。三兄弟の中では父親に一番似ている。
一人称は私。
■アイザック・フェリックス・レイヴェント 16歳 ep26~
レイヴェント王国第二王子。ウォーレンの弟。
母親譲りの愛らしい顔立ちの少年。微笑みの王子と呼ばれ国民から愛されている。
愛称はアイク。第三騎士団に所属。
一人称は僕。
■エミリア
レイヴェント王国・元正妃。
隣国の姫君でヴィンセント・アイザックの母。
故人。
■セリーナ・ベルツィオ
国王が第三王子時代に召し抱えていた愛妾。
ウォーレンの母。
南部の大都市の代官の娘。貴族出身ではないため
正妃にはなれなかったが、王子時代の国王とは
正式な夫婦のように愛し合っていた。
周囲が不穏な空気になり、ウォーレンを連れて南部へ宿下がりしていたが、ある日吐血後亡くなったため、その死には毒殺疑惑が付きまとっている。
■アイリーン 18歳 ep.36~
王家傍流の姫。金髪緑眼。
ウォーレンとの縁談が持ち上がっていた。
気位が高く典型的な王族の女性として振る舞っている。
国王との取引で、侯爵になったウォーレンと結婚しウォーレンを王宮につなぎとめる役目を果たす代わりに生まれた子供はヴィンセントかアイザックの子と結婚させ、傍流王族の地位を保つつもりだった。
他に想う相手がいる。
一人称はわたくし。
■アーネスト・フリードリヒ・ヴァルベック ep26~
宮廷に勤める法務官。
ウォーレンとは顔見知り。
一人称は私。
■ニコラス・グレイム・ヴァレンシュタイン ep26~
筆頭審議官。
宮廷の法務の最高責任者。
ウォーレンとは顔見知り。
一人称は私。
■■■ザフラーン帝国■■■
■セラフィナ
ザフラーン帝国皇女。
真っ白な肌に銀の髪、金の瞳。
国外から来た貴人
■カイラム・バシャール・ザフラーン
ザフラーン帝国第二皇子。
褐色の肌に青い瞳の青年。腰まで届く長い金の髪を緩く結んでいる。
■サーリヤ
セラフィナの侍女
■■■冒険者ギルド■■■
■カルロス・オブライエン ep26~
冒険者ギルドの総責任者。
王都冒険者ギルドのギルド長。
老齢の境に達しているが、なお肉厚で強靭な肉体を有し、そこにいるだけで威圧感を放っている。
実利主義者。
■エレノア・ローズ 30代半ば ep68~
冒険者ギルド副長。
波打つアッシュグレイの髪。緑の瞳。
王都の女性の社会進出の先駆けとなった。働く女性の権利向上を旨としている。
ベッドフォード侯爵家出身の伯爵夫人。
■ケイト・パーカー ep61~
冒険者ギルドの受付。
淡く紫が混じる銀髪の、とても美しい女性。
アルフレッドが口説いているらしい。
◆冒険者ギルド
大陸中、各国に支部を持つ大規模なギルド。
冒険者の後援と互助のための組織で、ダンジョンの管理も行っており、ダンジョン内を探索するには冒険者ギルドへの登録が必要な条件のひとつ。
登録の際には登録料と年間の登録費が必要になる。
冒険者への仕事の斡旋、必要とする装備の販売・レンタル・冒険者のための保険や一時金の貸付け、若い冒険者への技術訓練や教育なども安価で行っている。
冒険者ギルドが発行した為替はどこの国・地方の冒険者ギルドでも換金が可能。
本部はレイヴェント王国の王都に置かれているが、国を跨いだ独立した組織。
■■■王都の地区の特色■■■
円形上の市壁の内側にあり、東西南北と中央の5区画に別れている。それぞれ馬車・水路・トラムで自由に行き来できる。
東門の傍に国内でも最大規模のダンジョンのひとつであるエディアカラン大迷宮がある。
◆東区
鷹のくちばし亭とヘンダーソン商会、冒険者ギルドがある地区。
東門から外はもっともダンジョンに近いため、冒険者ギルドや冒険者が利用する宿屋、鍛冶屋、商売をする家が多い。
地価も物価もやや安価な分、中央区に比べると少し治安がよくないがほどほどに安定した地区。
◆中央区
もっとも栄えている王都の中心地。
物価は高めだが品質が良く、オシャレな店も多い。
舗装された道が多く、とても整った街並み。
トラムの駅が多いため減速が多く、東区からはトラムで40分ほど。
◆西区
オーレリアのみっつめのバイト先の私設図書館があり、アリアもここに通っていた。
鍛冶や工業製品の工場・研究所・学校・神殿や病院などが集中している地区でもある。
東区からは環状線のトラムで30分ほどの距離。
◆南区
南門の外には王都を支える生産区が広がっており、その物流と加工を担っている工業地。
麦畑や果樹園なども南門の向こうにある。
運河を使って王都中に生鮮食品を届けている。
◆北区
スラム街。貧民街。治安は最悪。
■■■ダンジョン■■■
魔の胎と呼ばれ、ここから魔物が発生し、それ以外の場所では生まれないとされている。
大小の違いがあれど、国内のあちこちにあり、発見されたダンジョンは冒険者ギルドが管理している。
魔物からは魔石が取れ、その他ダンジョン内で採掘される鉱石や宝石類は重要な地域発展の産業となっていて、ダンジョンの傍には大抵栄えた街があることが多い。
周辺には月兎の葉と呼ばれる吸湿性のある植物がたくさん生えている。
◆エディアカラン大迷宮
王都の東門の傍にある国内最大規模のダンジョン。
地下17階層に形成されるダンジョン。
上部には塔結石とよばれる魔力が石化したものが上へ上へと延びているので、二年に一度ほどの頻度で切り出され、魔石代わりとして王都の発展に利用されている。
内部は水気が多く、水関係の魔物も多い。
◆オルドビス
南部にあるダンジョン。
海側に大きな山脈があるため雨雲が遮られる乾燥地帯になった内陸部に存在している。
渇水地域のため農業に向かず、街を維持するコストが高く、発展していない。
◆シルル(迷穴宮)
王都から西に馬車で三日ほどの位置にある都市・カルナバルの傍にあるダンジョン。
巨大な鍾乳洞の内部が全てダンジョンであり、内部は非常に入り組んでいて、最奥まで数か月を要する。
■■■教育■■■
初等学校 六歳から十二歳までの子供が通うことが義務付けられている。
中等学校 初等教育卒業後に希望があれば入学。三年制。
高等学校 高等教育。在学年数は二年から無制限。




