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七話

「今日の夜、俺に時間をくれ。」


同期の彼が突然目の前にきてそう告げた。


何も答えられず俯いていると


「来るまで待つ。」


と伝え仕事に戻って行った。


その日は仕事が手に付かず気付くと、

終業の時間になっていた。


その夜は会わずに帰宅する事にした。


部屋に着き元彼の事を思い出していた。


やはり少しずつでも

前に進むべきなのかを

考えながら過ごしていると

アパートのインターフォンが鳴った。


玄関の前には同期の彼が立っていた。


開けるべきか迷っていると


「そのまま聞いて欲しい。」


と言ってきた。


「俺はお前が好きだ!

だからお前とちゃんと付き合いたい!

今すぐが無理でも待つ!

俺に振り向いてくれるように頑張るから!

今日はそれだけ伝えたかった!」


と言ってそのまま帰って行った。


彼女は何もいえなかった。



次の日から同期の彼は、

積極的にアプローチをかけてきた。


最初は避けるようにしていたが、

何週間経ってもアプローチをしてくる。

徐々に

心地良い気持ちになっていくのがわかった。


そんな日々が数ヶ月続いたある日、


彼女も別れた当時よりは

前向きになっていたが仕事の失敗で

また落ち込んでしまった。


仕事の失敗をカバーして助けてくれたのが

同期の彼だった。


その事がきっかけになり、

同期の彼との距離が一気に近付いた。

そこからは、

元々身体の関係もあった為

正式に付き合う事になった。


元彼と別れてからは

一切身体の関係は無かったが、

正式に付き合う事になった日は、

元々身体の相性も良かったのと相まって

お互いに求め合った。


次の日の朝、

元彼の事を思い出し、


「少しは前に向けたのかな。」


と心の中で思っていた。



そこから順調に交際が続き、

もうすぐ1年になろうとした頃、


「今度の休みはちょっと

予定が入っちゃったんだ。

だからゆっくりしてて。」


と言って来た。


いつも会っていたので

たまには一人でゆっくりしようと思って


「わかった!ゆっくり休むよ!」


と伝えた。



休日になり


「久々に一人で買い物でも行こう。」


と思い、買い物に出かけた。


久しぶりの買い物だったので

普段は行かない場所に行こうと思い、

いつもと違う電車に乗った。


電車を降り、

ショッピングを楽しみ

一人ランチを

オシャレなカフェで食べていた。


窓際の席だったので外を眺めてていると


同期の彼に似た男性が

女性と手を繋いで歩いていた。




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― 新着の感想 ―
[良い点] 正にwwwwwwww。 [一言] 元カノさんとは体の相性どうだったんかな。 付き合ってる最中も、同期とのピーは楽しんでたみたいだし。 所詮、恋人いる彼女と寝る様な男は(笑)。
[一言] まぁ彼氏が居る女に手を出す男だからな。当然の結果ですわ。
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