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クラスメイトのステータス確認・後編

「ステータス・展開表示……長い」


 伊吹が答えてから渋い顔をする。

 どうやら台詞が長くて面倒臭いらしい。

 ほんと、口数少ない奴だなこいつ。


 NAME:伊吹冬子 【♀】

 RACE:半妖 【17】

 CLASS:雪女 【Lv17】

 DEGREE:熱モノ好き 【Lv7】

 HP 3500/3500

 MP 5400/5400

 TP 1500/1500

 AT  472

 DF  310

 MA  638

 MD  861

 SPD 330

 LC  514

 特技: 

     凍れる手:10

     湯被せ:30

     お茶がおいしい:0

     乱れ雪月花:300 【剣、短剣、大剣装備時のみ選択可】

 魔法:

     コ・ル:10

     凍れる吐息:20

     雪童召喚:30

     吹雪:50

     コ・ルラ:40

     スター・ダスト:100

 PASSIVE:

     氷結無効

     火炎脆弱

     炎熱耐性

     零下回復・中

 情報:異世界から召喚されし者


 普通だ……いや、別に普通ではないのだが、魔王の転生体と不死人の後だと半妖怪といえども能力値が普通に見えてしまうのはなぜだろう。

 ありがとう。なんかよくわからんがありがとう。無性にお礼を言いたい気分だ。


 ただ、気になるといえば気になるモノがある。

 火炎脆弱に炎熱耐性。この違いはなんだろう?

 火炎に脆弱なのは理解できるのだが、耐性を持っているという意味不明な事になるのだが……


「この火炎脆弱と炎熱耐性ってどう違うんだ?」


「火炎脆弱は火炎攻撃に弱いという事だろう。雪女なら当然だろうな。ただ、半分人間の血が混ざっているためだろうな。火炎の熱に対しては耐性がある。つまり熱さは問題ないということだろう」


 増渕に聞いてみるとなんとなく理解できる言葉で返された。

 つまり、炎自体には弱いが、熱には強いということか。

 なるほど、だから熱いお茶を普通に飲んで……多分それのせいで耐性ついたんじゃないか?


「零下回復というのは氷点下以下の気候の時のみ体力や魔力が回復するという奴だろう。私の部下にも持っている奴が居たぞ」


 聞いてもないのに増渕が説明を付け加える。

 やはり雪女なせいだろう。雪原地帯とかあれば無双状態になるかもしれない。


 ふと気付いたが、彼女のステータスにはバグは一つも見当たらなかった。

 この違いはなんだろうか?

 俺のステータスはバグりまくってる訳だが、やはり改造人間だからだろうか? それにしては半分妖怪という人とは違う生物らしい伊吹が普通にステータス表示されている。


 まぁ、まだ他のヤツも見て見ないとわからんが、とりあえず全員のステータスがおかしいわけではないらしい。


「次は……私のは既に見せたしな。伊藤、お前だ」


「あ、は、はい。そうっスねま、ま、増渕っすぁん!」


 なんか、名前呼ばれて妙に舞い上がった伊藤。飛び上がるように立ち上がり、気を付け姿勢で虚空に向けて声を出す。

 あー。なんか、こいつが付いて来た理由がわかった気がする。

 増渕に惚れてるな。

 大方、増渕が付いてくるっていったから、これは好機と一緒に付いて来たのだろう。


「す、ステータス・展開表示っ」


 NAME:伊藤信之 【♂】

 RACE:人間 【17】

 CLASS:非公開 【Lv235】

 DEGREE:地球の味方 【Lv8】

 HP 4400/4400

 MP 1200/1200

 TP 3000/3000

 AT  500

 DF  350

 MA  224

 MD  330

 SPD 270

 LC  636

 特技:非公開

 魔法:

     ラ・グ:10

     ラ・グラ:40

 PASSIVE:非公開

 情報:異世界から召喚されし者


 うっ。いろいろ非公開が……クラスを見られたくないって……っていうか、DEGREEの欄は隠し忘れたんだろうな。地球の味方ってことはこいつも一般人ではないだろう。

 伊藤自身も地球の味方の欄を見て、しまったといった顔をしている。


 魔法の欄にあるのはラ・グとラ・グラ。

 増渕曰く電撃系の魔法らしい。

 ちなみに、雷撃の魔法はラ・グ、ラ・グラ、ラ・グライラだそうだ。


「ほう。地球の味方か」


「あ、いや、その……あはは」


 誤魔化すのは下手らしい。聖の言葉に言葉を濁す伊藤。助けを求めるようにネリウに視線を向ける。


「つ、次は山田さんだろ。お、おれのはもういいだろうし、な。次行こうぜ次」


 ネリウは周囲を見回し、全員が伊藤を追及する気がないと知ると、一度ため息を吐いてステータス表示を口にする。


 NAME:ネ○■・クラ☆シア 【♀】

 RACE:ピューマ○ 【A7】

 CLASS:馬宝使い 【Lv40】

 DEGREE:Ou女 【Lv30】

 HP n▼00/n▼00

 MP mとD0/mとD0

 TP モエ00/モエ00

 AT  Rぺぐ

 DF  3KY

 MA  Lおち

 MD  orz

 SPD にらな

 LC  っつk

 特技:

     あぽろ:MMK

     MmS:☆■○

     ひひひ:はう

 魔法:

     へめめ:もねりま

     ぼうkn:の書は

     きE:Mあしt

     Uけお:ままん

 PASSIVE:

     土下s

     ■いよnえ

     Uちクル

     DDs

 情報:異脊貝gAら召会されsもO


 ネリウのステータスは、見事にバグっていた。

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