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ティタノマキア・巨人殲滅戦2

 残り、およそ70体。

 倒しても倒しても先の見えなかった今までに比べると随分と減ったものである。

 これなら、俺だけでも十分やれる……はず。


 イルミネートバリアを使いガルガンチュアの土魔法を防いだ俺は、即座に反撃のイルミネートスプレッドで周囲のギガスごとそいつを撃ち抜く。

 しかしすぐに屍踏み越え一つ目入道がやってくる。


 ガルガンチュアが残り1体となり、サイクロプスも3体。ティタン6体にギガス10体、ディダラボー18体なので30体もいる一つ目入道がどうしても目立つ。

 しかもイルミネート光線が効かないので実力行使でしか倒せない彼らは、一番生存率が高く厄介な敵だった。


「リュアァッ!」


 接近して来たギガスにイルミネートキックで蹴り入れ、さらに回し蹴りを隣のディダラボーに浴びせ倒す。

 すると隙をついてサイクロプスが棍棒を振って来たので、イルミネートバリアでこれを受け流した。


「アァッ!!」


 再びイルミネートスプラッシュ。無数に分かれた光線が、群がっていた巨人たちを撃ち抜いていく。

 しかし、やはり一つ目入道が生き残る。

 間髪いれずにイルミネートスラッシュ。

 最後のガルガンチュアが真っ二つになるが、背後の一つ目入道がイルミネート光線を掻き消した。


 これでサイクロプス2体、ティタン4体、ギガス5体、ディダラボー16体。そして一つ目入道30体となる。

 やはり奴らだけが生き残る。


 ディダラボーが近くの森から木を引き抜き、俺に向ってブン投げる。

 ひょいと避けると背後の第一部隊から悲鳴が上がった。

 しまった。戦闘に熱くなってたが周囲には仲間や敵が闊歩していたんだった。


 下手に避けられない事を思い出し、俺はすぐに回避を捨てて、再び飛んできた巨木をイルミネートシェルターで弾き返す。

 攻撃が出来なくなるが、これで大木投げは無駄だと理解してくれただろう。

 と、思ったのだが、ディダラボーはその巨大な身体に似合わず頭の中身をどこかに置き忘れてきたらしい。


 怒ったように暴れ出し、なおも激しく俺に向けて巨木を投げ始めた。

 無駄だというのに何をして……と思った瞬間だった。

 突然、イルミネートシェルターが消え去った。

 何が!? と思う間もなく巨木という名の砲弾が無数に襲い掛かる。


「リュアッ」


 咄嗟にイルミネートバリアーで致命傷は避けるが、足や腕の無防備な部分に直撃し、俺は無様に倒れ伏す。

 油断した……やはり一つ目入道を放置するんじゃなかった。


 だが、ただ倒れたままで居る訳にはいかない。巨木はなおも俺に襲い掛かってくる。

 痛みに呻きたいのを我慢して、俺は横へと回転。

 クソッ、これはいきなりピンチか?


「リュアァッ!」


 イルミネートキックで近くに居たティタンの足を払う。倒れてきたティタンを足で受け止め、即席の盾にする。

 刹那、彼の背中に無数の巨木が突き刺さった。

 俺は彼の胸を蹴り上げ、その隙にさらに横に転がり、勢い付けて立ち上がる。


「リュアッ、ラアァッ!!」


 イルミネートスプレッド。ディダラボーたちを撃ち抜き戦力を減らすが、やはり一つ目入道に効果は無い。それでも、巨木を投げてくるディダラボーは倒せた。

 絨毯爆撃並みの攻撃が無くなった俺は即座に体勢を整え、残った敵を見る。


 サイクロプス2体、ティタン2体、ギガス3体、ディダラボー10体。そして一つ目入道30体。

 かなり減ったがまだ40以上の敵が居る。

 そして一つ目入道がまだ一人も減っていない。


「ダアァッ!」


 せめて一人でも減らしたい。と一つ目入道の一体に突撃する。

 しかし行く手を阻んで来るサイクロプス。

 邪魔なのでイルミネートキックを顔面に叩き込んでやった。

 これでサイクロプスは残り1体。


 でも、俺が倒したいのは一つ目入道の方である。

 蹴り潰したサイクロプスから降り立ち、一つ目入道に駆け寄ると、袈裟衣に掴みかかる。

 驚く一つ目入道だったが、既に襟は掴ませて貰った。


「リュアァッ!」


 背負い投げで思い切り地面に叩きつける。さらにトドメとばかりにスタンピングで息の根を止めた。

 よし、ようやく一体。残り29体。


「リュアッ!」


 思わずガッツポーズを決めそうになって、突撃して来たギガスに飛び蹴りのイルミネートキック。

 ギガスの頭を圧し折り、ディダラボーの投げてきた巨木をイルミネートバリアで弾く。

 一度戦法を覚えたせいでディダラボーたちは俺への効果的攻撃を使いだしたようだ。

 残った奴全てが森から木々を引き抜き始めた。


 とっさにイルミネートシェルターを唱える。

 しかし発動しない。

 一つ目入道たちがイルミネートシェルターを無効化しだしたせいだ。

 焦る俺に。無数の巨木が飛来する。

 絶体絶命の状況に、俺は……

人物紹介(仮)


 伊藤信之いとうのぶゆき

    アトミックマン・ヘルト

 桃栗マロン(ももくりまろん)

    高次元生命体・異世界制作者・この世界の女神


 部隊構成(仮)


  魔王軍

   第一部隊 機動部隊(魔獣のみの構成)約2万 壊滅

   第二部隊 騎馬部隊(魔獣に騎乗した魔族)約2万 壊滅

   第三部隊 歩兵部隊(魔族のみの構成)約4万 残り約6千

   第六部隊 巨人部隊 45体

   第八部隊 南方奇襲部隊 約2万5千 残り約6千

   第十一部隊 飛行部隊 約2万5千

   第九部隊 西方奇襲部隊 約2万5千 竜巻により壊滅

   第十部隊 東方奇襲部隊 約2万5千 残り約千

   第四部隊 重歩兵部隊(高ランク魔族のみ)約1万 残り約97体

   第五部隊 巨大獣部隊(攻城用・魔獣魔族混合) 約2千4百体

   第七部隊 精鋭兵・魔王 約百名


  フルテガント王国軍


   第一部隊(王国軍冒険者人猫族混合) 約5千名

   第二部隊(勇者王国近衛兵暗部精鋭兵等)約9百名

   魔法部隊(王国軍冒険者エルフ族混合) 約7百名

   負傷者               約2千名

   死者                約4千名

   完全死               685名

   医療部隊(王国軍冒険者妖精族混合) 約5百名

   南方防衛部隊(魔法・医療部隊混合) 約5百名

   遊撃部隊テイムモンスター25名

   竜部隊(赤龍王と黒竜は含まず)13名

   伏兵部隊・西            970名

   伏兵部隊・東            310名 + 4名

   行方不明                1名


 魔王軍戦経過報告(仮)


 ・大井手真希巴、ヌェルティス、増渕菜七による広範囲魔法での先制攻撃。


 ・三人の退却後、魔王軍機動部隊(獣部隊)を罠に嵌める。


 ・魔法部隊による追い打ち。


 ・機動部隊壊滅。


 ・龍華出陣。敵軍中央(重歩兵部隊)にて無双開始。


 ・機動部隊の後詰、騎馬部隊と第一部隊が激突。


 ・騎馬とさらに後詰の歩兵部隊が合流。


 ・綾嶺の自業自得な危機で超幸運効果発動により大井手が助っ人に入る。


 ・重圧魔法が無くなり騎馬部隊が本格的な行動を開始。


 ・大井手が持ち場に戻り魔法再開。


 ・騎馬部隊と歩兵部隊の一部が左右の森へと侵入。遊撃部隊が迎撃。


 ・巨人部隊最前線に出現。


 ・巨人部隊一つ目兄貴たちによる一斉射。


 ・増渕により一斉射の防衛成功。体力が尽き増渕死亡(仮死)。


 ・巨人族対巨大宇宙人&竜族


 ・南方防衛戦


 ・西東より新たな奇襲部隊出現


 ・伏兵出現


 ・西方防衛戦


 ・東方防衛戦


 ・作戦名【トラ・トラ・トラ】発動


 ・竜族撤退。宇宙人孤軍奮闘


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