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陸軍中将作戦開始後編

 バレンタイン用の話が考え付かなかったので二話投稿することにしますた。

 バレンタイン……おいらにゃあ毎年関係の無いイベントでさぁorz

 ……リア充爆死しろチッキショー。

 歩兵部隊を構成するのはナイトオーク、ゴブリンソルジャー、リザードウォーリア、ハイオーク、シャドーマン、ドクロ男爵、ブラッディサンタ、グレーターデーモン。

 強力な個体もかなり見受けられるが、こちらの構成部隊で多いのはオークとゴブリン。他の生物は確かに100体単位でいるみたいだが、数としては少ない方だ。


 ブラッディサンタ、グレーターデーモンは数体だけだったらしい。

 ブラッディサンタって、あれか? 黒い服のサンタクロースか? あ、でも図鑑に載ってるのは赤いサンタだな。

 俺達が正面切って戦うのはこいつらだろう。しっかりと対策を練っておかねば。


 重歩兵にはミノタウロスや馬頭鬼、牛頭鬼、オーガ、ヘカトンケイル、ブローバリザード、ブラキオン、アイアンゴーレムとかなり危険な香りがする魔物が数百体単位で存在する。

 この辺りは魔法に弱いので、大井手にでも頼むか。


 お次は巨大獣。オルトロス、二首オロチ、ボルフォールス、アーススパイダー、アースドラゴン、ギリメカラ、ティアラザウルスなどなど。他にも種類は多いが数は少ないようだ。

 こいつらが到着すると単体だけでも攻城兵器として作用するはずだ。


 鈍足なのが幸いだが、こいつらの体力を見せてもらうと、普通に魔王並みの体力を有していた。

 聖と増渕はこいつらをメインに相手して貰おう。

 一匹残らず殲滅しておかないとこの城が破壊されかねない。


 そして、一番厄介なのが巨人族。ティタン、ギガス、ディダラボー、一つ目入道、一つ目兄貴、サイクロプス、ガルガンチュア。ステータスを見た中では、一番危険なのが一つ目兄貴だろう。

 見た目はどこぞのガチムチ男なのだが、その瞳から放たれるのが、あのとつめ以上の破壊力を持つ破壊光線である。


 攻撃力を見てみたが、俺たちの中で生存可能な個体は存在しなかった。まさに一撃必殺なのだ。

 喰らったら死ぬと思った方がいい。

 ただし、とつめのビームに比べ、闇への耐性や防壁魔法があれば問題はない。


 最後に、親衛隊に護られた魔王。

 ステータス自体は綾嶺がしっかりと手に入れてくれた。

 魔王の使う攻撃が分かっているだけでも十分な戦果だろう。


 折角なので能力に付いても調べておくことにする。

 魔物図鑑片手に調べて行くと、なぜか人物なのに魔王が載っていた。

 奴は魔王になった時点で魔物と認定されるのか。


 真空波斬は他のヤツも持っている剣術スキルである。

 次の霊光閃は剣術スキルの上位スキルだ。一閃で霊属性を昇天させる光の一撃を放つらしい。

 俺たちにはあまり関係ないが、斬撃なので喰らえば8000越えの攻撃力が待っている。


 戦塵礫滅波せんじんれきめつは。どこぞの金髪厨二病が付けそうな能力名であるが、とつめの砲撃並みの能力である。下手に攻撃を喰らえば大敗北に繋がりかねない。

 幸いなのは射程が短いことだろうか。

 5m。それが射程である。


 魔王闘気は増渕も持っていた能力だ。

 ある程度の実力を持たない敵に恐怖を与える能力であり、一種の威圧である。

 あと、魔物の中には、この能力により忠誠を誓う魔物もいるらしい。


 極炎焦土グラックスコーチは一定範囲を焦土と化す魔法である。

 攻撃力は高いが詠唱が必要なので、詠唱された後、すぐに逃げれば回避は可能なはずだ。

 さすがに俺のような普通の人間には逃げるなど無謀だがな。俺が魔王と対峙する事はあるまい。


 楕円のフラット・ボウトは相手を楕円で囲みそこに間欠泉を召喚する魔法だ。

 吹き上げられた対象は空へと舞い上げられ、そこから滝と共に落下させられる。

 単体魔法だが、回避が不可能に近い。

 一番警戒すべき魔法だろう。

 空を飛べる大井手や八神がフォローに向えるように伝えておかねばならんな。


 花崗岩の苦悩グラニッド・ディストレスは溶岩流を発生させる魔法だ。

 扇状に広がる魔法なので、射線から退けば回避は可能だ。

 ただ、地形によっては予測不能の範囲に攻撃が届くので注意は必要だろう。


 粉塵雷爆ライトニング・ダストは放電する塵を周囲に撒き散らす魔法である。

 これもまた厄介な魔法だ。

 魔王というのはどうにも倒しづらい魔法を持っているものである。


 悪意のマリス・フェザーは黒い塊に翼が生えた球体を無数に浮かべる自動反撃魔法。

 近づく相手に彼らが襲い掛かるのだとか。

 おそらく、対面したときは必ずこの魔法を浮かべているはずだ。

 能力を知れてよかった。

 

 上昇気流アッパーストライクは対象を上空へ跳ねあげる魔法だ。そのまま風を操り大地に叩き落とすらしい。

 楕円の滝と似ているが、激突速度が段違いなので威力は比べるまでもない。


 青き轟炎ブルー・フレアは理科の実験でもおなじみだな。完全燃焼のバーナーの炎だ。

 ただし範囲が一個小隊単位のため、発動されたら逃げるのは不可能だろう。

 伊吹のヤツは火に弱いので魔王には近づけるべきではないか……


 状態異常無効化能力があるのでバッドステータス攻撃は無意味。

 さらに勇者殺しがあるため手塚の死に戻りも発動させられない。

 レベル限界突破や復讐者は別にどうでもいいスキルだ。一応、復讐者は敗北した相手への次回攻撃力増加とかあったが、二度目の戦をする気はないしな。


 魔王の卵が孵化しているのは、当然なのだろう。それはいい。それよりその下だ。

 魔王の呪いというスキルが常時発動している。

 倒されると呪いを振りまき、魔王の卵・孵化状態の者を魔王化させるスキルだ。


 今、一番危険なのは下田だろう。

 魔王の卵を持ったままだからな。なんらかの対処をせねばならんが武藤のフェイト・ブレイカーを使う事をヌェルティスが拒否している。

 理由でも聞いておくべきか。いや、それより魔王を無効化するダーツを綾嶺が打ち込むことを願おう。最悪はフェイト・ブレイカーを強制的に発動させればいい。


 それにしても……どれだけの王国を壊滅させてるんだこいつは。

 最後の方、厚揚げに醤油に味噌とは……ネタか?

 まぁいい。これで情報は整った。

 後は整理してこの地の周辺を要塞化、罠を設置して相手の出鼻から挫かせてやればいい。

 見ていろよ魔王軍。俺の戦術を見せてやる!

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