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妹が最強すぎて冒険がぬるい  作者: 鳴嶋ゆん
第4章 王都にて
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4-7 指輪

日間総合7位まで浮上しました。

ありがとうございます。

 翌日、兄上がゴアビレンス教会へ行くということで、俺たちの用件なのにまかせっきりというのもなんだなぁと、ついていくことにした。

 アリサはといえば、もう少し王立図書館で調べ物をしたいということで別行動を。

 ゴアビレンス教会の建物は荘厳ではあるが、やや古めかしい感じが否めない。


 兄上は入り口の受付で名乗って、司祭に頼み事があるので面会の約束をとりたい旨申し出た。

 司祭はあいにく王都を離れているようで3日後まで帰らないとのこと。

 その後の予定を確認してもらったところ、4日後の午後ならば教会の儀礼の後は予定もないとのことで、そこに面会の約束を入れてもらうことにした。


 短い時間であったが、その間にも多くの僧侶たちが出入りしていた。

 アリサに教えられたとおり全員が女性のようだ。

 ほとんど若い女性ばかり。


 僧侶とはいえ若い女性の集まり。

 なかなか、かしましいものだ。

 俺たち2人の様子を見て、何やら楽しそうにはしゃいでいる姿も見える。

 

「じゃ4日後ということだな」


「兄上、ありがとうございました」


「俺はこのまま学校に寄っていくつもりだ」


「では、これで」


 兄上と別れて帰路についた。

 ぶらりと冒険者ギルドにも顔を出してみたが特に興味を引くような案件もなさそうだ。

 冒険者カードの更新は先日アリサともどもすませてあるので、王都を離れるときまで特に来る必要もないかな。


 そのまま町並みをぶらぶら歩いていたが、ある店の前でふと思いつき、しばらく悩んだが購入することにした。


 部屋に戻ってしばらくするとアリサも戻ってきた。


「ただいまー、教会はどうでした?」


「あー、4日後に司祭と面会できることになったよ」


「了解ですの」


「ちょっとアリサ、こっちへ」


「なんですの?」


 ベッドに腰掛けた俺の左横にアリサはいつものように腰掛けた。


「ちょっと無駄遣いしちゃったかもしれないけど」


 俺はポケットから、それを取り出してアリサに手渡した。


「……指輪……」


「特にマジックアイテムってわけじゃないぞ。

 ちょっとデザインがかわいらしかったから、アリサに似合うかなと」


「お兄様にはめてほしいの」


 そういってアリサは左手を俺のほうに差し出した。


「え、ああ、そうだな」


 俺はアリサのくすり指にその指輪をはめた。

 小さな青い宝石がついているだけの指輪だったが、なかなか手の込んだデザインが俺の目をひいたものだ。


「うれしいの」


「安物でゴメンな」


「とてもうれしいの」


 やさしくアリサに口づけした。

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