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6 ナターシャの秘技

 僧侶のナターシャと合流できました。

 彼女は生真面目な感じのいい子です。いろいろとわたしのことも気を使ってくれます。

 少し話しだだけで、すっかり打ち解けることができました。


 ナターシャが加わったことでパーティーでの戦闘にも安定感が出ました。

 やはり回復をまかせられる僧侶がいるっていうのは大きいですね。

 シモンも攻撃に専念できるので、そのあたりにいる魔獣とかはサクサク倒せるようになりましたよ。


 いい感じでその日も戦闘を終わり、最寄りの村で町で宿をとることに。


「3人部屋なら空いてますよ」

 シモンがわたしのことをチラっと見ます。

「いいですよ、3人部屋でも」

 きっと今日もエッチなことしようと思ってるのに決まってますけど、ナターシャもいっしょなんですよね。

 また鬼畜なことを考えてるのに決まってますね。


 夕食を終えて、部屋でくつろいでると、なんかナターシャがわたしの方をチラホラ見てる。

 なんだろう?

 なんか言いたいことあるのなら、気軽に言えばいいのにね。


 あれ?

 ナターシャが服を脱ぎ始めたよ。

 そのまま見てると一糸まとわぬ姿に。


 こうして見ると本当に羨ましい限りのプロポーションだねぇ。

 特にあの豊満な胸は同じ女性から見ても美しいって思うよ。


 そして、ナターシャはそのままシモンの服を脱がせたかと思うと、いきなり自分の胸にシモンの顔を押し付けてる……

 なんて大胆な!

 これ、見てていいのかな?

 秘め事って感じだけどさ。


 その後、ナターシャはシモンの股間のあたりに顔を埋めていく……

 そんな感じで二人の秘め事はずっと続いていく。

 わたしは、あっけにとられたまま、その姿を凝視しているだけ。


 これ、なんなんだろう?

 ただエッチなことしてるってわけじゃないんだよね。


 やがてナターシャは一仕事終えたかのように、大きく息を吹き出した。


「今のなんだったの?」

 こんなこと聞いていいんだろうかとおも思ったけど、黙ったままずっと疑問に思ってるの嫌なので思い切って聞いてみた。

「これは、ゴアビレンス教に伝わる秘技なんですよ。この秘技を行うことで、勇者の力が飛躍的に高まると言われてます。

「実際に効果の方はすごいんだぜ」


 ナターシャの答えにシモンがそう付け加える。

 これが宗教的な秘技? ただのエッチな何かじゃなくて……ないわぁ。

 すっごく引いたわぁ。


 もしかして、これ毎晩するの?

 それは、ないわぁ。


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「あの秘技、黙ってたけど正直言ってちょっと引くよね」

 ライナが珍しく小さめな声でそんなことを言ってますの。

 ヒルダもいい子ですし、一緒に暮らしてるんだから、あまりそういうことは言うべきではないと思うんですの。

 でも、あの秘技、勇者にとってとても有用であることはわかってはいるんですけど、もうちょっとどうにかならないかと、アリサも思いますの。

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