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5 ナターシャとの出会い

 エルフ村を抜け出して、シモンとの旅に出ました。

 まぁ、エルフ村の外に出るのが初めてってわけではないんですけどね。


 それでも、前に出た時は同じエルフ村との住人といっしょだったわけで、こうして人間の男性と二人での旅なんて……

 あらためて考えてみると、なんて大胆な行動をしてるんでしょう。


「それでこれからはどうしましょう?」

 わたしが方針についてシモンに尋ねると、

「何はともあれ、はぐれたアリサやナターシャと合流したいんだけど、どこへ飛ばされたかまったく予想がつかないんだよな。

 とりあえず、どこか冒険者ギルドのある街で伝言を残したいんだけどな」

 なんでも、冒険者ギルドのサービスで特定の冒険者あてに伝言を残しておくと、該当の冒険者が冒険者ギルドを利用した時に伝言されるサービスがあるそうです。有料らしいんですけどね。


 ということで、エルフ村からもっとも近いドラヤーンの街の冒険者ギルドへ向かうことになりました。

 ただし、この街はエルフ村の住人もよく利用するのでわたしはこっそりと宿屋で隠れていることに。ちなみに宿屋は人間が経営していることをあらかじめシモンに調べておいてもらいました。


「足取りがつかめたよ」

 シモンが明るい声で戻ってきました。なんでも、シモンの幼馴染の賢者アリサの伝言が冒険者ギルドにあったようです。

 アリサはここよりはるか北の街ダルースで待っているとのことですので、明日にでもダルースに向けて出発することになりました。

 ダルースまではここから、半月くらいかかるかと思います。


 シモンとの旅ですが、想像していたほど魔族との遭遇はない感じ。シモンの話によると、魔族の総数自体はたいして多くないようです。

 それでも魔族の個々の能力が他の種族より、ずば抜けて高いため苦戦になるそうです。

 わたしとの2人の旅になってからは、運良く魔族と遭遇しても下っ端な感じの敵だけなのでなんとかなってる感じ。幸いなことにシモンが回復魔法も使えるので少々のケガなら大丈夫です。


 そして旅立ってから5日目。

 上位の魔族と思える敵との戦いになりました。

 シモンが剣で斬り合う中、わたしも後ろから精霊魔法で援護しますが、なかなか有効な攻撃ができません。

 前衛のシモンが自分で回復魔法を使っているため、効果的に敵のHPを削れない感じです。

 このままではジリ貧な感じと少し不安になっていると、後方からシモンに向けて回復魔法が飛んでいきました。


 振り向くとそこにはローブを身に着けた長身の女性が駆けてきています。

「シモン、助勢します」

 どうやら味方のようですね。その女性はメイスを構え魔族に向かっていきました。

 それまで均衡していた戦いが女性の参戦により、一気にこちらが有利になったようです。

 すぐに勝負の決着は着きました。


「ナターシャ、いいところに来てくれた」

 シモンにお互いを紹介されましたが、この女性はナターシャという僧侶で、はぐれていた仲間の一人のようです。


 顔立ちは平凡な感じですが、問題なのはそのプロポーション。

 出るところはしっかりと出て、引っ込むところは美しく引っ込んでます。

 長身でまさに理想的なプロポーション。

 思わず自分の胸を見て、とても暗い感情に襲われました。


-------------------------------


「うん、わたしもヒルダのあの胸は反則だと思ってる」

 ライナが思いっきり同意してますが、別にエルフなんだからいいんじゃないかと思うんですの。

 お兄様もよく、おっぱいに貴賤はないって言ってますの。

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