表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
106/129

7-11 朗報

ごめんなさい。

投稿順を間違えて7-11の前に登場人物まとめを投稿してしまいました。

今日の更新で7章終了です。

(後ほど順を入れ替えます)


 マーケイン牧場に到着する頃にはすっかり日が沈んでしまっていた。

 今日は泊まっていったらいいのに。とリタさんに言われたが、俺たちはそのまま馬を返し、森へと向かった。

 真っ暗な森はちょっとおっかないが、夜目が効くライナを先頭に世界樹を目指して森を進んだ。


 特に何のトラブルもなく世界樹に到達した俺たちは、さっそくエルフ村に渡るべく、ライナの手に手を重ねた。


「いきますわよ」


 ライナの合図に俺たちが肯くと、視界が歪むのを感じた。

 2回めになるけど、これはちょっと酔いそうな感じだ。

 ぼんやりした空間で光が弾けると、周りの景色が一変した。


 帰りの道のりも無事に4人、エルフ村まで帰ってきたようだ。


「ふぅ、少し疲れました」


 ライナが弱音を吐くのは珍しいから、本気で疲れたんだろうな。

 今日はこのままゆっくりしよう。

 正直言って、俺もめいっぱい疲れてる。

 ライナの家で俺たちは泥のように眠りについた。


 翌朝、ユイナさんを交えて今後の旅の方針について話し合うことになった。


「前にも話した目的地の最果ての村へはビレニアを横断しないといけないので、寄り道しないで最短距離を進んでも2ヶ月くらいかかると思うの」


「またずいぶんかかるな。

 そうなるとしっかりとした準備が必要そうだな」


 アリサの説明に俺がそう応えると、


「そのことなんじゃがな」


 ユイナさんがなんか楽しげに話に割り込んできた。


「前に最果ての村に行った時に、近くの森に行った時に面白いものを見つけたんじゃよ」


「お祖母ちゃんの面白いものってなんか危なっかしいものが多いのよね」


 ユイナさんの話をライナが混ぜっ返す。


「ふふふ、それはな。

 世界樹の若木だったんだよ」


「なんと」


 なんか思いがけない話に俺は驚いた。


「その頃はまだまだ何もできない若木だっただが、呼びかけにちゃんと応えてくれたから世界樹に間違いはない。

 わしが若木に祝福を与えて、最果ての村に住む数少ないエルフの血をひくものたちにも、祝福のしかたを教えておいたんだがな。

 先日の話で思い出して、お前らが出かけておるうちに、世界樹を通して様子を見てみたら、ちゃんと道がつながっておったんじゃよ」


「お祖母ちゃん、それ本当」


「あぁ本当じゃとも。

 さっそく飛んで見たが、問題なく行ってこれたぞ」


「お祖母ちゃん、あいかわらず無鉄砲なんだから」


「あんなところに行ったことあるのは、他におらんからの。

 自分で飛んでみるしかなかろう」


「ということは、すぐにでも行けるんですね」


 俺はこの朗報にびっくりした。


「あぁいつでも行けるぞ。

 あの森から最果ての村までは歩いて4時間ってところだ。

 ちょっと村の様子まではしっかり見ておらんから、それなりに準備してから行ったほうがいいとは思うがな」


「数日分の準備で良さそうですの。

 また何かあれば、ライナさんにお願いしますの」


「なんかこき使われそうね」


 俺たちは、さっそく新たな旅の準備に、はいることにした。



第7章完了

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ