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評価ポイントの後押しで下剋上を目指し燃え尽きた素人作家のおれは、再び評価ポイントの後押しで立ち上がり最強となる!  作者: バインボインたわわん


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この物語は、フィクションです。





 自分が感じた疑問、それに従って、動いたおれの指。

 1時間もかからずに約7000字の短編作品『王子も楽じゃない ~婚約者の義妹が「お姉さまにいじめられて……」と言うのだが~』は書き上がっていた。


 そして、それを3/14のホワイトデーの昼に、ヒューマンドラマジャンルで投稿した。別に、ホワイトデーだからといって、誰かへのお返しだとか、考えていた訳では、断じて、ない。なぜなら、2/14に誰からも何も受け取ってはいないのだ。


 この短編が、翌日の15日の昼にはジャンル別日間4位になった。さらには、16日の朝に、日間1位へとランクインする。


 このレスポンスの速さ。短編と長編の格差を感じてしまう。

 どう考えても、長編連載の『リアダン』の方が、はるかに時間をかけているというのに、『なったろう』読者の反応は短編が一気に釣り上げていくのだ。


 時間をかけて書き続けた連載長編がなかなか読んでもらえず苦しむのに対して、思いつきや閃きで書き殴った短編が一気に『なったろう』世界を駆けあがっていく。


 どちらも同じ、おれが書いた作品だというのに、その自分自身が格差と理不尽を感じていた。


 短編『王子も楽じゃない ~婚約者の義妹が「お姉さまにいじめられて……」と言うのだが~』はそのまま日間だけでなく、週間1位にもなり、さらには月間も上位へ食い込んで、『なったろう』の表紙入りも果たした。


 だが、ここで、思わぬ効果におれは気づいた。

 この短編がランキングを駆けあがっていく間に、『リアダン』はもちろん、過去作の『ランクル夫人』や『ボイ伝』もPVを伸ばしていたのだ。相乗効果で『リアダン』も読んでもらえるのはありがたかった。


「……とにかく、何か、公開し続ける……もちろん、ある程度以上の質は確保しなければダメなんだろうけど、それが『なったろう』のやり方、か」


 長編連載を続ける傍らで、月に1度か2度、短編を公開していくというスタンスは、『なったろう』では有効なのかもしれない。


 ネット小説は読んでもらえないと始まらない。そもそも『なったろう』では100万以上の作品が公開されていて、ランキングページに名前が出るのは、そのごく一部なのだ。


 だからといって、毎月、短編をさらっと書けるかというと、これまでの自分を振り返ったおれは、無理だと判断した。


 ……書きたいものしか、うまく書けないおれは、やっぱり、小説家には、なれないんじゃ、ないんだろうか?





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