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時廻奇譚 〜あなたに捧ぐ、恋物語〜  作者: 日ノ宮九条
第二章 壬生浪士組
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第22話 壬生浪士組メンバー

【桜庭瑞希】



そんなこんなで土方さんの部屋へ到着。

急いで入ってみるとそこには隊士が数人が集められていた。

ーーーしかも、みんな美形。


「きたか」

「は、はい」


私たち2人は土方さんに部屋の中央に座らさられる。


「ひょっとして、この2人が新人君たち?」

「へっ?」


後ろから聞こえたゾクリとするほどに甘い、軽薄そうな声音に思わず振り返る。


「ふふっ、二人とも、女の子みたいに可愛いね」


声の主はそう言ってクスリと妖艶な笑みを浮かべた。



……え、エロいっ!!


何この人!?



軽く着崩されたせいで大きく開いた胸元。

顔立ちはどこぞのホストかと問いかけたくなるように甘く整っていて、赤茶色の癖のついた少しだけ長い髪は他と同じように無造作に一つに束ねられている。


なんなんだ、この人は。


全身からすごい色気を放ってるよ!?



「左之、いい加減そのだらしない格好はやめたらどうですか」


隣に座った少年が顔を顰めながら冷ややかにそう言う。



他の人たちよりも明らかに小柄で、私よりも年下……ともすれば13、4ほどにしか見えないが、長すぎず短すぎないサラサラの黒髪に長い睫毛に覆われた意志の強い大きな瞳が特徴的な、色白の美少年である。



あ、なんか弟って感じだな。

見ていて癒される。



「ふふっ、君はいつもそういうね、平助。そんなだからいつまでたってもお子様なんだよ?」

「僕はお子様などではありません!失礼なことを言わないでください左之っ!!本当にあなたは失礼ですね!!」



睨み合う……というか、平助と呼ばれた少年が左之と呼ばれている方を一方的に睨みつけている構図だが、2人はどうやら中があまりよろしくないらしい。



……それにしても。


「左之」に「平助」って、まさか……。



「まあまあ二人とも。喧嘩はやめなさい。二人が困っているだろう?」


穏やかな笑みで二人を諌めたのは2人よりも少し年上らしき青年だった。


線は細いが中性的、というわけではなく、言うなれば「典型的な好青年」といった感じで、温和な雰囲気からも優しいお兄さん、といった印象を受ける、他よりも幾分か大人びた人だ。


「2人はよく喧嘩するよなぁ。ま、喧嘩するほど仲がいいってことじゃないか?」


そう言って黒髪の少年の隣に座っていた青年が真っ白な歯を見せて快活に笑う。


活発なスポーツマンといった感じの、こちらも整った顔立ちの爽やかイケメンである。


「そんなわけないでしょう新八っ!!」


爽やかイケメン君にくってかかる黒髪の美少年。



なんだ、ここは。


あっちを見てもこっちを見ても美形ばっか。



鏡でよく見る自分の顔を思い出し、がっくりと肩を落とす。


うん、諦めよう。


ほんと、神様って不公平だよね。


うん。



ああ、そういえば。

あなたたち、こんなにうるさくしてていいんですか?

今に鬼さんの雷が落ち……。


「……お前たち、うるせぇぞ!!!」



ひえぇっ!!

やっぱり落ちた!!

リアル大魔王、降臨っ!!



「グタグタ言ってねぇでさっさと自己紹介しやがれっ!!!!!」


土方さんの怒号にさすがに皆顔をこわばらせて口を閉ざす。


その中で唯一土方さんの斜め後ろに座っていた沖田さんと晴明君、そして斎藤さんだけは楽しげな笑顔、苦笑、無表情と三者三様の表情を浮かべている。



「ほら、さっさと誰でもいいから自己紹介しやがれっ!!」


土方さんの超不機嫌ボイスに一番年上らしい優しい笑顔の青年が苦笑して頷いた。


「はいはい。そう怒らないでくれよ、土方君?……二人とも、騒がしくしてすまなかったね。私は山南敬助。よろしく」

「あ、えっと、今日から入隊しました、桜庭瑞希ですっ!こ、こちらこそよろしくお願いしますっ!!」

「……小鳥遊桔梗です。よろしくお願いいたします」



うわぁーー!!

この人が山南さんかぁ〜。


優しそうなお兄さん的人なら大歓迎!!



「俺は原田左之助。よろしくね、二人とも❤︎」


ウィンク付きで自己紹介したのはさっきのホストみたいな青年。

相変わらずエロいな、この人。


平成生まれの彼氏いない歴イコール年齢な干物系女子の私としてはちょっと苦手なタイプかもしれない。



「藤堂平助です。よろしくお願いします」


原田さんの自己紹介に若干イラっとした様子の黒髪の少年が真面目な表情でそういった。


「俺は永倉新八だ。よろしくな!」


太陽のような笑顔を向けてくれたのは爽やかイケメン君。


「……斎藤は自己紹介を終えているのか?」

「……」


土方さんの問いに無言で頷く斎藤さん。

彼はどうやら無口のよう。



「とりあえず、こいつらは今日から新人隊士として加わるわけだが、さっきも話した通り、桜庭はともかく、小鳥遊は普通の隊士としてではない。小鳥遊の教育は近藤さんが担当する。桜庭の教育だが……総司、一週間、頼むぞ」

「了解です」


うえっ、沖田さんかいっ!!


まあでもいいか。こうして新選組のメンバーに会えたわけだし。


このシチュエーションは、歴史好きとしては役得すぎるっ!!


神様ありがとうっ!!



こうして私の隊士ライフがスタートすることとなったーーーーー。


この話数まで来てやっと新撰組主要メンバーが出揃いました……。

この話数目にして物語がたった3日しか進んでいない事実にただいま驚愕しています(; ̄ェ ̄)

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