絶対に儲かるスキームとやらを聞かせてもらおうか
不動産に関わる仕事をしていると、投資家の方々と知り合うケースがあります。私も複数人おりまして、付き合いで食事をご一緒することもあります。
Aさんという投資家から、「ぽん太さん、情報交換会来てよ」とお誘いを幾度か受けていて、断り続けるのも悪いので参加した時の、嫌ぁな話です。
Aさんとは五年ほどのお付き合いで、何度か取引をさせて頂いた方ですし、人柄も信用できる方ですが、仲間内という、そのお仲間は知らないので、どんな人がくるんだろう? と思いながら、Aさんが押さえてくれていたお店のお部屋に入りました。
お食事、うまぁ! お酒、グビー! とはできないので、お仕事モードで何人かとお話をしておりました。
その会に、少し遅れて【いかにも不動産関係です】ていう人がやって来ました。
Bさんとします。
彼とは、しばらく後に挨拶をすることになりました。
彼も、Aさんに誘われて参加した不動産に関する仕事をしている人です。
投資家の集まる会ということで、私は【合同会社ぽん太法人(仮名です)】という勤務している会社の名刺ではなく、自分の個人的な法人の名刺で挨拶をしております。また、こういう場所で不動産業社の名刺を出して営業されるとめんどくさいと感じて、そのBさんにも、ぽん太法人の名刺で交換しました。
「不動産、買われていますか?」
「ええ、買っています(仕事で)」
「絶対に儲かるスキームがあるんですよ。興味ありませんか?」
私は、この【絶対に儲かる】という単語を使う人、【スキーム】という単語を乱発する営業を信用しない人間なのですが、彼は見事にこの条件にあてはまります。
Bさんが話してくれた【絶対に儲かるスキーム】というものが、次になります。
現在、〇〇リゾートは需要に供給が追い付いておらず、大変な混雑状態となっている。これをなんとかしようと、また増え続けるニーズに応えようと、〇〇リゾートの近くのエリアが観光特区とされて、これから開発ラッシュを迎える。【リゾート開発の小口投資】に参加しませんか? というものです。
「投資して頂ければ、〇ヶ月先から配当が開始されます。7%ですよ!」
「リゾート地ができてなくて、運営もされていないのに配当が出るんですか?」
「出ます」
「どうしてそんなことができるんですか?」
「運営法人は世界的な規模で、多数の様々な金融商品、不動産案件を世界各国で取り扱っております。なので法人の運営はすでにされていて、利益も出ていますので、この新規案件への投資くださった方へ配当を支払うことに何の問題もないんですよ」
(ポンちゃんスキームと私が呼んでる例のやつやんけ)
「へぇ、それはすごいですね。興味ありましたらご連絡します」
ということで、その場はそれで終わらせました。この日以降、何度か私の携帯電話に着信があり、電話で話をしましたがやんわりとお断りをして大事には至っておりません。
不動産投資をするなとは申しませんが、「絶対に儲かる(絶対はない)」「損はしない(損することもある)」「みんなやっている(やってない)」「節税になる(投資と節税は別です)」と言われた話には、安易に手を出さないほうがストレスない生活をおくれます。
する時は自己責任で、損失が出たとしても許容できる額におさまる範囲で、を推奨します。
これまで不動産に関わる仕事をしてきて、現在進行形なので「だまされた」「こんなはずじゃなかった」「なんとかできないか?」という相談を受けることが少なくなく、その度に「買う前に相談してよ」と思っているわけです……。
また、「不動産で成功した!」という人の声はよく聞き、「失敗した」と公表している人はとっても少ないですが、公表していないだけ、あるいは失敗している自覚がないケースは少なくないでしょうね。
ところで皆さん、シリーズ成田のやつ、手を出していないですか?
心配です。




