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ネコミミ娘に転生したので楽しく気ままに生きたい  作者: 星川 咲季
■第4章 それぞれ思ってること編(6~7歳)
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第84話 エリザベスのお泊まり会 - 猫実験

3/5 誤字修正しました。


 お風呂から出たあとは、いよいよ女子会。

 と言っても、いつも通りおしゃべりするわけなのですが。


 でも、ただおしゃべりするだけじゃ芸がないのでアイリと一緒に実験ですわ。



 この実験はフランの反応を見る実験。

 フランは耳がよく内緒話でも聞こえてしまうから、アイリとは手紙で作戦を立てましたの。

 そしてお風呂に入ってる間にスーに色々と仕掛けをしておいてもらいましたわ。

 こういうのはあらかじめ言っておけば、スーがお風呂に一緒にいてもなぜかちゃんとこなしてくれるのですわ。細かいことは気にしませんの。



・実験その1

 一部サークル模様の入ったカーペットを用意し、サークル内にフランが入るか。


 アイリの話では、猫は自分が収まる程度のサークルがあると中に入る子が多いらしいのです。

 知りませんでしたわ。

 すごく気になるので、もちろん実験に採用ですわ!


 結果:フランはサークルに入った。


 お風呂から出た後、自由にくつろいだり、サークルに入っても変じゃない場所に近寄り話し始めると、彼女は吸い込まれるようにサークルに入りましたわ。

 そのあとさりげなく何度か移動を繰り返しても、やっぱり彼女はサークルの中に入りましたわ。

 最後にはフラン本人も不思議がって首をかしげてた姿が可愛らしく、アイリと一緒にフランに抱きついてしまいましたわ。

 ところでこれは猫転送装置とかいうらしいけど、どの辺が転送で装置なのかしら?



・実験その2

 狭いところや箱があったら入るか。


 これは(わたくし)も知ってますわ。

 猫は狭いところが好きでいろんなところに潜り込むのですわ。

 でも露骨に用意するとバレバレなので、さりげなく一人くらいが入れる大きさの空箱を用意しましたわ。


 結果:空箱に入らなかった。


 とても気にしてたけど、さすがに(わたくし)の部屋で勝手に箱に入るのは我慢したようですわ。

 まあちょっと不自然だったかもしれないけど。

 フランの家なら見られるのかしら?



・実験その3

 猫パンチするか。


 てしてしてし、というような猫パンチをすごく見たいですわ。

 でも、行儀のいい彼女が(わたくし)の部屋で勝手に猫パンチをするとは思えないので、さりげなくアイリがフランの目の前で毛玉をちらつかせてどうなるかの実験ですわ。


 結果:失敗。


 アイリがバッグから毛玉を取り出したときに手を滑らせ、さらに偶然足で蹴り上げた毛玉がフランの方に飛んでいきましたわ。

 猫パンチが炸裂して毛玉を撃退するかと期待したのですが、彼女は「むぁー!」と声を上げながら驚いて天井近くまで跳ねて避けてしまったのです。その後、部屋の隅まですごい勢いで下がり、床に転がる毛玉をじっと見てましたわ。


 あまりのことで思わず二人して吹き出してしまいましたが、そのあとフランは恥ずかしそうにしながらむくれそうになったので、二人して必死に謝りましたわ。

 結果は失敗したけど、(わたくし)はとても満足でしたわ。

 猫パンチはそのうち見られることを期待しますわ。



・実験その4

 体が柔らかいか。


 猫はスライムのように柔らかくなるって聞いたことがあるので、みんなで柔軟して確認しましたわ。


 結果:柔らかい。


 足を前後や左右にまっすぐ開いたり、膝が曲がらないように屈んでつま先を触ったり、背中の後ろに上げた足をつかめるかなど、かなりムチャなことまで言ってみたのですが、どれもあっさりクリア。

 フラン本人も柔らかさに驚いていましたわ。


 アイリも真似しようとしてやろうとしたけど、フランみたいにはいかず、痛がって転げまわってましたわ。

 あと、アイリはフランの柔らかさはすごいけど、ちょっと違う、もっと液体みたいに……とかぼやいてましたわ。



・実験その5

 寝るときは丸くなるか。


 最後は初めてのお茶会からずっと気になってた丸くなるかの確認ですわ。


 結果:丸くなった。


 (わたくし)のベッドで3人一緒に寝て観察ですの。

 初日は普通に仰向けで寝ていましたが、二日目はいつもより寒い日だったのが功を奏して、しばらくすると布団に潜って丸まっていましたわ。

 可愛らしすぎますわ!

 眠気に負けず頑張ったかいがありましたわ!

 ちなみにフランはとても暖かいので二日間ともお布団の中は快適でしたわ。



 実験はとても面白かったですわ。

 もちろん、おしゃべりもとても楽しかったですわ。


 フランはいつも(わたくし)やアイリを気遣う姉であり、時々ちょっと抜けてる興味津々の子どもみたいな妹であり、大人顔負けの賢さと頭の良さから座学のライバルであり、とんでもない魔法の使い手ですの。

 年齢以上に見えたり、年齢以下に見えたり、不思議な魅力にあふれる可愛らしい子。


 あぁ、彼女さえよければずっと我が家にいてほしいですわ。

 でもそれはアイリも同じだし、取り合いになるから我慢ですわ。

 これは二人の暗黙の了解ですの。


 お泊まり会のことはまだまだ書き足りないけど、今日はこの辺でおしまいですわ。

 では、また。




エリーの話はもともと2話構成でしたが、2話構成だと区切りが良くなかったため3話構成としました。

第4章は今回で終了です。次回からフラン視点に戻ります。


次回更新は2/25(日) 19:00の予定です。

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