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ネコミミ娘に転生したので楽しく気ままに生きたい  作者: 星川 咲季
■第3章 二人の友人編(5歳)
66/256

第65話 依頼完了とただいま

1/11 誤字修正しました。


 私たちはギルドに戻ってくるとお母さんが待っていた。


 「あ、お母さん!」


 「お帰りなさい、フラン」


 今日は朝からお出かけだったのでずっと会ってなかったような感じだ。

 私はお母さんにダッシュして飛び付く。


 「フランちゃんって思ったよりかなり速いのね……こんにちは、マリアンナさん」


 少しして後ろからルビーお姉さんが声をかけた。


 「ルビーさん、お疲れ様でした。今日は一日娘の面倒を見てくれてありがとう。ライトさんもありがとう」


 「いえいえ」


 「おう。依頼だからな」


 後から追い付いたルビーお姉さんとライト君にお母さんは労った。


 「ねえ、お母さんはお父さんとお出かけじゃなかったっけ? どうしたの?」


 「それがね、4の鐘(15時頃)で依頼は終わりだからか、ケインが「フランはちゃんと帰ってこれるかな」とか「事故に遭ってないかな」とかそわそわしてデートどころじゃなくなったのよ。だからギルドで待つことにしたのよ。今は中のロビーにいるわ。大丈夫って言ってるのに、まったく、しょうがない人ね、ふふっ」


 しょうがないと言いつつも、微塵もそんなこと思ってないのは誰が見ても明らかだ。

 せっかく二人でお出かけしてたのにちょっと悪いことしちゃったかなって思ったけど、お母さんもお父さんと同じ気持ちだろう。珍しくそわそわしてるような気がするし。


 「話の続きは帰ってからにしましょう。まだ完了報告はしてないのよね? さ、混まないうちにしてきなさい」


 「うん!」



 「お帰り、フランちゃん。その様子だと今回のお出かけは満足だったようね」


 私はサラさんの受付で完了報告をした。


 「うん! 教会も魔術ギルドも食事もアクセサリーショップもとっても楽しかったよ!」


 「そう、良かったわね。あぁ、でも私も一緒に行きたかったわ……」


 サラさんは笑顔だけど、でもすごく羨ましそうにしてた。

 ちょっと申し訳ない気がするけど依頼だから仕方ない。

 私もサラさんとお出かけしたいので誘っておこう。


 「サラさんの都合が合えばまた今度行こうね! あ、ミィさんも一緒だよ?」


 「ミィと都合つけるわね! フランちゃん、約束よ!」


 「うん。約束ね。あ、依頼の達成評価は満点だよ」


 「はい、ありがとう。これで依頼は完了よ。ルビーさん、ライトさん、お疲れさまでした」


 ルビーお姉さんとライト君は報酬を受け取る。

 私たちはサラさんの受付を後にした。



 「ルビーお姉さん、ライト君、今日はありがとう! でも、報酬が半分ずつになっちゃったけど、良かったの?」


 「一人25G(ゴールド)でも赤字にはならないから大丈夫よ。それに評価も最高だからこちらとしてもありがたいわ」


 「だな。内容も休みを過ごすのと大差ないし、半分でも全く問題ねーよ」


 「なら良かった」


 本人たちが半分でいいと言うならそれでいいんだろう。


 「じゃあ、またね!」


 「またね、フランちゃん」


 「おう、またな!」



 私は二人と別れたあと、お父さんの方に行く。

 お父さんはお母さんと合流して依頼が完了するまで待っていてくれた。


 「お待たせ、お父さん。お母さんに聞いたよ。私を待っててくれたんだね」


 「フラン、迷子にならなかったか? 怪我とか無かったか?」


 「お父さん心配しすぎだよ。ルビーお姉さんとライト君の二人いるのに迷子になんてならないよ。それに街中を歩いてるだけで怪我なんてしないよ」


 「そうよ、ケイン。ちゃんと元気に戻ってきたじゃない」


 「それはそうなんだけどな? なんか聞かないと気が済まなくてな?」


 「もー、お父さんったらー。今日のこといっぱい話すね。そしたら心配なかったって思うよ」


 「はいはい、それは帰ってからよ」


 こうして私たちは帰路についた。

 私はお父さんとお母さんの間に入り手を繋いで歩いて行く。


 帰りの道中だけじゃなく、家に着いたあとも、部屋に寝に行くまでずっと話してた。

 夕ごはんの後、お湯で体を拭いてるときまで話してたら、風邪引くから早くしなさいと怒られたけど。


 時間切れで噂のアクセサリーを見そびれたけど、同い年の友達が二人もできた。

 前世があるからホントの意味で同い年かと言われると違うかもしれないけど、肉体年齢は同じだから同い年と言い張ろう。


 エリーはとってもいい子だし、何よりすごく気が合うし、一緒にいて楽しい。

 貴族のご令嬢らしいし実際に貴族の言動そのものだけど、全然気取ってないし一挙一動に美しさを感じる。

 個人的には普段は鋭い感じの表情が笑顔になるとすっごい可愛いこととか、ツインドリルに高笑いを決めることとかがとってもいい。


 アイリもいい子だし、万が一に備えた協力者ってだけじゃない。

 彼女の前世は日本人と思われるのでそれだけでも結構気になる。

 もしかしたら唯一私の前世を打ち明けられる関係になれるかもしれない。


 今日はホントに楽しかった。

 いい夢が見れそうだ。





なんだかんだと49話から1日しかたってませんね。相変わらず進行がゆっくりです(^^;)


次回更新は1/8(月) 19:00の予定です。

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