第222話 マジでミィさんが強すぎる
こんばんは、星川です。
いよいよ今年も残すところあと少しですね。
今頃は紅白がやっている時間帯でしょうか。
今年最後の更新です。
それにしてもマジでミィさんが強すぎる。
もうミィさん一人で何とかなっちゃうんじゃないかなって思うほどの凄さだ。
「ほとんどやっつけちゃった……」
しばらくすると魔物がいた場所には炭や灰はあるもののその量は少ない。一部素材を残してほとんど何も残らなかった。
何も残らないということはダンジョン産の魔物がかなりいたということだ。
あれだけいた魔物は火炎の竜巻で薙ぎ払われ、今は他の冒険者たちが打ち漏らしを弓や魔術で処理してる感じだ。
しばらくすると一人の足音が近づいてきた。
「いやはや、さすがミスティくんだ」
「あ、ギルマス」
ギルマスは私に微笑んだあと、ミィさんに続ける。
「ミスティくん、今の規模の魔術はあと何発打てるかな?」
「……無補給で3発……」
やっぱりあれだけの規模の魔術? 魔法? とにかくあの魔法術ってやつはそう何度も打てないみたい。
それにしてももうほとんどやっつけたのにまだ必要なの?
そんな私の疑問に答える形でギルマスが口を開く。
「西門、東門にも魔物の大群が迫っているんだよ。ミスティくん、君には至急西門の支援に向かってほしい」
「……分かった。第3波は来る。ここと東側はどうする……?」
「ここ南側は引き続き我々冒険者が担当、東側は騎士団が担当することになったよ。大丈夫。ここにも西側にも援軍はすぐに来る」
「……そう。なら問題ない。行く……」
「そんな! 援軍が来るまでミィさん一人なんていくらなんでも無茶だよ! 私も!」
腰に吊り下げている専用のバッグから再び魔導書を取り出すミィさんに、私は叫ばずにはいられなかった。
「フランシェスカくん、君は駄目だ」
「なんで!?」
「マリアンナくんが向かっているからだよ。そうだろう? アナスタシアくん」
「そうです!」
声がしたほうを振り向くと、そこにはシアが戻ってきていた。
「マリアンナさんと一緒なら大丈夫だってフランが一番分かってるんじゃないかな」
「そうだけど……」
はっきり言ってお母さんはめちゃ強い。
訓練と称した組み手を何度もしてるけど、魔法まで使った私の全力の波状攻撃を「ヒヤリとしたわ」って言いながらも軽くいなされるくらい。
未だ彼女の全力がどれくらいか分からないぐらいだし、並の魔物に遅れを取るなんて思えない。
ギルマスの話しっぷりから王城への伝令とかが成功したとは思ったけど、シアが戻ってきてくれたことを感じてると若干落ち着いてきた。
でも、理性では大丈夫だって分かっていても、なかなか感情が納得いかない。
「……心配ありがとう。マリアンナもいる。だから問題ない。フラン、こちらの防衛を任せる……」
本人にここまで言われたら仕方ない。無理やり納得するしかない。
だから私はミィさんと約束をする。
「……うん。分かった。必ずまた会おうね」
「……無論……」
ミィさんはわずかに微笑むと魔導書を発動させた。
軽くふわりとジャンプしたあと、ずどんずどんと小さな破裂音を立てながらものすごい勢いで空中を大きく跳ねていく。
文字通り西門の方角へと一直線だ。
「フラン、ミスティ先生なら大丈夫よ。あんな空中を飛ぶように走っていける人なんだし」
「そうだね」
いきなりの破裂音と、さらに空中を跳ねていくとかマンガみたいな光景を見てびっくりしたけど、約束してくれたのなら信じなきゃ。
かなり強引な方法での強行なので、それはそれで体に負担がかかりそうでめっちゃ心配だけど。
それにお母さんが向かったってことは、きっと王都騎士団第3部隊が、お父さんたちが西門の方にいるってことだ。
ならきっと問題ない。
それでは良いお年をヽ(=´▽`=)ノ




