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ネコミミ娘に転生したので楽しく気ままに生きたい  作者: 星川 咲季
■最終章 ネコミミ娘の奮闘編
208/256

第207話 ダンジョンの不思議

お待たせしました。


 私はかつてないほどの勢いで魔物を狩り続けた。


 当初の話では魔物討伐は土曜日だけだったけど、体調は万全なので日曜日も行くって話になった。


 精神的な疲労がたまらないかっていう心配事があるのは分かるけど、そこは大丈夫。前世と比べて結構疲れにくいと思うんだよね。

 なにも獣人な私に限った話じゃなくて、私ほどじゃないけど普人であるユリアーノ様たちもそうだし。


 常に体力を回復させてることや、小休止をはさんでいることが有効なのか、はたまたこの世界には魔物っていう外敵が存在するからなのか分かんないけど、人は精神的な疲労の耐性が高いのかもしれない。





 さて、日曜日はいよいよダンジョンだ。


 冒険者ギルドの資料室で調べた情報によれば、ダンジョンの魔物は普通のというか野生のというか、とにかく外の魔物と比べて恐怖心が少ないからか逃げ出さずに捨て身でくることが多いらしく、危険度は高い。

 ただ、倒したあと死体は素材と魔石を残して霧のように消えちゃうので後処理がとても楽だ。しかもなぜか返り血も一緒に消えるので衛生的にありがたいし、武器の切れ味が劣化しにくいのは助かる。


 でもね、


 「やっぱりやっつけたあとに魔物が消えるとか意味分かんない……何でなんだろ?」


 不思議すぎるよね。

 だって、そこに確かにあったものが一部の素材と魔石を残して消えるんだよ?

 誰か魔法を使ったわけでもないのに。っていうか魔法でも怖いけど。


 「そりゃ魔素に分解されてるからよ」


 ユリアーノ様、よくそんなこと知ってるなあ。

 やっつけた魔物だけなんだよね?

 とにかく分解されるとか

 

 「なにそれ怖い」


 だよね。


 「だいたいダンジョンの中が明るいってことも謎だし、削った壁の欠片は光らなくなるし、壁はそのうちもとに戻るらしいし……あ、ホントにもとに戻るのか確かめたいし、目印つけとこ。ガリガリ」


 「フランシェスカさんは何にでも興味津々ですのね」


 「そおかなあ?」


 「イザベラ様のおっしゃるとおりよ。私たちのような猫獣人は好奇心が強い方だけども、私から見ても一族の中でフランは人一倍好奇心が強いわよ」


 一族ってことはケットシーでってことだよね?

 え、それって中身が私だから?


 「私って変?」


 「そんなことないわよ? 私だって一族の中では相当好奇心が強いもの。そうじゃなきゃ里から飛び出してないわよ。むしろフランが私の子なんだって思えて嬉しいくらいなのよ」


 「そうなんだ……えへへ……」


 なんだかそう言われると、ね。


 私は誤魔化すようにお母さんにハグをする。


 「何ですかこの親子。すごく可愛い、です」


 「いくつになっても甘えん坊ね。ほら、ここはダンジョンなんだからあまり油断しない」


 「むぁー、はーい」


 ハグをしてても、もちろん油断はしてないよ。

 高性能なネコミミのおかげで見てなくてもちゃんと分かるし。

 とはいっても、無防備にぼーっとしていれば見落とすというか聞き落とすというか、とにかく気付かないことは普通にあるので、油断はしない。



 そんなこんなで、私たちはダンジョンの浅いところで狩りを続けた。






ステキなファンアートをいただきました!

興味のある方はどうぞ!

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