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第143話 二人は貴族学校に行くらしい

皆様のおかげで総合評価が2000を超えました!

ありがとうございますヽ(´▽`)ノ


 私とエリーとアイリは今年で12歳。

 私たちはいつものようにエリーのお屋敷でまったりお茶をしている。

 前から聞いていたけど、12歳と言えば彼女たちは今年から貴族学校に通う年齢だ。国の方針で貴族だと強制入学になるみたい。


 「むぁー、エリーとアイリが学校に行ったら一緒にいられる時間が減っちゃうね……」


 この時代の学校に興味はあるから行ってみたいとは思うけど、それよりも二人と一緒にいたいんだよね。

 でも、私は平民なので貴族学校に通えない。身分制度め。


 「ふふふ、心配要りませんわ。フランなら問題ありませんことよ」


 「条件はあるけど、平民も通えるみたいよ」


 「え? そうなの? どゆこと?」


 私は思わず目をぱちくりさせた。


 「平民が通える条件は、魔素保有量の多さ、学力や武力が優秀であること、そして貴族の推薦。これらのどれか満たしていればいいのですわ」


 わーお、余裕で通れそう。

 魔素保有量については、私は獣人にしてはあまりに多すぎるので、これで申請したくないかな。ケットシーって種族だと感づかれるのも嫌だし。

 学力については、前世が平凡な成績の私でも、今の世界では天才扱いされるから楽勝。一番の候補はこれかな。

 武力については、正直分かんないんだよね。年齢を考えたら決して弱くはないと思うけど、訓練場にいる冒険者の人たちを見てると私が特別強いとも思えない。結局、獣人としたら普通なのかな?


 「普通の平民ではなかなかこれらの条件を満たせないし、仮に満たしていたとしても学費が高く経済的な負担が大きいから難しいのよ。そんなわけで、貴族学校なんて言われているみたいね」


 なるほどね。

 学費についてはそんなに心配ないかな。既に前世を余裕で上回る収入があるし。物価が同じじゃないから前世の収入と単純比較はできないけど間違いないと思う。足りなければお父さんに相談すればいいし。

 エリーとアイリの二人がいなかったらとてもじゃないけど無理。感謝してもしたりないよ。


 ちなみにこの世界において前世レベルで働いたら結構な収入になるんじゃないかな。そう考えると前世はなんて世知辛かったんだろう。

 ……やめやめ。今の私はこの世界で生きているんだもん。余計なことまで思い出すのはやめよ。


 「フラン、あなたならどの条件でも問題ありませんわ。それに(わたくし)の家から推薦状を出せば誰も文句を言う人はいないですし。ぜひいらして」


 「いろいろ考えたけど、やっぱりアタシもエリーも、フランと一緒に学校へ行きたいのよ。だから、もしフランさえ良ければ、アタシたちと一緒に学校へ行かない?」


 「学費が心配なら支援は惜しまなくてよ。家として推薦する以上、それくらいするのは当たり前ですわ」


 「エリー、アイリ、ありがとう! うん、私も二人と一緒に行きたい! お父さんとお母さんを説得するね!」


 以前、乙女ゲーの物語の修正力によって私も学校へ通うことになるかもしれない、とアイリは語っていた。

 まさにその通りになりつつある。


 でも、物語なんて関係無い。

 この二人と一緒に学校へ行きたいと思うのは私の意思だ。

 私は楽しく気ままに、やりたいようにやるだけだ。



 乙女ゲーの中では、私たち三人は主人公をいじめるけど、エリーが王子様から婚約破棄され、そのしっぺ返しで「ざまぁ」を食らって最後にバッドエンド一直線って話らしい。

 そりゃ貴族社会だからきれいごとだけで済むとは思わないけど、国を支える貴族がいじめとかバカなんじゃないの? と正直思う。

 まあそうでもなければゲームにはならないんだろうけど。

 とにかく、いじめ、ダメ、絶対!


 幸いエリーもアイリもそんなことするような人じゃない。

 だから普通に過ごしていれば、少なくとも問題なんて起きないでしょ。多分。






 そんなわけで、夕食後、私は両親に相談した。


 「お父さん、お母さん、相談があるの」


 「フランが相談なんて珍しいな。どうしたんだ?」


 「えっとね、えっとね」


 「焦らなくていいわよ。好きなように言ってごらんなさい」


 私は一息入れてから切り出した。


 「私ね、エリーとアイリと一緒に学校に行きたい。行っても、いい?」


 エリーやアイリの話では学校に行く平民はほとんど無いみたいなので、ちょっと緊張しちゃう。


 「おう、そうか。フランが行きたいなら俺は構わないぞ」


 「え? え? いいの?」


 あれ?

 なんかめっちゃあっさり許可が出た?


 「マリアも構わないよな?」


 「もちろんよ」


 「え? ホントにいいの? 大丈夫?」


 予想外にあっさりしすぎてるので逆に心配だよ。


 「ああ、平民が貴族学校に入学できるのか気にしてるのか? フランなら問題ないぞ。俺はこれでも騎士だからな。それくらいなら知ってるさ」


 「あ、うん。そうみたいだね。私もエリーたちから聞いたよ。私なら大丈夫だって」


 「そうか。じゃあ学費を心配してるのか? うちは俺もマリアも働いているし、結構稼いでるから全く問題ないぞ」


 「そうよ。フランが心配することは無いのよ。むしろやりたいと思ったことはどんどん挑戦してほしいわ」


 (ぷるぷるっ)


 お父さんとお母さんは私を後押ししてくれる。

 学校が何なのか分かってないだろうけど、スラちゃんまでぷるぷるして応援してくれてる。


 「お父さん、お母さん、スラちゃん、ありがとう。私、学校に行く! エリーとアイリと一緒に行くね!」


 よかった。

 お父さんもお母さんも応援してくれた。

 これで心置きなく学校に行ける。


 貴族学校ってくらいだからきっと華やかなのかな?

 進学校みたいな感じなのかな?

 制服はあったりするのかな?

 可愛いのかな?


 前世で通っていた学校は良くも悪くも普通だったので、貴族学校がどんなのか楽しみ。

 考えたらなんかワクワクしてきた!


 




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